話題作への出演続く唐田えりかの素顔 三姉妹の末っ子で「人として尊敬できる方にすぐなつきます」
俳優の唐田えりかが、4月1日スタートのフジテレビ系『102回目のプロポーズ』(水曜午後11時、FODで3月19日先行配信開始)で連続ドラマ初主演を飾る。1991年放送の『101回目のプロポーズ』の続編となるラブストーリー。唐田といえば、2024年『極悪女王』(Netflix)でプロレスラー役を体当たりで演じるなど、その表現力と覚悟で演技派としての評価を高めている。今回、大役への抱負、さらに俳優としての現在地について聞いた。

『102回目のプロポーズ』で『101回目』カップルの娘・星野光役
俳優の唐田えりかが、4月1日スタートのフジテレビ系『102回目のプロポーズ』(水曜午後11時、FODで3月19日先行配信開始)で連続ドラマ初主演を飾る。1991年放送の『101回目のプロポーズ』の続編となるラブストーリー。唐田といえば、2024年『極悪女王』(Netflix)でプロレスラー役を体当たりで演じるなど、その表現力と覚悟で演技派としての評価を高めている。今回、大役への抱負、さらに俳優としての現在地について聞いた。(取材・文=大宮高史)
1991年、武田鉄矢が演じた星野達郎と浅野温子の矢吹薫による“名コンビ”で社会現象を巻き起こした『101回目のプロポーズ』。その続編が35年の時を経て令和の世に誕生する。本作は、前作に触発された元放送作家の鈴木おさむ氏が以前より温めていた企画で、達郎と薫の娘・星野光が主人公。対照的な2人の男性から好意を持たれる光を中心に、周囲との関係を描くヒューマンラブストーリーだ。唐田は光を演じ、武田が光の父親役で登場する。
30歳独身の光(唐田)は母・薫と同じチェリスト。光が15歳のときに薫は他界し、父の達郎(武田)は建設会社を経営している。その社員・空野太陽(霜降り明星・せいや)は女性にモテず、99回振られ続けてきた。そんな中、達郎の娘・光に一目ぼれしてしまう。光は、ゼネコンの御曹司で超イケメンピアニストの大月音(伊藤健太郎)からも想いを寄せられ、光、そして父親・達郎はどういう選択をするか――という展開。唐田がどんなパフォーマンスを見せるか、注目される。
唐田は、鈴木氏とは縁がある。鈴木氏が企画・脚本を務めたNetflixドラマ『極悪女王』(24年)でプロレスラーの長与千種役に抜てきされた。丸刈りや増量などで長与になりきり、それまでのパブリックイメージを打ち破る熱演を見せたが、今回は全く正反対の役をオファーされた。
「『極悪女王』の撮影後、おさむさんにお会いした時に、『次は全く違う役でお願いしたいです』と言われていたんです。『何だろう?』と思っていたら、この作品でオファーをいただきました。(おさむさんは)好奇心がすごくて興味の塊のような人で、知らない話にも『何それ?』と素直に興味を持ってくれます。私のことはどう思っているんだろう? とちょっと不思議ですが(笑)、こうやって役をくださるので信頼してくださっているのかな、と思っています」
演じる光は、前作で結ばれた達郎と薫の一人娘で母と同じチェリストの設定で描かれる。伝説的な作品のバトンを継ぐだけに、集中力は自然と高まったようだ。
「うれしかったと同時に、責任も重いです。名場面はテレビで知っていたのですが、改めて作品を拝見した時、この世界観を引き継ぐことに身が引き締まりました。脚本を読んで、光は、達郎さんの明るさも受け継いだ、笑顔が素敵な女性だとイメージして、お芝居を作っていきました」
一方、1990年代当時のトレンディドラマの世界観は、現代と違って「素直に思いをぶつけ合う」という印象を抱いているという。
「まず鉄矢さんの達郎が、どの場面でもあまりにも一生懸命すぎて笑ってしまいました(笑)。あんなに真っ直ぐに『好き』の気持ちを伝える人って、最近の作品ではなかなか見ないです。達郎と弟の純平(江口洋介)の会話もすごく自由に見えて、『無敵の兄弟だな』って思いました。現代は、人に気持ちを伝える時、むしろ気を遣い過ぎて疲れちゃうような気がします。あの頃の方が壁のないコミュニケーションができた時代だったかも、と思います」
