オカダ、内藤ら主力が去った今、鷹木信悟が抱く思い「日本でNo.1は新日じゃないと」 L・I・Jへの思いも告白

仲間たちは新日本プロレスを巣立っていったが、鷹木信悟は再び頂点を目指そうとしている。その中でUnbound Co.(アンバウンドカンパニー)という新ユニットが立ち上がり、人生の伴侶も得た。鷹木へのインタビュー前編は新日本初登場時から現在までの新日本の変化について聞いた。

今の新日本プロレスについて語った鷹木信悟【写真:橋場了吾】
今の新日本プロレスについて語った鷹木信悟【写真:橋場了吾】

日本でプロレスをやる限り、新日本が一番だと思っている

 仲間たちは新日本プロレスを巣立っていったが、鷹木信悟は再び頂点を目指そうとしている。その中でUnbound Co.(アンバウンドカンパニー)という新ユニットが立ち上がり、人生の伴侶も得た。鷹木へのインタビュー前編は新日本初登場時から現在までの新日本の変化について聞いた。(取材・文=橋場了吾)

 2018年10月8日、鷹木信悟は内藤哲也率いる『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』(以後L・I・J)の新しいパレハとして、新日本プロレスの両国国技館大会に登場した。当時の新日本とは、現在の景色は大きく変わった。

「以前所属していたDRAGONGATE時代の名残もあり、新日本に来てからも、地元(山梨県)の凱旋興行のときにはポスターを貼りに行ったり、チケットを売ったりというお手伝いもしています。そのときによく言われるのは『ずいぶん選手が変わったね』と。僕が新日本に来たときにトップにいたオカダ・カズチカ、内藤哲也がいなくなり、棚橋弘至が引退し、外国人選手もガラリと変わりましたからね。

 新日本は今、変革期なんですけど、その中で自分は居座っているという。日本でプロレスをやる限り、新日本が一番だと自分は思っているんでね。DRAGONGATE時代も、新日本の東京ドームはチケットを買って見に行っていましたから。日本で一番の団体がどういうものなのかなと、そして自分もそのリングの中に入りたいなと。新日本の試合から刺激を受けたというのはあって、新日本に上がって8年ですけど、日本国内でナンバーワンの団体は新日本じゃなきゃいけないという気持ちは持っていますよ」

 その鷹木もデビューから20年以上が経過し、ベテランの域に達している。もちろん、これまでの戦いで蓄積されたダメージが完全に抜けることはない。

「僕が本当に好きな映画……いや、皆が好きだと思うけど『ターミネーター』みたいにロボットじゃないんでね、22年間やってきたら治りにくくなっていますよ。テーピングは増えているんですが、それでもまだまだ戦えているんでね。とはいえ、我々は非日常を見せているわけだから、どうしても変化していく中で過激になっていくわけですよね。90年代に大仁田厚さんが有刺鉄線を使いだして、慣れてくるとそこに爆弾をつけて、それが金網になって、最終的には時限爆弾になるわけですから(ちなみに鷹木はFMW好きで知られる)。新日本の技でも、新しい技が増えてきているので、どうダメージを最小限にして受け身を取るのかは難しくなってきますよね。ただ、ケガに関しては運みたいなところもあるんでね、小さいケガを気にしていたらこの仕事はできないので……もちろん、ケガをしないようには気をつけてはいますけどね」

 ケガを未然に防ぐためには、トレーニングが欠かせない。

「メンテナンスも必要ですけど、いい試合するにはいいトレーニングができないといけない。いい試合に向けていいトレーニングをする、そのためにはいいメンテナンスもしなければいけないからね、それがまたいい試合につながっていくと思いますね。ただ加齢とともになかなか完治しないことがあるので、山梨の先輩である武藤敬司さんのように戦い方のスタイルを変えていく必要もあるんですよね」

WARスペシャルがフィニッシュになることもある【写真:(C)新日本プロレス】
WARスペシャルがフィニッシュになることもある【写真:(C)新日本プロレス】

180cmない中で『なめられてたまるか』という反骨心でやってきた

 個人的にここ最近の鷹木の試合で印象に残っているのは、2022年から2023年にかけてタイチとKOPWを争っていたころに、タフネスマッチを連発していたことだ。

「ああいう試合をする自信はあるんですよね。もともとDRAGONGATEで年間平均180試合をやってきて、毎試合バチバチやるのが染み付いているわけで。だからこそ、頑丈で攻撃力も高いと思っていましたし、僕は身長が180センチない中で『なめられてたまるか』という反骨心でやってきましたから」

 ハイクオリティーの試合を提供することで、鷹木はファンの支持を集めてきた。しかしその中で、内藤、EVIL、BUSHI、髙橋ヒロムといったかつての仲間たちは、新日本を離れる決心をした。

「寂しい気持ちもありますけど、非日常を見せるものがプロレスラーの使命だと思っているので、L・I・Jが7年目になったときに『いつまでやるんだろう』みたいなことも考えていましたよ。正直5、6年目くらいから考えていて、自分もそろそろ出るときかなと考えていたら、EVILとSANADAが出ていって、出るに出られなくなった(笑)。

 ファンの立場からすると、L・I・Jがピリオドを打つことに寂しさがあったと思うんですけど、自分自身はここからまた新しいものができると思って興奮してきましたけど。L・I・Jは黒でも白でもないグレーな感じで、孤高のユニットという感じでしたよね。今はUnbound Co.にいますけど、皆でどういう方向性で行くか話したときには、別にスタイルは変えなくていいよと。それがUnbound(縛られない)というか自由な感じでいいだろうと言っていたら、髙橋ヒロムが入った瞬間に出ていくというUnboundなことが起こるわけでね」

(15日配信の後編へ続く)

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