【ばけばけ】トキの気絶は呪いかわざとか 制作統括が解説「解釈としては」
俳優・芋生悠(いもう・はるか)が、吉野イセ役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)の第104回が26日に放送され、イセが自身にかけられているという呪いについて語り、視聴者を震撼させるような雰囲気を漂わせた。制作統括の橋爪國臣氏に芋生の魅力とともに、呪いが移ったのか主人公のトキ(髙石あかり)が気絶したシーンの背景も尋ねた。

俳優・芋生悠が呪われているとされるイセを熱演
俳優・芋生悠(いもう・はるか)が、吉野イセ役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)の第104回が26日に放送され、イセが自身にかけられているという呪いについて語り、視聴者を震撼させるような雰囲気を漂わせた。制作統括の橋爪國臣氏に芋生の魅力とともに、呪いが移ったのか主人公のトキ(髙石あかり)が気絶したシーンの背景も尋ねた。
まずは芋生の魅力から聞いた。
「イセという役は表現が難しかったと思いますが、ちゃんと人間として成り立っており、好きになれる人物になっています。でも怪しさも残っていてエキセントリックなところもある。その絶妙な部分を巧みに演じてくれたと思います。監督とも『芋生さんに助けられた』と話しました」
イセの呪いは『人形の墓』という小泉八雲の短編をアレンジして描かれた。両親を続けて亡くした娘・イセの村では、1年以内に2人亡くなった家ではすぐに3人目が死に、4人目は呪われる言い伝えがあった。わら人形を作って墓に埋めると呪いは避けられるとされたが、イセは言い伝えを守らず兄が亡くなり、自身は大病、借金……と呪われた人生を送ってきたと話した。そのシーンは怖くてゾクゾクするような雰囲気が漂った。
「嫌な女性にしようと思えばできますし、実在しないようなキャラクターにもできますが、そうじゃないギリギリの線を攻めてくれました。最初はエキセントリックに思える女性ですが、最後はいろんなバックグランドがあってイセなりに大変な思いをしてきたと理解できる、ちょっと愛せる女性。芋生さんの絶妙な表現だと思います。『呪われています』と話す憂いを帯びた表情は芋生さんの真骨頂。憂いを持った女性を表現することにたけた方だと思います」
呪いを語るシーンの撮影時の様子も気になる。
「芋生さんもイセをどう演じるか不安があったようで監督と時間をかけて話し合って作り上げたようです。後日、会った時、芋生さんは監督と話したことがとても役に立ちましたと言っていました。どのぐらいエキセントリックにして、どのぐらい憂いを見せるかの塩梅の話を長くしたようです。とても楽しい現場でしたとも話していました」
前回までに、人の温もりのあるうちに別の者が座ると、前に座っていた人の不幸を背負い、座る前にトントン叩くと逃れられるという人の温もりにまつわる言い伝えが描かれた。第104回ではトキが温もりの残るイセが座っていた場に座り、不幸は自分に移ったからこれからいいことがあると優しい言葉をかけた。だがトキはその後気絶した。気絶は本当の呪いか、乗り移ったと信じてもらうためのトキの優しさからくる芝居か。
「解釈としてはどちらも正解だと思います。トキがイセを不幸から救おうとする優しさからわざと倒れてあげたということでもいいと思いますし、呪いが大好きで本当に呪いにかかったと見えても面白いですから(笑)。音楽がないと本当に呪いが移ったとしか思われなくなる可能性もあるので、実は穏やかな音楽をつけてどちらにも見えるように作りました」
作品は松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描くオリジナルストーリー。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語をフィクションとして描く。俳優・髙石あかりがヒロイン・松野トキを、トミー・バストウがレフカダ・ヘブンを演じる。
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