妻から「次負けたらもうやめろ」 モンスト・アジア王者 ぴよまる選手がツアー逆襲へ
仕事との両立は「メリハリが大事」 奥様からは厳しくも温かいエールが
――自動車関係の仕事をしているそうですが、仕事との両立で苦労はありますか。
「両立に関しては、メリハリをつけることが大事だと思っています。僕は苦労していないと思っています。仕事の時間に何を考えようが、頭で2つのこと考えているのは無駄だと僕は思っているので、やる時はこれをやると、メリハリをつけてやるクセをつければ、仕事があっても苦じゃないと思います」
――国内最大規模、賞金総額は国内最大級1億円のビッグタイトルです。ツアーをどのように捉えて戦っていますか。
「もちろん選手からしたら、賞金が大きくなること自体はありがたいです。ただ、なによりも僕らはこのツアーに出たかった、という気持ちが大きかったので、グランプリに関しても賞金がついてきたという形でした。もちろんeスポーツとして盛り上がってきているからこそ、この賞金が出ていると思っているので、そこは全体的に見て “賞金が上がる=日本のeスポーツが盛り上がってきている”と捉えています。モンストに限らず、eスポーツ全般が盛り上がっていけるような、プレイとかイベントになればいいなと思っています」
――アジアチャンピオンシップではチームで優勝賞金4000万円を獲得しました。これまでの大会で獲得した賞金は、どのように使いましたか。
「僕はあまり使っていなくて、家族と美味しいものを食べたり、冷蔵庫を買ったり。あと、動画配信をしたかったのでMacBook Proを買いました。チームメートは、副賞のTOYOTA『COROLLA SPORT』を貰わなかったメンバーが車を買ったとか、VRを買ったとか、4台でモンストをやっているモンスト大好きなメンバーは最新のiPhoneを買ってたり。ガツガツ使っているメンバーはガツガツ使っています(笑)」
――ぴよまる選手は結婚されていますが、奥様からのサポートはありますか。
「今回2日間負けて、『次負けたらもうやめろ』と言われています(笑)。ただそれが、お金に結びついていないからというわけではなく、やるなら一生懸命やってほしいと。家がどうこう、仕事がどうこうと言って負けることは、家内は絶対に許さないです。『やるなら100パーセントを出してやってください。それなら全面サポートです』と。厳しいですけど、すごく助かっています」
――ツアー第3戦目以降へ向けての意気込みを。
「チームメートと反省会をして、みんなで気を引き締めました。モチベーションとしてはアジア1位を獲った時を超えてくるのではと感じています。第3戦以降は、もちろん優勝を狙っていきますが、全部優勝というわけではなく、狙いを定めて、1ポイントずつでもいいので確実に勝って取りにいく。目の前のことを1つずつ一生懸命解決していこうと思います。もちろん最終ゴールは、グランプリとツアーの2冠達成です」
〇…モンスターストライクのNO.1プロチームを決める「モンスト プロツアー 2019-2020」は、プロ12チームが参加し、1日開催のトーナメント「レギュラーシーズン」を、今年11月から来年2月にかけて、東名阪・仙台・福岡・千葉の全国6会場で7大会を実施。レギュラーシーズンの総合成績上位4チームが来年2月29日に東京都内で行われる「ツアーファイナル」に進出し、2019年度の王者(優勝チーム賞金1230万円)を決定する。モンストは、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)が発行するプロライセンス認定タイトルで、今回は「チームリーダーがプロライセンス保持者、かつ、XFLAG eSportsが定めた一定以上の実績を持つチーム」についてプロチームと認定。メンバーは最大5人まで登録できる。