「あの子は誰?」と注目度急上昇 AKB48新センター伊藤百花、OGからの学びと気づき「“素”で生きていることこそが…」

AKB48が、今月25日に67枚目シングル『名残り桜』をリリースする。新センターに抜てきされたのは、19期生の「いともも」こと伊藤百花だ。前田敦子、大島優子らレジェンドメンバーと共演した20周年コンサート、『NHK紅白歌合戦』を経て、グループに新たな歴史を刻む22歳。ENCOUNTはその覚悟に迫った。

インタビューに応じたAKB48・伊藤百花【写真:矢口亨】
インタビューに応じたAKB48・伊藤百花【写真:矢口亨】

67枚目シングル『名残り桜』でセンターを務める

 AKB48が、今月25日に67枚目シングル『名残り桜』をリリースする。新センターに抜てきされたのは、19期生の「いともも」こと伊藤百花だ。前田敦子、大島優子らレジェンドメンバーと共演した20周年コンサート、『NHK紅白歌合戦』を経て、グループに新たな歴史を刻む22歳。ENCOUNTはその覚悟に迫った。(取材・文=イシイヒデキ)

 伊藤は16歳の時、俳優を目指して芸能界入りした。別事務所で活動していた際、同世代のアイドルと共演し、その輝きに魅了された。

「稽古場で頑張っている同世代の子が、ステージの上でキラキラした姿を見せていて、勇気をもらっていました。次第に私も『そんな存在になりたい』と思うようになりました。当時のマネジャーさんに相談したのですが、アイドルになることはできなかったので、『だったら自分で行動に移そう』と思い、事務所を辞めてアイドルのオーディションを探しました」

 2023年11月、AKB48がオーディションを実施。「満19歳まで」の年齢制限があった。当時の伊藤は20歳になる直前。運命的なタイミングでラストチャンスだった。

「小さい頃から『アイドル=AKB48』というイメージがあり、『太陽のような存在になりたい』と思ってオーディションに臨みました」

 見事に狭き門を突破。研究生としてお披露目されると、25年4月リリースのシングルで初選抜入りを果たした。歌番組、モデル活動などメディア露出が増え、SNSでは度々「あの子は誰?」「ビジュが強すぎる!」と話題になった。

「アイドルになりたての頃は、『元気を届けられたらいいな』と漠然とした目標で活動していたのですが、ファンの皆さんに支えていただいて、自分の居場所ができました。『この子を推していて良かった』と思っていただけるようなアイドルになりたいという気持ちが強くなりました」

 加入時から「センターになりたい」と口にしてきた伊藤だが、「憧れていたのに『私でいいのかな……』という気持ちが大きくなってしまいました。日本武道館で発表された時が、AKB48に加入して一番怖かった瞬間でした」。重圧に押しつぶされそうになったというが、決意を込めて言った。

「21年目、最初のセンターを任せていただいたからには、『怖い』という意識を捨てて自分らしく前を向いて進んでいきます」

AKB48の新センターを務める伊藤百花【写真:矢口亨】
AKB48の新センターを務める伊藤百花【写真:矢口亨】

憧れの卒業生から学んだ“AKB48の本質

『名残り桜』では、18期生の工藤華純、19期生の川村結衣が初選抜。新たな個性が加わった“今のAKB48”を見せる覚悟でいる。

「卒業生と比較されることが多いのですが、現役メンバーも一人ひとりの個性が強くて魅力的です。まずは存在を知っていただくことから始まると思うので、このチャンスを絶対に逃したくないです」

 シングル曲で『桜』がタイトルに付くのは15年ぶり。桜ソングでセンターを務めることにも特別な思いがある。

「恋愛を描いた歌詞ですが、きっと何かに思いをはせている方に共感していただける曲だと思います。『桜の季節になったら、この曲を聴きたい』と思っていただけるような曲にしたいです」

 憧れの卒業生と共演した20周年イヤーでは、多くの学びと気づきがあったという。

「卒業生はすごく自然で裏表がなく、等身大の姿を見せてくださいました。私は『MCでいいことを言わなきゃ』『かわいく見せなきゃ』と考えてしまうのですが、『一生懸命さをさらけ出して素で生きている』ことこそがAKB48なんだなと感じました。自然体の姿を愛してくださる方がたくさんいるので、『AKB=自分らしさ』と結論づけました」

 ファン時代の「推しメン」である大島からもうれしい言葉をもらった。

「グループでどうしたら目立つことができるかを考えて、ずっと大島さんのパフォーマンスを参考にしてきたのですが、『弾けるように踊るのがいいよね』と褒めてくださったんです。本当にうれしくて、これからもピョンピョン跳ねて踊ろうと思いました」

 目を輝かせながら20周年を振り返ったが、「うれしかった半面、『私たちだけでは無理だった』と痛感する機会にもなりました」と現実を直視した。

「卒業生に圧倒されてしまい、気後れした現役メンバーもいたと思います。悔しかったし、超えるべき壁の大きさを実感しました。でも、今までは壁の大きさすら分からなかったので、自分がどう意識を変えていくべきなのか、その輪郭がはっきりしました」

 そんな伊藤には「この夢は絶対に諦めたくない」と思う目標がある。それは、東京ドーム公演の実現だ。

「20周年イヤーが終わり、ここからは私たちの力しかありません。この21年目がAKB48のこれからにつながると思うので、『奇跡の1年』にしたいと思っています。『名残り桜』をきっかけにいいスタートを切って、センターとしてAKB48の入り口になるメンバーになりたいです」

 残り10か月。ファン、関係者も今のAKB48がミラクルを起こすことを信じ、待っている。

□伊藤百花(いとう・ももか) 2003年12月6日、埼玉県生まれ。2024年に19期研究生としてAKB48に加入。25年4月リリースのシングル『まさかのConfession』で初選抜入り。同年12月に正規メンバーへの昇格し、26年の第1弾シングル『名残り桜』でセンターに抜てきされた。157センチ。

○「AKB48春コンサート2026」開催
日程:4月3日(金)~5日(火)3日間4公演
会場:国立代々木競技場第一体育館
https://www.akb48.co.jp/lp/next-seishun/

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