ボンタンアメで「尿意が消える」? ヒット映画や受験シーズンで“トイレ話題”再燃…メーカー側も困惑
100年の歴史を持つ菓子「ボンタンアメ」を巡って、ネット上で不思議な言説が出回り、拡散が続いている。「尿意が消える」という趣旨の根拠が定かではない情報だ。上映時間の長い映画のヒット、受験シーズンで話題が“再燃”するなど、都市伝説のような様相を呈している。メーカー側に見解を聞いた。

「弊社では科学的知見を持ち合わせておりません」
100年の歴史を持つ菓子「ボンタンアメ」を巡って、ネット上で不思議な言説が出回り、拡散が続いている。「尿意が消える」という趣旨の根拠が定かではない情報だ。上映時間の長い映画のヒット、受験シーズンで話題が“再燃”するなど、都市伝説のような様相を呈している。メーカー側に見解を聞いた。
ボンタンアメは、1925年(大正14年)から製造・販売されている菓子商品。メーカーのセイカ食品株式会社(鹿児島)の公式サイトでは、水あめ・砂糖・麦芽糖・もち米が主原料で、オブラート(馬鈴しょ・かんしょでんぷんで作られたシート)で包まれていることを説明。「南九州の特産果実である、阿久根産の文旦から抽出したエキス(ボンタンオイル)や、いちき串木野周辺のサワーポメロ(文旦)果汁、九州産うんしゅうみかん果汁が甘酸っぱくさわやかな風味を醸し出します」と紹介している。
定番の菓子について昨年2月頃に突如として、「ボンタンアメを食べるとトイレ遠くなる説、ガチかもしれない」など、トイレと結び付ける真偽不明の投稿が相次いだ。
こんな現象も見受けられた。興行収入が200億円を突破した大ヒット映画『国宝』。昨年6月公開で、約3時間という長尺映画なのだが、この国宝鑑賞に関連してボンタンアメが話題に。SNSでは「映画『国宝』3時間とかトイレが怖すぎる ボンタンアメ、信じてるからな…!」「3時間あるらしいからちゃんとボンタンアメ用意しました」「ボンタンアメを購入して、しのいでました」「お守りのようにパクパクしてた」といった、“効果”に関する投稿が多数書き込まれた。
さらに、昨年7月公開で、上映時間約2時間30分になる劇場版『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』を巡っても、「鬼滅最高でした! 噂のボンタンアメ持参しました」「鬼滅観てきた。トイレ行かないおまじないでボンタンアメ食べた」「ボンタンアメ食べて乗り越えました」「ボンタンアメで 尿意という名の鬼と戦い」などの反響が上がった。
“トイレ対策”が死活問題につながるテストや受験。昨冬から年が明けても話題は続き、「受験で一番心配なのは解けないことではなくトイレに行きたくならないか、なのでボンタンアメを貪り食う」「試験会場持ってこ」。受験生を持つ親の声として「おにぎりに家族からのメッセージを添えて。これに常備品を持って出陣!←ボンタンアメも」「大学受験 入試当日までに準備する物って、下記の物くらいで大丈夫ですか? ・無地のえんぴつと消しゴム ・ボンタンアメ」といった投稿も。依然として言説が広まっている状況だ。
また、ボンタンアメの入荷・品薄に関する書き込みも多い。セイカ食品のサイトでは、ボンタンアメの複数商品が「休売中」となっている。
ENCOUNT編集部はネット拡散について同社に取材した。
年末年始からの出荷・販売状況は「誠に恐れ入りますが、営業上の都合により詳細についてのご回答は差し控えさせていただきます」。
一連の「尿意・トイレ」を巡る言説について、「世間で出ている話につきましては、弊社では科学的知見を持ち合わせておりませんので、お客様に不明確なご返答はできませんこと何卒ご理解たまわりたく存じます」との回答が寄せられた。
真偽不明の情報をSNSで取り扱う際は注意が必要だ。困惑が深まるが、ボンタンアメ自体が注目を集め続けていることは確かだ。同社は「ただ、さまざまな環境下でお客様にお楽しみいただけていることは、大変ありがたいことだと考えております」としている。
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