【ズバリ!近況】「太陽にほえろ!」ロッキー刑事の木之元亮が今だから語れる「太陽」裏話と宮内淳さん

木之元亮さんは飲むと陽気でおしゃべりになるのだとか【写真:山口比佐夫】
木之元亮さんは飲むと陽気でおしゃべりになるのだとか【写真:山口比佐夫】

「ウルトラマンダイナ」のスーパーGUTSはラインでつながっている

「太陽~」卒業2年後に出た火曜サスペンス劇場「扉の影に誰かいる」(日本テレビ系)の劇中でヒゲを剃りました。剃りたかったから嬉しかった! 女房には伝えていなかったから、その日、撮影を終えて家に帰ったらビックリしていましたね。よく考えたら、女房と出会ったときから僕はひげ面。女房は僕の素顔も見たことがないのに、結婚したんだからスゴイですよ(笑)。

 その後も何とか俳優を続けてきましたけど、ま~俳優でご飯を食べていくって厳しいです。「太陽~」に出演している間に息子が2人できて生活もありましたから、いただける仕事は何でも真面目にやろうと、リポーターの仕事を何年もやらせていただきました。

 45歳の時に「ウルトラマンダイナ」のヒビキ隊長役をやらせていただきました。共演したつるの(剛士)や山田まりやら、スーパーGUTSの隊員はみんなラインでつながっているらしいんです。僕はガラケーでラインはできないから「隊長もスマホにしてラインやってください!」って言われています(笑)。つるのはこの前、僕のツイッターを発見して入ってきてくれて「隊長! 僕は当時の隊長の年齢になりました!」って。うれしくて「新型コロナウイルスにはじゅうぶん気をつけろよ」なんてメールしたのに、つるのはその10日後にコロナになっちゃって……余計なこと言っちゃったな、と思いました。

フリーになりツイッターを窓口にしている

 ツイッターは41歳の長男が管理してくれています。長男も一時期、俳優をやっていたんですけど、今は水泳の個人トレーナーをやっています。僕が去年、デビュー以来42年間、所属していた事務所を辞めてフリーになったので、僕の窓口もやってくれているんです。35歳の次男は、身障者の就労支援の会社に勤めています。2人とも独身。だから、僕は孫はまだいません。

 長男は独立して、今、女房と次男と3人暮らし。コロナで11月に予定していた舞台が1年延期になっちゃうし、酒が楽しみなのに友だちと飲むこともできないしで、家族がいるのが救い。今は辛抱ですよ! 俳優は現場に入るまでの身体作りから仕事だから、いつ声がかかっても出ていけるように、お金がなくてもスポーツジムだけは行っています。年ですからコロナは怖いですけど、怖がってばかりもいられません。

 フリーになったのは、年も年だし、事務所が声優さん主流になったので心機一転、フリーでがんばってみようかな、と。2019年に撮った河崎実監督の映画「三大怪獣グルメ」は今年6月に公開になって、今年の9月には秋武裕介監督の「砂城楼子のつまらない仕事(仮)」っていう元AKB48の山本亜依さん主演の短編映画を撮影しました。がんばって年に1本でも2本でも、俳優として現場に行くぞ! と思っています。

□木之元亮(きのもと・りょう)1951年9月8日、北海道釧路市生まれ。本名:木野本良一。市立北海道釧路北陽高校卒業後、漁師、会社員を経て上京し72年、大東文化大学入学。76年、大学を卒業し俳協演劇研究所5期生になり、翌77年、大人気ドラマ「太陽にほえろ!」(日本テレビ系)で“ロッキー刑事”としてデビュー。一躍、人気・知名度を上げた。82年に降板後は料理番組「ごちそうさま」(日本テレビ系)のリポーターや、97~98年「ウルトラマンダイナ」(TBS系)のヒビキ・ゴウスケ隊長役、2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」などで活躍。

次のページへ (4/4) 【写真】「太陽にほえろ!」宮内淳さんとの2ショットや結婚式、「ウルトラマンダイナ」時代の木之元亮さん
1 2 3 4
あなたの“気になる”を教えてください