医師の夫は「散骨」希望も…泉ピン子が拒否する理由 「冷たい海は嫌」と一刀両断

俳優の泉ピン子が、4月から全国ツアーが行われる舞台『声舞劇!終活を始めた途端、55歳の息子が帰ってきました』で主演を務める。現在は東京の自宅を引き払い、熱海の高級マンションで暮らす泉。目の前には海が広がり、初島や大島が見渡せる絶景だという。さぞかし優雅なリゾートライフかと思いきや、そこには“ピン子節”全開の日常があった。

インタビューに応じた泉ピン子【写真:増田美咲(お葬式のむすびす「西葛西セレモニー江戸川区球場前ホール」にて)】
インタビューに応じた泉ピン子【写真:増田美咲(お葬式のむすびす「西葛西セレモニー江戸川区球場前ホール」にて)】

熱海の高級マンションで生活

 俳優の泉ピン子が、4月から全国ツアーが行われる舞台『声舞劇!終活を始めた途端、55歳の息子が帰ってきました』で主演を務める。現在は東京の自宅を引き払い、熱海の高級マンションで暮らす泉。目の前には海が広がり、初島や大島が見渡せる絶景だという。さぞかし優雅なリゾートライフかと思いきや、そこには“ピン子節”全開の日常があった。(取材・文=平辻哲也)

「海は見えますよ。でも私、泳げないから」。泉はそう笑わせる。

「熱海がいいのは洗濯物がよく乾くこと。私、洗濯が死ぬほど好きなのよ。夏なんか朝8時にタオルケットを洗って干したら1時に乾いてます。干すところがベランダにいっぱいあるから」

 さらに、食通としても知られる彼女は、地元の海産物についても手厳しい。

「熱海の魚? まずいとこばっかりね(笑)。みんないい魚は東京に行っちゃうのよ。一番がっくりしたの。観光客が行くようなところはあるけど、東京から取り寄せた方が美味しい」

「熱海はいいところ」という社交辞令は一切なし。この忖度のなさが、泉ピン子という女優の真骨頂だ。

 医師である夫との熱海生活だが、適度な距離感が夫婦円満の秘訣のようだ。夫は医師だが、泉は「近くの医者より遠くの薬局よ」と毒づく。健康管理については、「昨日も夫のところで点滴打ってきたけど、注射打ってもらう時は大げさに芝居しなきゃ、打ってくれないのよ」と笑う。

 実はお墓についても意見が合わない。「私はもうお墓も作ってあるの。人に迷惑をかけたくないから。でも夫は海が好きだから『散骨してくれ』って言うんだけど、私はカナヅチだし、冷たい海に撒かれるなんて絶対に嫌」と、ここでも“海”がネックになっているようだ。

 78歳になった今も、移動はハイヤーかプロの運転手に任せている。昨今は高齢者の免許返納が話題になるが、泉の場合は事情が違う。そもそも、免許を取得していないのだ。

「最初から『取っちゃだめだ』って言われて芸能人になったから。免許持ってないです」

 その理由は、芸能人としてのリスク管理だ。「仕事をしだした時から、事故を起こしたら大変だと。それに、付き合ってきた男みんなが『絶対運転するな』って言うの。『絶対うまいか、大事故を起こすかどっちかだ』って。自分でも自信ある(笑)」

 そう笑い飛ばすが、そこには「万が一でも他人に迷惑をかけてはいけない」という、デビュー当時から貫いてきたプロフェッショナルとしての矜持が見える。

 エッセーの中で彼女は、これまでの人生で直面した数々の苦難を乗り越える行動を「ピン活(ピンチをチャンスに変える活動)」と名付けた。78歳にして、熱海暮らしでも「魚がまずい」と毒づくエネルギーこそが、彼女の「ピン活」そのものなのだろう。

□関連番組 BSフジ『ピン子が行く! 終演支度~ピン活編~』放送日時:3月22日午後2時30分

撮影協力:お葬式のむすびす「西葛西セレモニー江戸川区球場前ホール」

スタイリスト:森外 玖水子
ヘアメイク:林 香織(ヘアーベル)

□公演情報 『声舞劇!終活を始めた途端、55歳の息子が帰ってきました』
原作:保坂祐希『「死ね、クソババア!」と言った息子が55歳になって帰ってきました』(講談社)
脚本・演出:シライケイタ 出演:泉ピン子、佐藤隆太、星野真里、あめくみちこ
日程:2026年4月25日(土)17:00開演、26日(日)14:00開演
会場:東京・シアター1010 チケット:8,000円(全席指定・税込)
※ほか茨城、栃木、熊本、佐賀、兵庫、山形、秋田、愛知、大阪、岡山、広島、鳥取など全国ツアーあり。
公式サイト:https://shukatsu-hahamusuko.com/

□関連番組 BSフジ「ピン子が行く! 終演支度~ピン活編~」放送日時:3月22日(日)14:30~14:55

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