【ばけばけ】減量した吉沢亮「本当に苦しそうだった」 制作統括が明かすクランクアップの様子
俳優・吉沢亮が錦織友一役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)の第115回が13日に放送され、錦織が作家として生きたいヘブン(トミー・バストウ)に辛らつな言葉を言い放つ姿とその真意が描かれた。終盤には「数か月後、錦織さんはこの世を去りました」と言う蛇(渡辺江里子)の声が流れた。制作統括の橋爪國臣氏に第115回で描かれた錦織のラストの背景を聞いた。

第115回の終盤、旅立ったことを伝える言葉
俳優・吉沢亮が錦織友一役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)の第115回が13日に放送され、錦織が作家として生きたいヘブン(トミー・バストウ)に辛らつな言葉を言い放つ姿とその真意が描かれた。終盤には「数か月後、錦織さんはこの世を去りました」と言う蛇(渡辺江里子)の声が流れた。制作統括の橋爪國臣氏に第115回で描かれた錦織のラストの背景を聞いた。
錦織はヘブンに「作家としてのあなたは死んだも同然」と言った。だが、それはリテラリーアシスタントとしてヘブンをたきつけるためだった。錦織の最期をどう描こうと思ったのか。
「史実上、2人のお別れのタイミングは分かっていたので、どう描くかは脚本を書き始める時から話し合っていました。一番、議論したのは錦織とヘブンがどんな関係だったのかということ。ただの友達以上の何かだと思いますが、では何かとは何か、人生で成し遂げたかったことは何か……。たくさん話し合った結果、きっと錦織はヘブンと出会い、文学的な才能にほれ込み、死ぬ前にアイデンティティーとして何か残したかったと考えました。ヘブンの相棒を務め、文学的な意味の生きた足跡の残し方があるかもしれない。そしてヘブンを一流作家にすることが生きる意味だと考えたのではないでしょうか。そんな彼の生き様を全部描けたらと思いました」
厳しいことを言ってヘブンをたきつけた展開はオリジナルか。
「完全にオリジナルです。モデルの西田千太郎さんは、実際は熊本に行ったことがあるのですが、なぜかハーンと会っていないんです。避けたのか、たまたまかは分かりませんが、そんな史実をヒントにしています。ドラマの解釈としてはあり得るかなと」
たきつけられた後にヘブンが執筆した本『東の国から』を手に笑顔を見せる錦織が描かれた。その後、訃報を伝える声。著書には「出雲時代の懐かしい思い出に 錦織友一へ」というメッセージがあった。ヘブンが錦織の死を知る姿や悲しむシーンはなかった。
「仲のいい親友が亡くなったとなれば悲しむ描写もあると思いますし、ヘブンも悲しんだとは思います。でも、2人の間に流れるものはただの親友ではなく、もっと文学的につながった親友を超えたものだと思っています。だからこそ、ああいう描き方になりました。亡くなって悲しみを描くのではなく、錦織として成し遂げたかったものは何か、どういう生き方をしたかったのか、それを受け取った側はどうなのか。心の真剣なやりとりを描きたかったということです」
吉沢のクランクアップの様子も気になる。
「最後はロケで、橋の上でヘブンにけしかけるシーンでした。いいラストだったと思います。吉沢さんは終わったら役が抜けるので、みんなに『ご飯が食べられる。雑炊だ』と言っていました。減量で本当に苦しそうだったので、私からは『体に優しい物を食べて」と伝えました。あれだけやせて本当に死にそうに見えていたので、共演者の皆さんも衝撃を受けたと思います。でも吉沢さん本人は『お疲れ様でした』と、いつもどおりでした」
作品は松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描くオリジナルストーリー。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語をフィクションとして描く。俳優・髙石あかりがヒロイン・松野トキを、トミー・バストウがレフカダ・ヘブンを演じる。
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