メロン記念日、25周年限定活動が終了 不参加メンバーへの思い語る「歌える日がきたらうれしい」
アイドルグループのメロン記念日(斉藤瞳、村田めぐみ、柴田あゆみ)が14日、東京・Zepp DiverCityにて25周年限定活動のファイナルを飾るライブ『メロン記念日’25 PHOENIX STAGE~完熟メロン~』を開催した。昼夜2公演にわたり、再結成イヤーを共に駆け抜けた大勢のファンが、彼女たちとの別れを惜しみつつ、その勇姿を目に焼き付けた。

『メロン記念日’25 PHOENIX STAGE~完熟メロン~』ライブレポート
アイドルグループのメロン記念日(斉藤瞳、村田めぐみ、柴田あゆみ)が14日、東京・Zepp DiverCityにて25周年限定活動のファイナルを飾るライブ『メロン記念日’25 PHOENIX STAGE~完熟メロン~』を開催した。昼夜2公演にわたり、再結成イヤーを共に駆け抜けた大勢のファンが、彼女たちとの別れを惜しみつつ、その勇姿を目に焼き付けた。(取材・文=福嶋剛)
2025年元旦の電撃的な活動再開発表から1年。全国ツアーやトークライブを経て迎えたこの日、会場の外には長蛇の列が作られた。
開演時刻となり、場内が暗転すると『メロン記念日のテーマ曲』が流れた。青色の衣装をまとった3人がステージに登場すると、1曲目『メロンティー』のイントロで早くも地鳴りのような大歓声が沸き起こる。ステージ前方に設けられた「Active Zone(ジャンプ可能エリア)」では、“ヲタモダチ”と呼ばれる熱心なファンが全力のジャンプで応え、会場全体が緑色のペンライトの光に包まれた。
続けて、初期のナンバー『電話待っています』を披露。歌い終えたリーダーの斉藤は、「始まっちゃったねー! 寂しい気持ちもあるけれど、今日のステージを最高の時間にしたい。悔いなく最後まで走り切りたい!」とたかぶる胸中を明かした。柴田は「声は遠慮なく、拍手は力になります。涙も我慢しないで、記憶は一生分持って帰ってね!」と力強く呼びかけ、村田も「お台場を温めておきました! 思い出を心に焼き付けて!」と満面の笑みで語った。
今回のライブは「できる限り曲を多く届けたい」というコンセプトのもと、MCを最小限に抑えた怒とうのセットリストを展開。ダンサブルな『キライ、スキ スキ スキ ホント、ウソ ウソ ウソ』、洗練されたポップスの『サクラ色の約束』、そして柴田のクリスタルボイスが光る王道曲『赤いフリージア』へとつなぎ、ファンのボルテージを引き上げていく。
さらに昼夜で内容の違う楽曲を盛り込んだメドレーコーナーも用意された。昼公演は『眠らない夜』『愛メラメラ 恋ユラユラ』『恋愛レストラン』『ANNIVERSARY』を。夜公演では『ラストシーン』『ほとんどがあなたです。』『刹那さ Ranking』『愛だ!今すぐROCK ON!』を披露。その後も、クールな色気が漂う『肉体は正直なEROS』や切ないダンスナンバー『愛してはいけない…』、爽快な夏ソング『夏の夜はデインジャー!』と前半戦は25年の歴史を彩る名曲たちが次々と繰り出された。
場内が暗転し、後半戦に入るとステージにはギター、ベース、ドラム、キーボードのバンドメンバーが登場。かつて「楽器を持たないロックバンド」と評された彼女たちが、現役時代にはほとんど実現できなかったバンド編成でのライブを昨年11月のライブ(「メロン記念日’25 PREMIUM SHOW~追熟メロン~」)に続き、今回も25周年の節目に実現させた。
ロックアレンジの『メロン記念日のテーマ』に乗せて再登場した3人はアップテンポな『さあ、早速盛り上げて行こか~!!』でフロアを再び沸騰させる。バンドサウンドによって1980年代風のロック歌謡に変身した『かわいい彼』では、派手な照明効果でディスコのような空間を演出すると、次の曲『香水』では一転してメロウなR&Bを響かせ、柴田のエモーショナルな歌声が場内を静まり返らせた。
