【ばけばけ】錦織“50秒”沈黙の舞台裏 制作統括が吉沢亮の演技絶賛「言葉で語る必要ない」

俳優・髙石あかりがヒロイン・松野トキを、トミー・バストウがレフカダ・ヘブンを演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)。13日に放送された第95回では、吉沢亮が演じる錦織の衝撃的な姿が描かれ、錦織が50秒余りも沈黙した。制作統括・橋爪國臣氏に沈黙シーンの背景と気になる錦織の今後を聞いた。

錦織を演じる吉沢亮【写真:(C)NHK】
錦織を演じる吉沢亮【写真:(C)NHK】

屋根裏部屋のセットはモデルの西田千太郎さんの家を参考に

 俳優・髙石あかりがヒロイン・松野トキを、トミー・バストウがレフカダ・ヘブンを演じるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)。13日に放送された第95回では、吉沢亮が演じる錦織の衝撃的な姿が描かれ、錦織が50秒余りも沈黙した。制作統括・橋爪國臣氏に沈黙シーンの背景と気になる錦織の今後を聞いた。

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(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 第95回のラストシーンは、錦織が体調不良を理由に熊本に旅立つヘブンを見送らず、自宅にいる設定だった。錦織がせきをした後に手のひらを見ると、そこには血が……喀血(かっけつ)だった。錦織が一言も言葉を発しないままの映像が50秒余り映し出された。まずはこのインパクト大のシーンの背景を尋ねた。

「モデルの西田千太郎さんもそうですが、“できる人”なのに裏にはいろんなことがあり、いろんな不遇の中でどう生きていくのか、ということを思って錦織というキャラクターを描いてきました。それが凝縮されたシーンだと思います。いろんな描き方はあったと思いますが、吉沢さんのお芝居は言葉で語る必要がないくらい素晴らしく、お芝居だけで全部見せられると考えました。状況を言葉で表すのではなく、錦織自身が思っていること、噛みしめていることをお芝居で表現してもらおうと考え、あのシーンに集結させるように本を作りました。なので、錦織自身がどう思っているか、視聴者の皆さんはいろんなとらえ方ができると思いますし、100%は分からないと思います。錦織についてはまだ先をちゃんと描きますから、ここでは100%見せていません」

 とはいえ今後が気になる。

「この先を楽しみにしてほしいと思っています。彼が実際にどんな思いでヘブンを見送らず家にいたのか。体調が理由なのか、それ以外のことなのか。また、本当に彼がなりたかったのは何か。それはこれから描いていきます。皆さんに思いをめぐらせていただけたらと思います」

 ここで錦織の沈黙のシーンで登場した屋根裏部屋についても紹介してくれた。

「とっても素晴らしいセットなんです。モデルの西田千太郎さんの家が松江に当時のまま残っていますが、その家の屋根裏部屋は西田さんが実際に苦学したであろう場所。貧しく、苦しい生活をして忸怩(じくじ)たる思いをしながら学んでいたことが伝わる部屋です。暗い部屋で本に囲まれて窓の光で勉強しているような……それを参考にして作りました。あのセットが錦織の今までのいろんな苦労を感じさせ、吉沢さんはちゃんとそんな錦織の過去や思いを背負ってあのシーンを演じてくださったと思います。ほとんど映っていませんが壁にはいろんな今までの思いなどが書いてあるんです。多分、そういったことを受け取りながらの表情、思いを表現したと思います」

 撮影時の現場の様子も気になる。

「スタジオ内はシーンとして張り詰めた空気でした。沈黙のシーンは放送では50秒ちょっとですが、実際の撮影は2、3分です」

 トキとヘブンは熊本に旅立った。週末のラストシーンが錦織の沈黙の喀血。このままでは視聴者はその後の錦織が心配でたまらないはず。

「これで錦織の話は終わりではなく、ここで吉沢さんは退場ではありません。彼とヘブン、彼とトキが本当の思いをどうやって伝え合うのか、どう解決するのか、しないのかをこれから描いていきます。すごくいいシーン、いい話に仕上がっています。松江の話ももう少し描きます。どういう錦織の思いがあるのかは、皆さんで思いを巡らせて期待していただきたいです」

 作品は松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で埋もれていった人々を描くオリジナルストーリー。「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の物語をフィクションとして描く。

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