「挑戦している自分が好き」 アイドル卒業から2年…元STU48石田みなみ、ソロ活動の現在地と描く未来
タレントの石田みなみは今月1日に自身2冊目となるカレンダーを発売し、同日にはお渡し会でファンと交流を図った。「挑戦している自分が好きになりました」。2024年4月にアイドルグループ・STU48を卒業して約2年、ソロとしての現在地と今後の目標とは――。

自身2度目のカレンダーも“初づくし”
タレントの石田みなみは今月1日に自身2冊目となるカレンダーを発売し、同日にはお渡し会でファンと交流を図った。「挑戦している自分が好きになりました」。2024年4月にアイドルグループ・STU48を卒業して約2年、ソロとしての現在地と今後の目標とは――。(取材・文=小田智史)
瀬戸内を拠点に活動するSTU48の1期生として、2017年3月から24年4月までグループの中心メンバーを担った石田。卒業後に上京し、昨年3月には完全撮り下ろしの自身初となるカレンダーを発売しており、今回が2度目となる。「2026年度も“初めて”が散りばめられています」と笑顔を見せる。
「上京して今年で2年目。あらためて考えると東京の名所に全然行っていなくて、初めての瞬間をカレンダーに切り取ったら面白いんじゃないかということで、外苑前の銀杏並木、スカイツリー、アメ横、浅草寺とか、行ったことがない場所でオールロケをしました。『彼女とデートなうに使っていいよ』みたいに(笑)、このカレンダーでしか見えない素の表情だったり、フォトブックに近い感じがポイントです」
STU48時代に“かわいい女子旅”をテーマにしたグループ内のユニット「Charming Trip」(通称チャートリ)のメンバーだったように、「かわいい」を追求してきた石田。しかし、今回のカレンダーでは自分の新たな一面につながるかもしれない反響があったという。
「自分で言うのは恥ずかしいんですが、私はかわいいしかできないと思っていました。でも、今回のカレンダーのお渡し会で、8月の写真のクールな澄まし顔が好評だったんです。これは自分では分からない発見だったので、“美人枠”も頑張ったらいけるのかなと(笑)。年齢も大人になってきましたし、これまでとは違う良さも出していけるのかなと自分自身に期待しています」
“石田みなみのファン第1号”を自称する父親をはじめ、母親、2人の姉は静かに石田の活動を見守っている。
「お父さんはネットにすごく疎くて、カレンダーとか渡さないと私がどんな活動をしていたのかあんまり知らないんです。でも、実家のデスクゾーンには歴代の私の生写真やアクリルスタンドが並んでいて、不器用な人だなって(笑)。私に直接伝えてこないんですけど、お姉ちゃんが『また増えてたよ』と写真を送ってくれたりします。お父さんは見せない愛、お母さんは見えるところで支えてくれていて、石田家は相変わらず仲がいいです。昨日も家族電話しました」

ラジオ・舞台の現場でも好評の「声」
STU48を卒業して2年。グループ時代は1期生にして選抜を計10回経験した中心メンバーであると同時に、全体を俯瞰(ふかん)して行動する“縁の下の力持ち”だった。ただ、ソロで活動するとなれば、当然ながら勝手が違う。1人であるがゆえの難しさを感じつつも、「楽しくやれています」と胸中を明かす。
「STU48にいた時はグループの名を背負っているからこそ、自分が前に出るのではなく、誰かを目立たせるような立ち回りだと意識していました。ソロとして自分のことだけを考えるのは楽でもあるし、楽しくもある反面、もちろん大変さもあります。全てがグループの時とは違って、自己プロデュース力はまだ全然足りないと思っているので、そこは課題です。アイドル時代ほどリアルで交流できる機会が多くはないので、そこは増やしていきたいですし、3月末には地元の兵庫に凱旋バスツアーをさせていただくんですけど、好評だったら東京、瀬戸内、九州、いろんな場所に行ってファンの方とお会いしたいです」
ソロとしての2年間、“アイドルじゃない自分”をどのように見ているのか。
