悠木碧、「プリキュア」の役を取られちゃう!? “天才子役”稲垣来泉は声優に意欲満々
稲垣来泉「あと10回は声優さんのお仕事に挑戦したい」
――来泉ちゃんはこれからも、アニメの声の仕事をやっていく?
稲垣「はい。今年の目標の1つが声優さんのお仕事に挑戦したいだったのですが、すぐかなっちゃった。平田さんが『こんなに早くかなっちゃったから、もうちょっと声優さんのお仕事の目標を立てて、あと何回ぐらい声優さんのお仕事がやりたいって決めておこう』って話してくれたので、あと10回は声優さんのお仕事に挑戦したいなって思います」
悠木「すごい! 10回! いいね。来泉ちゃんはおしゃべりするときの立て所が超上手い印象です。どこを大事にして喋るかってあるじゃないですか。『今日はいいお天気ですね』の今日“は”を立てると昨日は雨だったんだなってなるし、“天気”を立てるとほかのことは悪かったのかなって立て所でちょっと違うけど、来泉ちゃんの立て所ってすごく正しくて聞きやすい。そういう人は声優さんすごく向いていると思う」
稲垣「プリキュアでも、このキャラクターやってみたいっていうのがあるんです。ルールー、ミルキー、フォンテーヌ、はぐたん。あとはグレースもやってみたい!」
悠木「取られちゃう(笑)。でも、ミルキーとか超合いそう。上手そう」
稲垣「(実演して)『天にあまねくミルキーウェイ!キュアミルキー!』」
悠木「かわいいー!!今のすごい特徴捉えてませんでした?『キュアミルキー』の時の打ちっ放し具合がすごい本人に近かった。よく聞いてるんだな。耳がいいんですね。勘が良くないとだから……すごいな」
――声優10回も、すぐにかなっちゃいそうですね。
悠木「才能にあふれているから」
稲垣「この後、声優さんのお仕事がいっぱいできたら、ミラクルリープのおかげだと思う。『ミラ』(の一言で)でいろんな感情が出てくるから」
悠木「そうだね、ミラだけで表現するって一番縛りのある環境でお芝居をやってるんだから。あとは日本語を喋れたらそれだけで通じるわけですからね。すごいよ」
――せりふは覚えて、スタジオにやってくるものですか?
悠木「子役の時は覚えてました。でも、今は全然。台本を持って演っています」
稲垣「ラビリンさんとか、ペギタンさんとか、ニャトランさんとか(ヒーリングアニマルを演じられている皆さん)は、台本を持って、演っているけど、ほとんど絵を見てしゃべってるから、へえ~覚えてるんだって思っていました」
――来泉ちゃんはせりふを覚えるのは得意ですか?
稲垣「はい」
悠木「さすが」
稲垣「でも、声優さんのお仕事は、声だけで感情を表現しないといけないので、台本がすごく読みやすくて感情も出しやすい」
悠木「私、子どもの頃、台本の読み方なんてわからなかったなあ。でも、確かにそうかもしれない。言われてみれば、せりふだけで分かるように整理されてる。ドラマだと、表情表現が割と入ってくるんですけど、そういうのは違うかもしれないですね。なるほど」
稲垣「だから、ビックリマークとかで声を出すようにしてました」
悠木「リアクションとかでね、“!”、“?”とか。このビックリマークの度合いってどのくらいなんだろうって読み合いがある」
――悠木さんが、声優さんとして思い描くものは?
悠木「今年中に声優さんのお仕事を10個以上する」
一同(笑)
――なんか聞いたことがあるような(笑)。もう10個以上していませんか?
悠木「本当だ。もうしたか(笑)」
稲垣「私はプリキュアで悪い役とかの声優さんのお仕事がやりたいです」
悠木「その声質の悪者ができたら、ホラー映画の吹き替えとかできたら超怖いと思う。勘のいい子役さんの子ども声って一番怖いんですよ。かわいい、萌えたわ」
稲垣「これしかできない……」
悠木「怖い映画の子どもの役をやった時があるんですけど、英語版は小学5年生の向こうの子どもさんがやっていた。それを聞きながら、録っているですけど、怖ッ……ていうことがありましたね。チャイルドボイスの強さ……というか。うーん、目標か……。やっぱり『今年中に声優の仕事を10個する』にします。また、来泉ちゃんと共演できたらいいなあ」
※「ヒーリングっど・プリキュア」の「・」はハートマーク
(インタビューは3月中旬に行われた)
□悠木碧(ゆうき・あおい)3月27日生まれ。千葉県出身。4歳の時に子役として芸能界に入り、2003年に声優デビュー。08年には「紅」で初めてヒロインを演じ、その後「夢色パティシエール」や「ポケットモンスターベストウィッシュ」など多くの主要キャラクターを演じるように。11年に主演した「魔法少女まどか☆マギカ」が大きな話題に。本人も19歳という若さで第6回声優アワード主演女優賞を受賞。
□稲垣来泉(いながき・くるみ)2011年1月5日生まれ。東京都出身。4歳のときからモデルとして活躍。その後、子役として、ドラマ「砂の塔~知りすぎた隣人」「TWO WEEKS」「スカーレット」、映画「人魚の眠る家」などに出演。姉は女優の稲垣芽生(めい)。