「甘くない世界」日向坂46卒業から7か月 25歳・富田鈴花が語った“空白期間”と俳優業への覚悟
元日向坂46の俳優・富田鈴花が、今月1日から芸能事務所・TRUSTARの所属となった。アイドル時代から高い歌唱力を発揮し、ミュージカル出演、フジテレビ系『千鳥の鬼レンチャン』(日曜午後7時)の「サビだけカラオケ」で存在感を示してきた25歳。卒業から7か月、第2章のスタートを切った富田の胸中に迫った。

TVで衝撃発言も…「全然元気です」
元日向坂46の俳優・富田鈴花が、今月1日から芸能事務所・TRUSTARの所属となった。アイドル時代から高い歌唱力を発揮し、ミュージカル出演、フジテレビ系『千鳥の鬼レンチャン』(日曜午後7時)の「サビだけカラオケ」で存在感を示してきた25歳。卒業から7か月、第2章のスタートを切った富田の胸中に迫った。(取材・文=イシイヒデキ)
7か月前の制服姿から一転、富田はスタイリッシュな衣装で姿を見せた。「よろしくお願いします」。温かさを感じるハッピーオーラは変わらないまま。質問を始めると、真剣かつ穏やかな口調で話し始めた。
――日向坂46を卒業してからは、どのような生活を送っていたのでしょうか。
「趣味にインプットする時間を増やして、映画やドラマをたくさん見たり、アイドル時代にできなかった海外旅行も経験することができました。以前は『芸能活動に生きるか?』と考えて趣味を探すことが多かったのですが、リフレッシュできる完全プライベートな趣味として乗馬も始めて、モンゴルの草原を走るという新しい夢ができました」
――3月15日放送の『千鳥の鬼レンチャン』に出演した際、「週6休みです」と告白されました。芸能活動についてはどう考えていたのでしょうか。
「この半年間は、どんな活動をするかを考え、準備を進めていく中でTRUSTARに所属させていただくことになりました。芸能活動を続けていくことは決めていたのですが、甘くない世界ですし、俳優としてやっていく覚悟があるのか、自分と向き合い、ずっと悩んで考えました」
――『鬼レンチャン』の「家賃が払えなくなる寸前でヤバい」というコメントや「収入はアイドル時代の4分の1」のナレーションが、ネットニュースやSNSで話題になりました。ファンの方は心配しませんでしたか。
「反響を受けて、発言の仕方には気を付けていきたいとあらためて思いました。ファンの皆さんに対して『心配しないで』と言ったらあれですけど、ぜんぜん元気です。真冬でもたくさんかき氷を食べに行っていますし、趣味も楽しんでいるので(笑)」
――5月から、ブロードウェイ・ミュージカルの名作『GYPSY』日本版への出演が決まっています。ミュージカル出演は3年ぶりですね。オファーがあった際の気持ちはいかがでしたか。
「アイドル時代に自分の強みとして伸ばしてきたところを見ていただけていたと感じて、『頑張ってきて良かった』と思いました。ミュージカル俳優として足りない部分も分かっているので、そこを伸ばしていかなければならないと思います。ただ、自分が信念として持っていたものを持ち続けられる。それにうれしさを感じています」

夢はホールでのソロライブ開催
――ドラマ、映画など、映像作品の出演については。
「今はいろんなお芝居の感覚を学んでいきたいと思っています。舞台とミュージカルも同じように見えて、ぜんぜん違うお芝居になると思いますし、ドラマと映画も違ってくると思います。柔軟に対応できるような人になりたいです」
――どんな役者を目指しているのでしょうか。
「日常を幸せに感じられる作品が好きで、松たか子さん、木南晴夏さんに憧れています。衝撃的な展開の作品が見応えがあると思うのですが、私は日常を幸せに感じられることが、一番の幸せだと思っています。それを表現できる役者になりたいです。カメラの前では普通にいることが難しくて、アイドル時代を振り返ると、『いい部分を見せたい』とつくろってしまう場面もありました。ネガティブな部分、あまり人に見せたくない部分も見せられるような人でありたいので、もっと自然体でいたいです」
――歌手活動で考えていることはありますか。
「歌にまつわる活動は、ずっと続けていきたいです。ソロライブをホールで開催するという夢もあります。私自身、ホールで聴く歌や生演奏の素晴らしさを体感しているので、そんな環境の中で歌を届けたいです」

――日向坂46として活動した期間は、自身にとってどんな時間になったと感じますか。
「アイドルは想像以上に体力もメンタルも削られるお仕事だと思うのですが、絶対に経験できて良かった時間だと感じていますし、関係者の皆様やファンの皆様とのご縁にとても感謝しています。楽しい時間も大変だった時間も、全てが『いい結果につながっていったらいいな』と思っています」
――最後にファンのみなさまへメッセージをお願いします。
「ようやく再出発できることを報告ができて、どんな反響をいただけるか楽しみにしていますし、皆さんに直接お会いできる機会も夏頃に計画しています。これからも応援してくださる皆さんに、さまざまな活動で恩返しをしていきますので、これからも見守っていただけたらうれしいです」
□富田鈴花(とみた・すずか) 2001年1月18日、神奈川県生まれ。17年8月、けやき坂46(現・日向坂46)の2期生としてデビューを果たし、シングル表題曲での選抜入りは13回。大の車好きでも知られ、自身の名前の由来でもある「鈴鹿サーキット」でスーパーフォーミュラ最終戦の国歌独唱を務めるなど、モータースポーツ関連のイベント番組にも出演。今後は、5月から上演の大竹しのぶ主演ミュージカル『GYPSY』には、主人公の次女・ジューン役で出演する。今夏に開催される世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」のオーディション企画『TIF de Debut 2026』アンバサダーも担当。165.5センチ。血液型A。
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