俳優デビュー37年 高島礼子、“生涯現役”への誓い「命が尽きるその瞬間まで演じたい」

俳優の高島礼子が、4月15日にラジオNIKKEI第1にて放送される山田養蜂場ノンアルツBee提供番組『判断力の源~一流になるための脳(ブレイン)ケア~』(第1・3水曜午後4時30分~4時40分)に出演する。普段から「脳」について意識していることや、年齢を重ねても挑戦を続けられる秘訣について聞いた。

俳優という職業柄、日ごろから脳は意識しているという高島礼子【写真:増田美咲】
俳優という職業柄、日ごろから脳は意識しているという高島礼子【写真:増田美咲】

挑戦を続けられる原動力の一つは“恩返し”の気持ち

 俳優の高島礼子が、4月15日にラジオNIKKEI第1にて放送される山田養蜂場ノンアルツBee提供番組『判断力の源~一流になるための脳(ブレイン)ケア~』(第1・3水曜午後4時30分~4時40分)に出演する。普段から「脳」について意識していることや、年齢を重ねても挑戦を続けられる秘訣について聞いた。(取材・文=小田智史)

 昨年7月から始まった同番組は、40~50代のビジネスパーソンに向けて、ビジネスの最前線で活躍し続けるためのヒントを伝えるために、一流のアスリートや文化人、経営者などをゲストに迎え、自身の判断力の源や、日ごろの「脳(ブレイン)ケア」「肉体の老化防止」について深掘りする。

 高島は4月15日放送回に出演。高校を卒業後、一般企業に勤めながらアマチュアレーサーとして活動し、モデルを経て、25歳で俳優デビューを飾った異色の経歴の持ち主が、経験則を基に「脳=ブレインケア」をテーマにトークを展開する。

――『判断力の源~一流になるための脳(ブレイン)ケア~』に出演した感想を教えてください。

「アンチエイジングは常に考えていますが、こうして番組を通じて脳について語るとなると、意外に結構真剣に考えていた自分に気づくことができました。でも、あらためてもう一回考え直して、鍛え直したいと思いますね。やっぱり大事なことですし、頑張らなければいけないので、逆に教えてほしいくらいです(笑)」

――脳は「使わないと衰えていく」と言われます。日常から脳を意識することはありますか?

「(脳を)使っていると思います。私たちはどうしてもせりふを覚えなければいけないので、やっぱり覚えられなくなったらもう(俳優として)アウト。記憶力、判断力……、お芝居をしていく上でせりふを言うだけではありません。常にいろんなことを意識して、(脳に)刺激を与えていくことは怠らないようにしています」

――俳優デビューから37年、年齢を重ねられても挑戦を続けられる原動力は何ですか?

「60代になると皆さん定年とかされる中で、私はとりあえず定年がない(職業)。脳さえ頑張ってくれたら、あと足腰がしっかりしていれば、命が尽きるその時までは頑張れる。せっかく生きているわけですし、最後の瞬間まで演じたい、常に何かをやって生きていたい、という思いが原動力ですかね。あとは、自分が若い時にたくさん助けていただきました。25歳と遅いデビューで、周囲の方々の愛やサポートを感じながらお仕事をしてきたので、『今度は私が役に立てるようになるには今からじゃん!』と思っています。そう考えると、これからじゃないとできないことがある。自分のことだけ頑張るのではなく、お返ししていく番だというのもエネルギーの源になっている気がします」

5月に上演される舞台『明日の幸福』に松崎恵子役で出演【写真:増田美咲】
5月に上演される舞台『明日の幸福』に松崎恵子役で出演【写真:増田美咲】

99歳・石井ふく子氏作品出演で刺激

――高島さんは、5月9日~19日に新橋演舞場にて上演される、新派・松竹新喜劇 合同喜劇公演『明日の幸福』に出演します。新派、松竹新喜劇とは初共演になりますね。

「私、舞台は50歳からなんです。だからいい時に巡り合えたなと思っています。舞台のように、生だからこそお届けできることがあります。もちろん映像も素晴らしいんですが、実際に皆さんが楽しんでくれたのか、心に残ったのかは、数字でしか分からない(苦笑)。逆に、舞台はすごく分かりやすくて、舞台上ですごく心に残りましたというお話を聞けると頑張って良かったなと。特に喜劇は一番反応があって、昨年(俳優の)藤山直美さんとご一緒させていただいただいて、私は普通のお芝居をやり通しただけなんですが、そのたびに爆笑なんです。皆さんが楽しく帰っていただけたことがすごくうれしかったです。これからは、お客様に少しでも元気になってもらえるようなことをもっともっと頑張っていきたいと考えています」

――三世代同居という複雑な家庭の中で、親と子、夫と妻、嫁と姑が抱える確執を、家宝とされる埴輪をきっかけに乗り越え、家族の絆を取り戻して行く姿をコメディータッチで描いた名作で、今年9月に100歳になられるテレビプロデューサー・演出家の石井ふく子氏が演出を務めます。高島さんは中年夫婦の松崎恵子役を演じます。

「おばあちゃまがいて、自分の息子夫婦がいて、その間に挟まれたちょうど中間なんです。“ザ・昭和”というか、お母さんであり、娘でもある苦悩が逆に笑える役で、すごく一生懸命。常に翻弄されていて、右往左往しています。最後ぶちまけるんですが、そのへんがまた気持ちいい(笑)。あの石井ふく子先生がどういう演出をされるか。石井ふく子先生は今年100歳を迎えられる中で、私は『疲れた』とか、『もう歳だ』なんてことは一切言えません。まだ生まれたばかりのような気持ちで頑張って挑戦していきたいと思っています」

――石井先生の作品には、昨年の傑作喜劇『かたき同志』に続いての出演になります。

「初めて座長として使っていただいたのが、なんと石井ふく子先生の作品ですよ。映像の中でも石井ふく子作品に出れるなんて、『私、全然違う畑にいるな』と思っていたのに、50歳になって知り合う機会に恵まれました。知り合った時、49歳で『もう50(歳)です』とよく言っていたらしいんです。そうしたら、『高島さん、あなた、今だけ“もう”って何回言った?』、『あなたはもう50(歳)と何度も言っているけど、私たちはあなたの倍生きているの』、『“もう”じゃなくて、“まだ”50よね』と(笑)。年齢は“重ねる”ものではなく、“取る”ものだと言われて、『ですよね~』と会話したのを覚えています。

 もう勉強になることづくしですよね。いつもエネルギーをいただいていますし、逆に癒してもいただいている。大先輩もいるなかで、仲良くコミュニケーションをとらせていただいています。『まだまだ挑戦していきたい』という気持ちを持ち続けられているのは、石井ふく子先生のおかげでもあるので、ありがたい限りです」

□高島礼子(たかしま・れいこ)1964年7月25日、神奈川県出身。アマチュアレーサーとして活躍し、88年にCMに出演したのを機に、テレビ時代劇『暴れん坊将軍III』で本格的に俳優デビュー。映画『さまよえる脳髄』(93年)で初主演を果たす。『陽炎』シリーズ2、3、4(96年~98年)にて主演を務め、『極道の妻たち 赤い殺意』以降のシリーズ(99年~2005年)でも主演を続投する一方、舞台、ドラマ、CMでも活躍。ドリームワークス製作のアニメ『マダガスカル』シリーズ(05年~12年)の日本語吹替版の声優にも挑戦。01年、映画『長崎ぶらぶら節』(00年)で、第24回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した。

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