元フジコーズセンター沖玲萌が選択したアイドルへの再挑戦 真剣に悩んだ一般企業への就職【α+インタビュー】

数多のガールズグループがしのぎを削る時代に、新たな11人組アイドルグループが誕生した。「世界中の『やってみたい』をチアアップしよう!」をスローガンに掲げる「α+」(アルファプラス/略称:あるぷす)だ。SNS全盛の令和の時代に、あえてド真ん中の“王道アイドルソング”『青春のエフェクト』でデビューを果たした。ENCOUNTでは、高みを目指す11人を取材。リレー形式で彼女たちの思いを届けていく。最終回となる第11回は、女子大生ユニット・フジコーズでセンターを務め、グループの中心メンバーとして活躍した経歴を持つ沖玲萌(おき・れもに/22歳)を紹介する。

α+でアイドルデビューした沖玲萌【写真:Jumpei Yamada(ブライトイデア)】
α+でアイドルデビューした沖玲萌【写真:Jumpei Yamada(ブライトイデア)】

レポーターへの憧れから始まった芸能生活「全く想像もしていなかったです」

 数多のガールズグループがしのぎを削る時代に、新たな11人組アイドルグループが誕生した。「世界中の『やってみたい』をチアアップしよう!」をスローガンに掲げる「α+」(アルファプラス/略称:あるぷす)だ。SNS全盛の令和の時代に、あえてド真ん中の“王道アイドルソング”『青春のエフェクト』でデビューを果たした。ENCOUNTでは、高みを目指す11人を取材。リレー形式で彼女たちの思いを届けていく。最終回となる第11回は、女子大生ユニット・フジコーズでセンターを務め、グループの中心メンバーとして活躍した経歴を持つ沖玲萌(おき・れもに/22歳)を紹介する。(取材・文=中村彰洋)

――オーディションに先駆けて発表されていたスターティングメンバーの1人として、沖さんは名を連ねていましたが、どういった経緯でアイドルへの再挑戦を決められたのでしょうか。

「フジコーズでは、いろんなステージや番組への出演、総選挙でも1位にさせていただいたりと、たくさんのことを学ばせていただきました。でも、これからのことを考えたときに、もっと個人としての発信力をつけていきたいと思うようになりました。フジコーズとして活動する中で、思うようにいかないと感じることもありました。そんなタイミングで、α+のプロデューサーである岡田康平さんとお話する機会をいただき、『VAZで新しくアイドルグループを始めようと思っている』とお声がけいいただき、決断しました」

――年齢的にも王道アイドルというジャンルは、挑戦だったかと思います。

「お仕事をしていくうえで、人とのつながりが本当に大切だと思っています。岡田さんといろいろなお話をしていく中で、この方についていきたいと強く思いました。お誘いいただいた時には、まだどういったアイドル活動になるかも分からなかったのですが、岡田さんへの信頼で、覚悟を決めました」

――元々沖さんはレポーターになることが夢だったとのことですが、なぜフジコーズへの挑戦を決められたのでしょうか。

「大学生になるまでは、全く芸能界を意識したことがなく、まさか自分がやるとは思ってもいませんでした。どちらかといえば“アンチミーハー”な人間で、テレビもあまり見ていなかったので、全く詳しくなかったんです(笑)。海外に行くのが好きだったので、海外レポーターになることが夢でした。でもアナウンサーなどとは違い、レポーターは目指してなれるようなものではなく、タレントや女優さんとして活躍して、知名度を付けないとレポーターにはなれないと考えるようになりました。大学生になってからは、アナウンススクールに通ったり、『フレッシュキャンパスコンテスト』に挑戦したりもしました。その流れで、フジコーズのオーディションを見つけて、挑戦しました」

――レポーターになるための逆算から始まった活動だったんですね。

「そうなんです。『オールナイトフジコ』が4月に始まって、数か月後には急にアイドルデビューすることが決まって、全く想像もしていなかったです(笑)」

かつてはフジコーズ総選挙で1位に輝いた経歴を持つ【写真:Jumpei Yamada(ブライトイデア)】
かつてはフジコーズ総選挙で1位に輝いた経歴を持つ【写真:Jumpei Yamada(ブライトイデア)】

真剣に悩んだ一般企業への就職、背中を押した母親の言葉

――レポーターとは違う道へ進むこととなりましたが、当時はどういう心境でしたか。

「最初にアイドルをやると聞いた時は、うれしかったです。高校はダンス部をしながら、バンドボーカルをしていたので、歌も踊りも大好きでした。洋楽カバーをしていたので、ジャンルは全く違ったんですけどね。フジコーズのオーディションでは、『アルマゲドン』の主題歌を歌ったくらいです(笑)。

 アイドルに挑戦するとなって、そこで初めてファンサービスというものを勉強しました。フジコーズは、芸能人と一般人の中間のような存在だったので、いかに親しみやすさを持ってもらえるかを考えました。コメントを積極的に返したり、“ファンノート”を作って、ファンの方の特徴や会話の内容などを書いて覚えたりしていました。今でも親しみやすさという部分は意識しています」

