「日本を背負う」平良達郎が侍ジャパン敗戦の地でUFC王座戦 肉体改造と5Rの死闘を経て掴む“最強の証明”

日本格闘技の歴史が動く一戦まで1週間を切った。UFCフライ級3位の平良達郎(26=THE BLACKBELT JAPAN)は、4月11日(日本時間12日)に「UFC 327」(米マイアミ・カセヤ・センター)で同級王者ジョシュア・ヴァン(24=ミャンマー)とタイトル戦を闘う。勝てば日本人初のUFC王者となる決戦。5日までにオンライン取材に応じ、試合直前の心境について明かした。

UFCフライ級タイトルマッチに臨む平良達郎【写真:AP/アフロ】
UFCフライ級タイトルマッチに臨む平良達郎【写真:AP/アフロ】

4月12日にUFCタイトル戦に挑戦

 日本格闘技の歴史が動く一戦まで1週間を切った。UFCフライ級3位の平良達郎(26=THE BLACKBELT JAPAN)は、4月11日(日本時間12日)に「UFC 327」(米マイアミ・カセヤ・センター)で同級王者ジョシュア・ヴァン(24=ミャンマー)とタイトル戦を闘う。勝てば日本人初のUFC王者となる決戦。5日までにオンライン取材に応じ、試合直前の心境について明かした。

 世界に7億人以上のファンを有すると言われる、MMAの最高峰「UFC」。選ばれた者のみが足を踏み入れることの許されたオクタゴンには、現在75か国以上のファイターがロースターに名を連ねている。

 各階級で王者となった者のみが巻くことのできるベルトには、これまでも複数の日本人が挑戦してきた。近年は堀口恭司や朝倉海がタイトルマッチまでたどり着いたが、いずれも分厚い壁に跳ね返され涙を飲んだ。

 日本の悲願を背負ってタイトル戦に臨む平良は「UFCチャンピオンが世界で一番強い、一番かっこいいチャンピオンだと思っている。それが僕の夢であって、夢を掴みにいく」と覚悟を口にした。

 元修斗世界フライ級王者の平良は、2022年にUFCと本契約。戦績8勝1敗とハイペースで白星を量産し続け、着実に評価を高めてきた。しかし、その道のりは平坦ではなかった明かす。

「UFCという道を選んで、自分が思っているほど甘くなかったと思うことばかりでした」

 鳴り物入りで契約した団体王者が、わずか数試合でリリースされることも珍しくない世界。そのシビアな環境が成長に繋がってきた。

「強い選手がどんどん入ってくる危機感から、自分が成長しないと置いていかれるという気持ちがずっとあった。その気持ちが毎日あるので、毎試合自分が成長しているのを感じています」

調整は順調と明かした【写真:(C)THE BLACKBELT JAPAN / UFC】
調整は順調と明かした【写真:(C)THE BLACKBELT JAPAN / UFC】

キャリア唯一の敗戦から学び「僕の経験が有利になる」

 キャリア唯一の敗戦は、24年10月のブランドン・ロイバル戦。5R・判定で惜敗した試合がタイトル戦への確かな糧となっている。

「間違いなくロイバル戦の5ラウンドは僕の中で一番きつい試合でした。それを経験したからこそ、今回25分戦うとしても自分が全部プッシュする、押し切るっていう気持ちがある。長引けば長引くほど僕の経験が有利になると思って楽しみです」

 昨年1年間は肉体改造に取り組み、スタンドやテイクダウンの攻防で優位に立つ局面が増えてきた。

「2025年の1年間、今までやってこなかったフィジカルトレーニングをしっかりやってきた。それが8月、12月の試合に出たかなと思ってます。自分の体が強くなってるのを実感しましたし、試合では見た目もそうですが、なおさらフィジカルは凄く変わったなと感じました」

 3月にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝、日本対ベネズエラ戦でプレイボールのコールを務めた。

 当時を振り返り、「侍ジャパンと同じフィールドに立てたことは光栄でした。1つの打席の重みや緊張感を背負っている大きさを感じて、自分も日本を背負って頑張ろうと改めて思いました」と感慨深げに表現した。

 タイトル戦が行われるのは、その侍ジャパンが敗戦したマイアミの地。“THE BEST”の異名を持つ若きファイターは自らの手で日の丸を世界の頂で掲げるべく、最高峰の決戦に挑む。

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