現場では武田からの教えが指針となっている。
「鉄矢さんは、どのカメラにも『いい画』として使える部分があるようにお芝居をされていました。カメラがどんな風にご自分を撮っているかを全部頭に入れていらっしゃるんですね。あれだけ細かな動きをされている俳優の方を見たことは、今までほとんどなかったんです。鉄矢さんがよくおっしゃっていた『作品はずっと残るから』という言葉も、すごく心に残っています」

三姉妹で「典型的な末っ子タイプ」
さて、劇中、光は太陽と音と2人の男性から愛される。唐田は撮影現場の雰囲気の良さを肌で感じ、初共演となる、せいやと伊藤との芝居は新鮮だった様子だ。
「伊藤さんは同い年ですし、年齢が近いキャストが多かったので、現場ではずっとみんなでしゃべって、笑い合っていました。その楽しさが、きっと映像にも映っていると思います。せいやさんは、面白くてチャーミングな方なので、せいやさんの太陽とのシーンは、笑いすぎないように気をつけるのが大変だったぐらい楽しかったです。健太郎くんは完璧な御曹司の役だったので、私も彼とのシーンでは背筋が伸びました。お二人とも自然にその役の空気感を作ってくださったので、私もその空気に委ねてお芝居ができました。笑いとシリアス、正反対のシーンを楽しんでほしいです」
周囲の助けに感謝しつつ、役として感情が深く溢れ出す瞬間もあった。
「脚本通りに順を追って撮影したので、進んでいくうちに光になりきることができました。ただ光の1人でのシーンや鉄矢さんとのシーンで、自分でも予想できなかったタイミングで涙が溢れてきたことがあって。私の力だけでなくて、光のお芝居を通じて接してきた皆さんに、そのレベルまで連れていってもらったんだという思いがあります」
そんな唐田は2014年にスカウトされ芸能界入り。翌15年に俳優デビューした。その後はドラマや映画などに出演し、力をつけていった。自身は三姉妹の末っ子で、性格は「典型的末っ子タイプです。姉に対してもそうですし、人として尊敬できる方にすぐなつきます。人が好きなんです」と分析する。
その素直さも、演技に生かされている。今年も映画『恋愛裁判』『禍禍女』で存在感を示した中、『102回目のプロポーズ』は久々にめぐってきた王道ラブストーリーのヒロイン。「プレッシャーも含めて全部楽しめたら」という思いで臨んだ。
「『現場の雰囲気、特に楽しさは映像にも残る』という感覚をこれまでのお芝居で実感してきました。せいやさん演じる太陽と一緒にいると『本当にピュアでかわいい人』と思えてきて、映像にも当時の私の気持ちがこもっていると思います。そんな光の目線で、物語を楽しんでほしいです」
35年前に愛されたラブストーリーに今、新たな「光」が灯ろうとしている。
□唐田えりか(からた・えりか) 1997年9月19日生まれ、千葉県出身。2015年に俳優デビュー。その後は、ドラマや映画などで活躍。18年、初ヒロインを演じた映画『寝ても覚めても』はカンヌ国際映画祭のコンペティション部門参加作品に選出された。近年はNetflixのドラマ『極悪女王』(24年)ほか、映画『死に損なった男』(25年)、『Page30』(25年)などに出演。26年は、1月26日公開の映画『恋愛裁判』、2月6日公開の『禍禍女』のほか、NHK BS『浮浪雲』第5回(2月1日放送)にゲスト出演し時代劇に初挑戦。4月2日スタートの読売テレビ・日本テレビ系連続ドラマ『君が死刑になる前に』(木曜午後11時59分)で死刑囚を演じる。
【番組概要】
FODオリジナルドラマ『102回目のプロポーズ』(全12話)
3月19日(木)午後8時よりFODにて#1・#2話配信スタート
以降、3日に1話最新話配信
4月1日(水)午後11時よりフジテレビにて放送スタート ※一部地域除く
※配信・放送は予告なく変更になる場合があります。
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