――VAZへ移籍されたのが2025年の4月。α+として始動するまでは期間が空いていますが、不安な気持ちなどはありませんでしたか。

「正直、その期間は本当に悩みました。覚悟を決めたものの、なかなか動き出せなかったので、とてももどかしかったです。芸能界を辞めて、一般企業への就職も考えていました。高校時代の親友と世界を回ることが夢だったので、安定した道に進んだほうがいいのかなとも考えていました。元々有名になることへの興味もなかったので、『本当に自分はアイドルに向いているのかな』と考えたりもしていました」

――それでもアイドルをやろうと決意できたのはなぜでしょうか。

「やっぱりステージからの景色が忘れられなかったからです。つらいことがあっても、ステージに立ってあの景色を見たら、全部忘れてしまうんです。母からの言葉もとても大きかったです。今まであまり親孝行もできていなかったので、就職してお金を貯めて、旅行に連れて行ってあげたいななど考えたりもしていたのですが、母にポロっと『続けるか悩んでるんだよね』とこぼしたら、『私は玲萌がキラキラしている姿を見られることが1番うれしいよ』と言ってくれたんです。その言葉が最後に背中を押してくれました」

――お話を聞いていると、フジコーズ時代に見せていた沖玲萌というキャラクターは、本当の沖さんの性格からは離れているようにも感じました。

「全く違ったと思います。フレキャンに挑戦した時に、SNSでの毎日配信をしていたのですが、本当に苦労しました。ファンの方との接し方にも悩んで、配信の直前まで部屋を暗くして泣いていたりしたこともありました(笑)。でもその時に“プライベートの自分”と“仕事の自分”を完全に分けることを覚えることができました。“プライベートの自分”のままで行くと、批判された時に壊れちゃうと思ったんです。使い分けるようにしたことで、全くつらくなくなりました。やるからには“仕事の自分”の世界観を作り上げようという思いで臨むようになっていきました」

目指すは「トップアイドル」と昔から憧れていた「レポーター」【写真:Jumpei Yamada(ブライトイデア)】
目指すは「トップアイドル」と昔から憧れていた「レポーター」【写真:Jumpei Yamada(ブライトイデア)】

最年長ながらもイジられキャラ「ポンコツお姉ちゃんと言われました(笑)」

――現在もそういった部分は変わっていないのでしょうか。

「α+として活動するようになってからは、その境界線が少しずつ曖昧になってきた気がしています。居心地が良くて、無意識に“プライベートの自分”を見せられるようになりました。前にメンバー同士で、お互いの印象を言い合う時間があったんです。その時に言われたことがうれしくて、メモに残しているくらいです(笑)」

――どういった言葉を掛けてもらえたのでしょうか。

「『ちょっと抜けている』って言われたんです(笑)。親しみやすくて、イジりやすいと言ってくれて、それがうれしかったんです。今までは、そういったことを言われることがなかったので、『あ、私の素を見せられているんだな』と気付けました」

――最年長としての意識やグループでの立ち位置のようなものはどのように捉えていますか。

「最年少のここちゃん(桜井心々奈)には、『ポンコツお姉ちゃん』と言われました(笑)。もちろん私の経験で共有できることがあれば、いくらでも共有したいと思っています。でも、最年長っぽさを普段から意識する必要はないのかなと思っています。もし、自分が下の年齢だったら、最年長がちょっとフワフワしてるくらいのほうが居心地も良いかなって(笑)。私自身が、みんなのおかげで居心地が良いので、そういう雰囲気を私も作りたいと思っています。ほぼ毎日一緒にいますし、大好きな仲間とだったら、この先どんなにつらいことがあったとしても頑張れると思っています」

――フジコーズ時代は、年上の男性ファンが多かったかと思いますが、今後は幅広い層への発信が必要になってくるかと思います。

「女性のスタッフさんやほかのアイドルさんから、『お顔がタイプ』と言ってもらえることが多いので、女性の方に向けた美容系の発信などを増やしていきたいと思っています。男性ファンの方と女性ファンの方だと、推し方も違っていて、なんだか新鮮です。ファンの方ひとりひとりとのつながりを大切に活動していきたいです」

――今後の目標をお聞かせください。

「『アイドルといえば』で名前が出てくるようなトップアイドルになりたいです。雰囲気が良くて、それぞれが個性を持っていて、11倍深堀りができて、箱推ししたくなるグループを目指したいです。個人的には、レポーターへの憧れは持ち続けているので、これからステップアップしていきながら、いつか挑戦してみたいです」

□α+(あるふぁぷらす/略称:あるぷす)沖玲萌、木野稟子、桜井心々奈、白森萌美、鈴宮ゆつき、瀬乃真帆子、高橋美羽、月島優々乃、西野日菜乃、華咲ひまり、湯本絵美月からなる11人組。「世界中の『やってみたい』をチアアップしよう!」をスローガンに掲げ活動する。2026年2月18日に『青春のエフェクト』でデビュー。3月15日には東京・国立代々木競技場 第一体育館で開催される『CREATEs presents IDOL RUNWAY COLLECTION 2026 Supported by TGC』でライブデビューを果たす。

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