名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ「SKE48」の劇場デビュー12周年を記念した特別イベント「SKE48 12th Anniversarry Fes 2020～12公演一挙披露祭～」が5日、フィナーレを迎え、松井珠理奈の卒業シングルが来年の初春に発売されることが明らかになった。

　3日から5日にかけて、地元・愛知県のAICHI SKY EXPOで開催された同イベントは、総配信時間30時間以上、総楽曲数188曲以上というグループ史上初、最大かつ最長の配信LIVEフェスで、最終日はSKE48の12周年記念日当日となった(2008年10月5日に初めて劇場公演が開催された)。

　12公演＋1のトリを飾る「12周年特別LIVE」は、松井が「SKE48、12周年です！　みんなみんな、ありがとう！」と叫んで幕を開け、出演全メンバーで「パレオはエメラルド」を披露。チームSが「放課後レース」、チームKIIが「誰かの耳」、チームEが「オレトク」、各チームがそれぞれのカラーで輝きを放つと、5曲目には全体で「ずっとずっと先の今日」を心を込めて歌い上げた。

　ラストの曲に入る前、大切なお知らせとしてVTRを上映。SKE48の27枚目となるシングルが“松井珠理奈卒業シングル”として、来年の初春に発売されることが明かされた。発表を受け松井は、「その時期までは(SKE48に)いるってことです」とニッコリ。改めて現在の心境について、「本当だったら今日が最後の日だった(※当初、10月5日の劇場公演で卒業する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期に)。新たにスタートする日だったんですけど、まだ松井珠理奈は終わらないよ。ということで、無事こうやって(卒業シングルが)決まったことがうれしいです」とコメントし、「SKE48らしい曲だったらいいな。細かいことは決まっていなくて、これから詰めていくと思うので、卒業だから自分の思いをたくさんぶつけたい」と希望を明かした。

　さらに、松井自身からも「私、松井珠理奈のYouTubeチャンネルができます!」とサプライズ発表が。どんな動画をアップするのか、メンバーに問われると、「私のイメージは強いとか、そういうイメージがあるけど、意外とビビりだったりする。そういう意外な一面、素の部分を出していきたい」とYouTubeデビューの意気込みを語った。

　終演後の囲み取材では、SKE48初のオリジナル公演「手をつなぎながら」公演に出演したことを振り返り、「当時のことを思い出して、初心に帰ったというか、ステージに立つ楽しさを改めて感じました」と充実の表情。センターに相応しい注目の若手メンバーは?という質問には、「正直、3人くらいいますけど、言いたくないですね」と笑顔で明言は避け、「SKEのメンバーは誰がなってもおかしくないレベルだと思います。12周年フェスを通して、この子もいいな、とかいろんな発見があったので楽しみです」と、頼もしい後輩メンバーたちの活躍に期待を寄せた。