中村米吉が挑む“歌舞伎版ルパン”第2弾 愛之助とタッグを組み、ヒロイン役で新風

歌舞伎俳優の中村米吉が、3月5日に東京・新橋演舞場で開幕する新作歌舞伎『流白浪燦星(ルバン三世)碧翠の麗城』(脚本/演出・戸部和久、27日まで)にヒロイン役で出演することになり、このほど、ENCOUNTの取材に応じた。現在最終稽古に入っており、米吉は「女方として責任重大」と燃えている。

最終稽古に余念がない中村米吉【写真:事務所提供】
最終稽古に余念がない中村米吉【写真:事務所提供】

『流白浪燦星(ルバン三世)碧翠の麗城』に瀬織姫役で出演

 歌舞伎俳優の中村米吉が、3月5日に東京・新橋演舞場で開幕する新作歌舞伎『流白浪燦星(ルバン三世)碧翠の麗城』(脚本/演出・戸部和久、27日まで)にヒロイン役で出演することになり、このほど、ENCOUNTの取材に応じた。現在最終稽古に入っており、米吉は「女方として責任重大」と燃えている。

 開幕までカウントダウンを切った中、厳かな空気が漂う都内の稽古場。そこには、一つひとつ動きを確認し真剣な表情で役と向き合う、“女方スター”の姿があった。

 同作は、漫画やアニメなどで人気のモンキー・パンチ氏原作『ルパン三世』シリーズをもとにしたオリジナルストーリー。2023年に新作歌舞伎『流白浪燦星』が初演され、その第2弾に。諏訪の国を舞台に、捕らわれた瀬織姫を助けるべく流白浪一味が奮闘する物語だ。初演に続き、流白浪を演じる片岡愛之助が今回は石川五ェ門と2役に挑み、米吉は瀬織姫に扮する。

 作品シリーズに初参戦となる米吉は稽古終了後、ENCOUNTの取材に「私が出演することでより良い作品になったと思われなくてはなりませんし、やるからには前作を超える作品にしたいです。原作の『ルパン三世』と歌舞伎、双方の魅力で相乗効果を生み出し、お客さまに楽しんでいただけたら。そういう意味でも歌舞伎の花である、女方として責任は重大です」と意気込む。

 同作には宙乗りなど華やかな演出も盛り込まれ、「私も流白浪(ルパン)と共に“飛びます”。さらに早替りや客席降り、おなじみのあのテーマ曲、そしてルパン作品の名場面や名セリフをイメージした場面もたくさん組み込まれています。そんな中で、私が演じる瀬織姫は流白浪と出会い、惹かれながら成長していきます。その姿と2人の関係の行く先を見届けてもらえたらと思います」と見どころをアピールした。

 ちなみに、自身は『ルパン三世』のアニメなどをよく見ていたそうで、「初めて見たルパン作品が何かまでは覚えていませんが、子どもの頃とても好きな作品でした。あと、『ルパン三世 魔術王の遺産』というゲームがあって、夢中になってプレイしていましたね。小学校の頃クラスでそのテーマ曲を演奏したこともあって、今でもあの曲をドレミで言えます(笑)」と思い出も明かした。

瀬織姫を演じる中村米吉【写真:(C)松竹】
瀬織姫を演じる中村米吉【写真:(C)松竹】

 米吉は、7歳の時に東京・歌舞伎座で上演された『宇和島騒動』(2000年)で五代目中村米吉を襲名して初舞台に臨んだ。その後、11年に本格的に女方を志し、数々の作品に出演。品のある立ち居振る舞いや多彩な表現力を武器に、歌舞伎俳優として実績を積み、昨年舞台生活25周年を迎えた。

 今年も1月から舞台に立つなどフル稼働の活躍を見せている。『流白浪燦星』の公演中に誕生日(3月8日)を迎えることもあり、自然と気持ちも高揚しているようだ。

「昨年もさまざまな経験をさせていただきました。今年はすでに、この作品で各地へ行く予定ですし、ありがたい限りです。とにかく目の前の舞台を精一杯勤め、お客さまに喜んでいただける芝居をしていきたいです。今年で33歳。“燦々(さんさん)”と輝ける1年にしたいです」

 さらなる飛躍を誓い、今年も自分らしく駆け抜けていく。

『流白浪燦星 碧翠の麗城』は東京公演後、名古屋・御園座で4月4日~26日、京都・南座で9月2日~26日、福岡・博多座でも27年2月6日~26日に上演される。

 詳しくは公式サイト(https://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/play/953)まで。

この記事に戻るトップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください