香川照之、還暦迎えるも若い世代との共通項探し「確かめないといけない」
俳優の香川照之が21日、都内で行われた映画『災 劇場版』(公開中、関友太郎監督・平瀬謙太朗監督)の公開記念舞台あいさつに登壇し、映画作りにかける想いを語った。

「陰の悪役の集大成」と手応え
俳優の香川照之が21日、都内で行われた映画『災 劇場版』(公開中、関友太郎監督・平瀬謙太朗監督)の公開記念舞台あいさつに登壇し、映画作りにかける想いを語った。
同作は、家族や進路に悩む女子高生、ある過去を抱えた運送業の男、冴えないショッピングモールの清掃員と理容師、負債を抱えた旅館の支配人、平凡な主婦らのささやかな日常が、なんの前触れもなく不可解な災いに襲われる群像劇。警察はそれらを自殺や事故として処理していくが、刑事・堂本(中村アン)だけが違和感を抱いて捜査を進め、やがて災いの真相へと迫っていく。一方、その災いの周辺には、いつもある「男(香川)」が紛れ込んでいた。
ある男役として、6役を演じ分けた香川。関友監督と平瀬監督とは『宮松と山下』以来の再タッグとなったが、この2人には「映画のエキスとして何が怖いか、笑いか、泣くのかを、60歳になった今も若い世代と共通項があるのかを確かめないといけない。それを確かめるにふさわしい2人です」と信頼を寄せていた。
演技で挑戦したことには「間」を挙げ、「役者の一番不得意なところは間を取ること。せりふを覚えていると証明するために早く言おうとする。覚えているけど間があるっていうのは、忘れていると思われる恐れを突破しないといけない。それを作れるのが僕のキャリアの中で最大の宝。この2人の監督にならぶつけられると判断したのでやってみた」と話した。
最後には、これまでの役者人生で『半沢直樹』や『トウキョウソナタ』、『クリーピー 偽りの隣人』などで「分かりやすい悪役、陰方向の静かな男もやらせていただいた」と振り返り、「今回は後者の集大成だと思っている。6役やればやることはもうほぼない。私の姿を劇場で見られるのも最後かもしれません。私の中では、陽の悪役と陰の悪役の集大成が整ったというところでございます」と手応えを口にし、締めくくった。
舞台あいさつには、中村、竹原ピストル、関友監督、平瀬監督も登壇した。
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