【ばけばけ】ヘブン老け顔の舞台裏 細部までこだわり制作統括「メイク時間2倍以上の3時間」
俳優・髙石あかりがヒロイン・トキを、トミー・バストウがヘブンを演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)。24週の第116回が3月16日に放送され、前週から一気に10年経過した展開が描かれ、53歳になったヘブンが老け顔で登場した。制作統括・橋爪國臣氏にメイクの舞台裏を聞いた。

特殊メークアーティスト・江川悦子さんに依頼
俳優・髙石あかりがヒロイン・トキを、トミー・バストウがヘブンを演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)。24週の第116回が3月16日に放送され、前週から一気に10年経過した展開が描かれ、53歳になったヘブンが老け顔で登場した。制作統括・橋爪國臣氏にメイクの舞台裏を聞いた。
ヘブンの首のしわもすこぶるリアルだった。
「実は江川悦子さんという日本代表する特殊メイクアーティストにお願いして撮影しています。ヘブンを演じるトミーさんについて言うと、肘から先や首から髪の生え際まで特殊メークを施してもらっています。シリコンで作ったしわなどを張り付けていますが全く違和感がないです。現場でメイク後のトミーさんをじっと見ましたがメイクとは分かりませんでした。私が今まで見た中で一番高いレベルだと思います。聞くと素材もすごく進歩しているそうです」
メイクを施される側の様子も気になる。
「トミーさんは大変だったと思います。普段よりメイク時間が2倍以上の3時間かかっています。朝9時から撮影という日は朝6時からメークを始める流れですから。ずっと特殊メイクをしているから汗も出ますし、すると剥がれやすくなって修正もしますし……。でもそのおかげで全然違和感のない年を取ったヘブンになっていると思います」
周囲の反応はどうだろう。
「撮影前に特殊メークを実験してみる会というのをやったんです。みんなトミーの特殊メイクを見て『凄い』『リアルだね』と驚いていました。髙石さんも自身のメイクのしわを『凄いでしょ』と見せていました。自分は見えませんが、相手には、その年齢に見えますから芝居が変わってきます。そうした演技の助けになっていると感じます」
朝ドラヒロインは若い女性キャストが少女期から老いるまで一生を演じるケースが多かった。
「たとえば20代の方が80代を演じることがあった場合、朝ドラだから許されるみたいなことは、本当はあるべきではなく、ちゃんとしたクオリティーであるべきだと思っています。ちゃんと年相応に見える特殊メイクをやりたいなと思っています」
作品は松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描くオリジナルストーリー。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語をフィクションとして描く。
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