初の朝ドラ出演で放った存在感 21歳・夏目透羽の“負けず嫌い”な素顔「泣き虫なんです」
大きな可能性を秘めた21歳がいる。俳優の夏目透羽(なつめ・とわ)だ。素朴さを感じさせるあどけない表情とは裏腹に、性格は負けず嫌いで一直線。喜怒哀楽を素直に顔に出すなど、天真爛漫さが魅力だ。彗星のごとく表れた彼女の素顔に迫った。

『ばけばけ』に女中・クマ役で出演し存在感
大きな可能性を秘めた21歳がいる。俳優の夏目透羽(なつめ・とわ)だ。素朴さを感じさせるあどけない表情とは裏腹に、性格は負けず嫌いで一直線。喜怒哀楽を素直に顔に出すなど、天真爛漫さが魅力だ。彗星のごとく表れた彼女の素顔に迫った。(取材・文=中村彰洋)
夏目にとって、過去1番の大役が舞い込んできた。NHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時※土曜は1週間の振り返り)への出演だ。舞台を熊本に移した16日放送の第96回から、松野家の女中・クマ役として新たに登場すると、はやくもお茶の間に鮮烈な印象を残している。ヒロインオーディションでは、1度は涙を呑むも、2度目のチャンスで勝ち取った朝ドラ出演だった。
夏目が俳優という職業を意識し始めたのは、中学2年生の頃だった。18年に放送されていたTBS系ドラマ『チア☆ダン』をきっかけに興味を抱き始めた。
「最初にドラマを観た時は、『私はチアダンスをやりたいんだ』と思ったんです。自分でポンポンを作って、家で1人で踊ってみました。……全っ然楽しくなかったです(笑)。でも、ドラマを観ていると、何かに憧れている自分がいました。『これは女優さんという職業に憧れているのかもしれない』と考えるようになってから、役者を意識するようになりました」
しかし、すぐには行動に移すことはなく、変わらない学生生活を送っていた。だが、コロナ禍で自分と向き合う時間が増えたことをきっかけに、自分の足で役者の道へと進むことを決意した。「とにかくビッグになりたい」。そんな抽象的な思いを抱きながら漫然と活動を続けていた。
「数年間頑張っていく中で、なかなかうまくいかず、本当に自分が役者になりたいのかも分からなくなっていました。でも、『ビッグになりたい』という思いは持ち続けていました。当時は、もやもやとした気持ちを抱きながら、ひたすらにバイトでもんじゃを焼いていました(笑)」
そんなタイミングで現事務所・ホリプロと出会った。当時は、このチャンスを逃すまいと、長かった髪の毛をバッサリとカット。セルフプロデュースに力を入れ、自身を売り込んでいった。その貪欲さも功を奏し、所属までこぎつけた。
「ホリプロの方と初めてお会いした時に、『何になりたいの?』と聞かれて、『とにかく売れたいです!』としか、返すことができませんでした。初めて本格的なお芝居のレッスンを受けた時、全く思うようにできず、とても悔しかったことを覚えています。でも、悔しさを晴らそうとやっていくうちにどんどん楽しくなっていきました。今はお芝居以外は考えることができません」

中3から毎日欠かさずに手書きで日記、インスタで見せる意外な素顔
幼少期から明るく、天真爛漫な性格。「ちやほやされるのが大好きなんです」とあっけらかんと口にするその顔も、うそいつわりない笑顔だ。一方で、演技に臨むことで意識にも変化が表れた。
「以前は、ただちやほやされたいがために有名になりたかったのかもしれません。でも今は、自分が演じていて楽しいと思える作品に出続けたいです。その結果として、“売れている”と見てもらえるようになればいいなと思っています。今は、とにかく面白いことをやっていきたいです。『ばけばけ』を経験したことで、より強く思うようになりました」
夏目が放つ独特な世界観も魅力の一つだ。インスタグラムを開くと、役者の顔とは異なる、彼女本来の素顔を垣間見ることができる。「文字を書くことが本当に好きで、高校生の頃も小論文のテストが大好きでした。原稿用紙を見るだけでワクワクするんです」とルーツを明かす。
一つのことをやると決めたら、一直線。中3から毎日欠かさずに記しているという日記からも、その性格がにじむ。「その日の出来事や天気、どういうことを思ったのかなどを手書きで続けています。きょうまで1日も抜けている日はないです」。
喜びや感動で泣くことよりも、悔しさで泣くことの方が多い。「泣き虫なんです」と笑いながらも、感情を素直に表現できる部分も武器の一つ。そんな負けず嫌いな性格が原動力にもなっている。
「少し前までだったら、『5年後には売れたい!』といった漠然とした目標を掲げていたかもしれません。でも今は、とにかくお芝居をしている時間を増やしたいです。そのためにもメインで出られるような作品をどんどん増やしていきたいです」
不器用かもしれないが、愚直に努力を積み重ねて、とにかく食らいついていく。そんなエネルギーを内に秘めている。透明だからこそ何色にも染まることができる。2026年は夏目にとって、羽ばたく1年になる。

□夏目透羽(なつめ・とわ)2004年6月14日、埼玉県出身。24年にフジテレビ系『新宿野戦病院』でトー横キッズ・サラ役で出演。25年にTBS系で放送された『じゃああんたが作ってみろよ』では、白崎の彼女役で注目を集める。26年は、NHK連続テレビ小説『ばけばけ』のほか、テレビ朝日系『再会~Silent Truth~』や映画『恋愛裁判』など、注目作に多数出演している。CMでもニップン「オーマイプレミアム」に出演中。特技はもんじゃを焼くこと。
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