元宝塚の32歳・元宝塚娘役スター・有沙瞳、ラスト「演歌まつり」でデビュー曲初披露「経験を生かせる歌手に」

「第二十三回・長良グループ 夜桜演歌まつり~熱唱 春の祭典スペシャル~都内23区・感謝を込めて…」が2日、東京・豊島区の池袋西口公園野外劇場グローバルリングシアターで開催された。開演前に、長良プロダクションから歌手デビューする元宝塚歌劇団の有沙瞳(32)が会見。デビュー曲『さよならは黄昏に』(6月3日リリース)を初披露した。

演歌・歌謡歌手としてデビューする元宝塚歌劇団の有沙瞳
演歌・歌謡歌手としてデビューする元宝塚歌劇団の有沙瞳

26年前の初回では氷川きよしがデビュー

「第二十三回・長良グループ 夜桜演歌まつり~熱唱 春の祭典スペシャル~都内23区・感謝を込めて…」が2日、東京・豊島区の池袋西口公園野外劇場グローバルリングシアターで開催された。開演前に、長良プロダクションから歌手デビューする元宝塚歌劇団の有沙瞳(32)が会見。デビュー曲『さよならは黄昏に』(6月3日リリース)を初披露した。(取材・文=笹森文彦)

 有沙は宝塚に12年間在団した娘役スター。23年に退団した後は、舞台を中心に活動してきた。

 そして、デビュー曲となった『さよならは黄昏に』は、愛する人との別れを予感したヒロインが黄昏(たそがれ)の人並みに姿を消すストーリー。悲恋だが、ノリのいい曲調の歌謡曲で、前向きな失恋ソングだ。有沙は率直に喜びを口にした。

「人前でしゃべるのが苦手で、(心配した)おばあちゃんがカラオケ喫茶に連れて行ってくれて。そこで歌って、おじいちゃんやおばあちゃんが喜んでくれるのがうれしくて。人のためになれるかもと、幼いころ初めて抱いた夢が歌手だったんです」

 宝塚時代には歌唱力がなければ抜てきされない「エトワール」(フィナーレで最初に大階段で歌唱する大役)も経験した。だが、宝塚での歌唱と歌手は全然違うという。

「歌を届けることには変わりはないんですけど、役で歌うのと、有沙で歌うのでは、鎧(よろい)がないまま歌う感覚です。心に自分自身の芯がないとぶれてしまう気がします」

 宝塚出身の歌手は、越路吹雪、朝丘雪路、小柳ルミ子、真琴つばさら多数いるが、有沙は「12年宝塚にいて、歌手になったのは、私が初めてだと思います」と言った。

 失恋の歌と言えば事務所の先輩の水森かおりだが、デビュー曲を聴いてもらい「いいじゃん」と言ってくれたという。

 目指す歌手を聞かれると、「(事務所の先輩の)田川寿美さんの『女人高野』が大好きで、尊敬しています」と答え、「宝塚の経験を生かせる歌手になりたいです」と意気込んだ。

 東京23区で開催してきた「夜桜演歌まつり」は、今回の豊島区で最後となった。その場での初お披露目となったが、あらためて「歴史をつないでいけるような歌手として頑張っていきたいです」と意欲を口にした。

 第一回の「夜桜演歌まつり」が開催された2000年は、長良プロダクションに所属していた氷川きよし(48)がデビューした。最後の23回でデビューする有沙は、確かに歴史をつなぐ歌手なのかもしれない。

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