マリーゴールド王者・青野未来が激白 レジェンドの引退試合で見せた覚悟と「伝説の技」継承した舞台裏
マリーゴールドが旗揚げしてから、2年が経とうとしている。その中で、女子プロレス界においてその存在をしっかりと植え付けたのが、現マリーゴールド・ワールド王者の青野未来だ。その青野へのインタビュー前編は、マリーゴールドにおける2年弱の期間を振り返ってもらった。

自分が一歩上に行くためには高橋奈七永を越えないとダメだという気持ちがあった
マリーゴールドが旗揚げしてから、2年が経とうとしている。その中で、女子プロレス界においてその存在をしっかりと植え付けたのが、現マリーゴールド・ワールド王者の青野未来だ。その青野へのインタビュー前編は、マリーゴールドにおける2年弱の期間を振り返ってもらった。(取材・文=橋場了吾)
マリーゴールドの旗揚げからおよそ2年、唯一の皆勤賞である青野未来は、団体と一緒に歩んできた存在だ。
「ものすごい変化のあった2年間でしたね。最初の1年ももちろんそう思っていたんですけど、1年目にUN王座を獲って、2年目はもっと上に行こうと思ったらベルトを落として……でも、その経験があったからこそ、(高橋)奈七永さんの引退試合の相手に名乗りを挙げられましたし。DREAM STAR GPも優勝してワールドのベルトも獲って、2年間で本当に変わりましたね」
そう、2025年の青野にとってターニングポイントになった試合は、5.24代々木大会の高橋の引退試合だった。
「歴史のある選手の、最後の大事な試合でしたからね。今思うと、よく名乗り出たなと自分でも思いますよ(笑)。奈七永さんの名前は出会う前からもちろん知っていましたし、めっちゃ怖い選手というイメージだったんですよ。ご挨拶はしたことはあったんですけど、リング上ではマリーゴールドが初めてでした。(引退試合は)本当にすごい経験をさせてもらったなと思いますね。奈七永さんと初めてシングルマッチをしたのが、2024年のDREAM STAR GPなんですけど、そのときは(15分時間切れ)ドローだったんですよ。
その結果が悔しくて……引退を考えていた選手が、これだけ動けて誰よりも声を出していて。“パッション”を掲げているだけあって、本当のすごい“パッション”を感じて、自分はまだまだと思い知らされたような試合でしたね。奈七永さんの存在はマリーゴールドにとってすごく大きかったので、みんな刺激を受けていましたし、プロレスラーとして大事なことを教えていただいたので、自分が一歩上に行くためには、その奈七永さんを越えないとダメだという気持ちがありました。だからこそ、(UNの)ベルトを落として次の目標に向かうときに(高橋の引退試合が)必要だなと思って名乗りを挙げました」
結果、20分を超える激闘の末、高橋のフィニッシャーであるワンセコンドEXを初公開し、見事に引導を渡した。
「想像以上に苦しかったですね……。奈七永さんとやりたい選手はいっぱいいましたし、奈七永さんがやりたい選手もいっぱいいる中で、自分が最終的に選んでもらえたのは半端ないプレッシャーでしたね。高い壁だからこそ、岩のような奈七永さんを持ち上げて投げられたのは、(あの日に)決めたか決められなかったかでは今の自分は全然違うなと思います」

マリーゴールドの頂点のベルトの王者・挑戦者すべてを見てきたから重みを感じる
その勢いのままに、DREAM STAR GP 2025では決勝でビクトリア弓月を破り優勝を果たし、ワールド王座への挑戦を表明した。
「(弓月は)本当に勢いに乗っていたので、怖い存在ではありましたね。弓月が決勝戦に賭ける思いも感じたんですけど、奈七永さんとの引退試合の経験があったからこそ、負けるわけにはいかない……技を継承させてもらったことも含めて、全部力になりましたね」
そして同年10月26日の両国国技館大会で、青野は林下詩美からワールド王座を奪取。しかしメインは、イヨ・スカイ(WWE)vs岩谷麻優の7年ぶりの邂逅に奪われた。
「それは悔しいですよね。これは詩美だけでなく自分の問題でもあって、自分の力不足かなとも感じています。でもワールドのベルトは、UNとはまた違う重みでしたね。やっぱり、マリーゴールドの頂点のベルトですから、それまでに巻いてきた初代王者(Sareee)と詩美、そして挑戦してきた選手たちを全部見てきているので、そういうことも全部ひっくるめてベルトの重さは感じています」
(28日公開の後編へ続く)
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