「卒業した時にも言わせていただいたんですが、どれだけ人生が巻き戻ったとしても、アイドルになる、STU48になる道は絶対に選びます。それくらいアイドルは大好きで、尊いものです。ただ、今年で芸歴9年、独り立ちして『自分はまだまだだな』とあらためて気づけたので、卒業しての自分も大好きですし、挑戦している自分が好きになりました。もともと、怖いから挑戦するのは苦手でした(苦笑)。でも、今は舞台・演劇の現場でも分からないことは自分から聞きに行って喋るようにしたり、どんどん明るくなっていって。昨年は結果に繋がることが多かった1年だったので、もっと挑戦していきたいと勇気を持てるようになったのは卒業してからだと思います」
石田はアイドル時代から「声」の仕事を夢と公言し、コロナ禍には“おうち時間”を利用して発声練習・滑舌練習に力を入れるなど、努力を続けてきた。今ではラジオ、舞台、朗読劇など活躍の場を広げているが、現場でも声に対する評判はいいという。
「アイドル時代、『声が好き』と言っていただいて声の仕事に興味持ったぐらい、私にとっては大きな言葉でした。ラジオでは『聞き取りやすい』、演劇では『声が通るから向いている』と言っていただけることが多くて、自分の声がいろんなジャンルで武器になるんだと感じました」
目指すは舞台の主演
ソロとして活動するなかで、一番手応えがあったことに、人気テレビアニメ『まちカドまぞく』の舞台(2025年1月)に佐田杏里役として出演したことを挙げる。
「アニメが原作になっている2.5次元の舞台に出たいと思っていた中で、『まちカドまぞく』の舞台にオーディションで受からせていただきました。正解があるけど、それを真似するのも違うという葛藤のはざまで、初めてお稽古で泣きました。でも、原作ファンの方が、『杏里がそこにいた』、『杏里すごく良かった』とほめていただいて、もちろんまだまだなことは多いですけど、手応えはありました」
ソロ活動3年目を迎える2026年には、どのような目標を見据えているのか。
「まず、ラジオを継続してやっていきたいと思っていて、ラジオアプリ『GERA』の番組(『石田みなみのみなみみ!』。2025年10月~26年1月まで全13回放送)がまだレギュラー化になるか決まっていないので、絶対レギュラー化したいです。もしそれがかなわなかったとしても、今は自分で発信できるツールはたくさんあるし、喋っていないと衰えてしまうし語彙力も上がらないので、たくさん喋る年にしたいと思っています。あと、たくさんすてきな舞台には出させていただいたんですけど、まだ主演を務めたことがないので、オーディションとかで『○○で主演をやりました』、『自分の代表作です』と言えるものをつかみたいです」
石田はかつて、保育学校の試験とSTU48のオーディション日程が重なってしまい、保育士になる夢を捨ててアイドルの道を選んだ。STU48を卒業する時には、アイドルとは違った形で芸能活動を続ける決断をしたが、これまでの経験則があるという。
「アイドル時代、『卒業する時は来ないな』、『どのタイミングで(卒業しようと)思うんだろう』とずっと感じていました。自分の卒業は、理由は分からないですけど、『今だ!』と感じる時がふと来たんです。これは、保育士とアイドル、卒業するかしないかの二択で全部あったこと。今後、いろんな二択に直面すると思うんですけど、迷っている時は意外に選択の時ではないんだなって。だから、経験にのっとって、いつか何かしらの決断をする瞬間を待とうと思います。“アイドル・石田みなみ”というよりは、“人間・石田みなみ”を愛してくださるファンの方が多いので、皆さんを笑顔にできるような、うれしいお仕事のお知らせができるように頑張ります!」
支えてくれるファンへの感謝を忘れることなく、石田は自分の夢に向かって力強く歩み続ける。
□石田みなみ(いしだ・みなみ)、1998年10月11日、兵庫県出身。2017年3月、STU48の1期生として加入。24年4月にグループを卒業し、声を“オリジナルのカラー”として、ラジオや朗読劇・舞台など活動の場を広げている。3月7日には、自身2冊目となるカレンダー発売記念のオンラインサイン会を実施する。
■石田みなみカレンダー発売記念オンラインサイン会概要
https://muvus.jp/muvus/cmdtyList.php?cat=e5LYeM8DWUqO
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