さらに斉藤のパワフルで妖艶なボーカルが冴える『MIDARA 摩天楼』、疾走感あふれるスカ・パンク『遠慮はなしよ!』、『ピンチはチャンス バカになろうぜ!』では村田の芯の強いロックボーカルが際立った。続けて『ロマンチックを突き抜けろ!~Break it now~』、代名詞とも言える『This is 運命』の狂乱の中で本編を締めくくった。

アンコールで解禁したメンバーにとって大切な曲
アンコールの「メロン」コールの大合唱の中、うれしそうな表情を浮かべて登場した3人は『アンフォゲッタブル』を歌唱。続けてスローバラード『初雪』、エモーショナルなロックナンバー『青春・オン・ザ・ロード』、そして再結成後初めてとなる『ALWAYS LOVE YOU』を歌った。
結成10周年を迎えた2010年2月17日にリリースされたロック化計画の集大成的なアルバム(『MELON’S NOT DEAD』)の収録曲で、同年5月3日の解散ライブでは最後に選んだ楽曲だ。
作詞作曲は、元BEAT CRUSADERSのヒダカトオル(THE STARBEMS)が担当し、疾走感あふれるギターサウンドにのせて「GOOD-BYE SO LONG」と永遠の別れを告げる言葉が歌詞にはつづられている。しかし同時に、「たった一人で闘うアナタへ YOU’RE NOT ALONE」(あなたは一人じゃない)と歌い、「メンバーとファンの絆はこれからも続いていく」というメッセージが込められており、両者とって超の付く重要なナンバーとして大切にされてきた。
まるで今日まで温存していたかのようにこの日のファイナルで3人がこの曲を解禁し、多くのファンが「限定活動は本当に今日で終わる」と察したはずだ。だが、15年前の解散ライブとは違い、涙を見せずに力強く前を向いた清々しい3人の表情が今回のライブを象徴していた。きっと歌詞にある「YOU’RE NOT ALONE」という本当の意味に気付いたからではないだろうか。
そんなメッセージを体いっぱいに受け止めたヲタモダチは、ここにいる全員とまた集まる日がくるまで思い残すことなくジャンプを続けた。
最後のあいさつで村田は「25周年になってもっともっとライブが好きになった。みんながメロンを好きでいてくれたらまた会えるかも!」と再会への希望を口にした。
柴田は「駆け抜けた10代20代、結婚して家庭、子育てに奮闘した30代。そして40代になって『もう一度キラキラしたステージに立ってみたい』という夢がかない、そんな景色をヲタモダチが見せてくれました」と感謝を述べた。
斉藤は「15年分みんな年取ったもんね(笑)」と会場を和ませつつ、「メロンの曲を聴き続けてください。いつかまた会えると信じているので。“MELON’S NOT DEAD”です。そしてマーシー(大谷雅恵)とも歌える日がきたらうれしい」と、今回は参加できなかったメンバー、大谷への思いを語ると、会場からは割れんばかりの拍手が沸き起きた。
アンコール最後となる『お願い魅惑のターゲット』を歌い終えても、観客のメロンコールは止まらない。すると3人がステージに登場し、バンドメンバーを呼び込んでダブルアンコールが始まり、この日2度目の『This is 運命』を熱唱。会場が一つになる大合唱の中、3人は肩を寄せ合い、涙を見せたが、すぐに笑顔になりファンと共に万歳三唱で締めた。
「もう一度ファンの前で歌いたい」そんな思いから始まった25周年の活動は、3人のプライドと覚悟によって15年のブランクを埋めるだけでなく、ステージパフォーマンスをさらなる高みへと押し上げた。その姿にファンもふたたび熱くなり、なつかしさだけではない今の3人を求めて全国から集まった。そして後輩アイドルたちに向けて「何歳からでも輝ける」という道標を示した1年でもあったように思えてくる。いつの日か4人でステージに立つ日を信じ、25周年の祝祭は最高の形で幕を閉じた。
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