【ばけばけ】異例テーマ曲なし、ヘブン旅立ちに無音30秒の狙い 制作統括「目の前で起きていることに集中して」
俳優・髙石あかりがヒロインのトキを、トミー・バストウがレフカダ・ヘブンを演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)の第122回が24日に放送され、トキとヘブンの“お別れ”が描かれた。制作統括・橋爪國臣氏に2人の穏やかで静かな縁側での別れのシーンに込めた思いや舞台裏を聞いた。

第122回はヘブンの悲しい旅立ち
俳優・髙石あかりがヒロインのトキを、トミー・バストウがレフカダ・ヘブンを演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)の第122回が24日に放送され、トキとヘブンの“お別れ”が描かれた。制作統括・橋爪國臣氏に2人の穏やかで静かな縁側での別れのシーンに込めた思いや舞台裏を聞いた。
(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)
第122回では、序盤、ヘブンが家族との朝食時、トキに魚の小骨を取ってもらうなど、家族の幸せな空気が流れる様子が描かれた。そんな中、ヘブンはトキに小声で、病による大きい痛みが来たと伝えた。その後、夕日が沈みかける縁側に2人で座り、穏やかで静かな時間を過ごす様子が描かれた。ヘブンは、トキに自分が死んでも決して泣いてはいけないと言い、トキの肩に頭をもたれ、目を閉じた。トキの目からは涙がこぼれ落ち、無音のシーンが30秒以上も続いた。その後、ヘブンの墓が映し出される流れになった。
「何かしら最後に西向きの夕日が絡むラストシーンができたらいいなと思っていました。縁側のシーンの前には、ヘブンがトキに自身が死んでも泣かないように言うシーンがありましたが、“泣かない”ということをやりたいと思っていたんです。ただ、我々は泣いても泣かなくても、どちらも感動的なシーンになるとは思っていました。現場では髙石さんがリハーサルの時から『泣かない。絶対に泣くもんか』と言って臨んでいましたが、本番では無言のまま自然に涙がこぼれ落ちていました。ヘブンの泣かないようにという遺言を努めて守ろうとしたトキ。2人の夫婦の愛の結晶が凝縮されたセリフとシーンだったと思います」
トミーの様子も気になる。
「記憶があいまいですが、2人ともリハーサルで泣いていた気がします。トミーさんも本番でもつい涙が出そうになる、みたいなことを言っていました」
トキの肩にヘブンが頭をもたれた後、30秒余り無音のシーンが続いた。
「音がないという演出もいいなと思っていました。それは見てくださる方が、トキとヘブン2人の思いに一番深く思いをはせることができ、胸にぐっと迫る効果が無音にあると考えたからです。2人の深い思いにぐっと入ってほしかったんです」
122回では序盤に番組タイトルだけ一瞬表示され、テーマ曲もなく、出演者名が終盤、本編のシーンに字幕で流れるように表示される異例の形となった。
「放送時間の問題でオープニングやテーマ曲をカットしたわけではありません。ここでオープニングが流れると、走馬灯のように見えてしまう。ヘブンが亡くなるのは、この物語の中でとても最終回と並んで大きなシーン。特別な演出にしてもいいだろうという思いと、ヘブンが亡くなったという、目の前で起きていることだけに集中してほしいという思いが一番大きいです」
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