エンタメ業界の“足を支える”米リムジン会社が悲痛の叫び「今回のコロナだけは…」
「この状況はまったくの想定外です。これまでテロ攻撃や株価暴落があっても、しのいでこられました。90日から120日であれば耐えることができますが、今回のコロナだけはそういうわけにはいきません」
今秋から冬にかけてはハリウッドに動きが戻りつつある
「この状況はまったくの想定外です。これまでテロ攻撃や株価暴落があっても、しのいでこられました。90日から120日であれば耐えることができますが、今回のコロナだけはそういうわけにはいきません」
新型コロナウイルスの感染拡大によって打撃を受けている業界は飲食業やホテル業だけではない。米カリフォルニア州でエンターテインメント業界の「足を支える」リムジン会社も大きな打撃を受けている。
歌手や俳優が公の席やパーティーに行く時には欠かせない大型リムジン。経営者の1人、アレックス・ダーバハニさんは米誌「ハリウッド・リポーター」に次のように語っている。
「これまで月々250万ドル(2億6200万円)の売上がありましたが、朝起きてみたら月34万ドル(約3500万円)しか稼げなくなっていたという状態です。もう大打撃です」
3月2日、コロナが蔓延する前、同社は年内だけで260件のイベント予約が入っていた。だがそのほとんどがキャンセルになってしまった。
たとえば例年であれば、エミー賞の授賞式が行われる週だけで同社は約40万ドル(約4200万円)の売上があった。所有する98台のリムジンは大忙しで動き回ってきたが、今年は12回の利用があっただけ。
それでも今秋から冬にかけてはハリウッドに動きが戻りつつあり、前出のダーバハニさんは「(ビジネスが)ゆっくりと戻りつつある」と述べている。ハリウッドにかつてのにぎわいが早く戻ってほしいものだ。