24歳で芸歴20年、乗り越えた「辞めたい」葛藤 GENIC雨宮翔「これは自分の運命」

男女7人組ダンス&ボーカルグループ、GENICの雨宮翔が、現在放送中の日本テレビ系連続ドラマ『親友の「同棲して」に「うん」て言うまで』(1月12日スタート、月曜深夜1時29分)で連続ドラマ初出演にして、W主演を果たした。実は24歳にして芸歴20年。「ちびっこAAA」で西島隆弘役を務めた経歴も持ち、アーティストと俳優の二刀流で魅せる“令和の西島隆弘”的な存在になりそうだ。

インタビューに応じたGENICの雨宮翔【写真:矢口亨】
インタビューに応じたGENICの雨宮翔【写真:矢口亨】

連続ドラマで吉澤要人とW主演

 男女7人組ダンス&ボーカルグループ、GENICの雨宮翔が、現在放送中の日本テレビ系連続ドラマ『親友の「同棲して」に「うん」て言うまで』(1月12日スタート、月曜深夜1時29分)で連続ドラマ初出演にして、W主演を果たした。実は24歳にして芸歴20年。「ちびっこAAA」で西島隆弘役を務めた経歴も持ち、アーティストと俳優の二刀流で魅せる“令和の西島隆弘”的な存在になりそうだ。(取材・文=平辻哲也)

 ドラマは、もどかしい恋模様を描くBL(ボーイズラブ)作品。吉澤要人(原因は自分にある。)と雨宮のW主演で、写真を通じて親友となり、大学時代にルームシェアをしていた2人の関係を描く。

 就職で北海道へ行った湊(吉澤)を見送り、空っぽになった部屋で恋心を自覚した航(雨宮)。3年間連絡を断って気持ちを封じていたが、湊の転勤による再会で心が揺れ動く。あくまで親友でいようと決めた航に、湊が放ったのは「俺と同棲して」という一言。いつか終わる“恋人”よりも“親友”にこだわる航は拒絶するが、湊は真っ直ぐな言葉でぶつかっていく――という“じれキュン”ラブコメディーだ。

 初のドラマ、しかもW主演という大抜てきに、雨宮は「ありがたいお話でうれしい気持ちもありつつ、自分でいいのかなという不安もありました。でも、これをチャンスに自分の挑戦としてやりたいなという、入り混じった感情でした」と振り返る。

 演じる航については「素直で何でも表情に出てしまうキャラ。僕は普段そんなに表情に出ないし、根暗なので(笑)、自分とは違うなと。でも、独り言や考え事が多いところは似ている」と分析。「自分にない“陽”な雰囲気をどう表現するか、難しさも感じながら撮影に挑みました」と語る。

 初共演となる吉澤については「顔合わせの時に『すげースタイルだな』と。顔もきれいだし、めちゃくちゃいい声。最初は落ち着いていたので年上かと思ったら、2つ下と聞いてびっくりしました」と笑う。「撮影が進むにつれて、おちゃめな部分が見えたりして、そのギャップが素敵でしたね。お互いの空気感が似ていて、頑張りすぎずナチュラルに表現できました」と相性の良さをうかがわせた。

活動の原動力を明かしたGENICの雨宮翔【写真:矢口亨】
活動の原動力を明かしたGENICの雨宮翔【写真:矢口亨】

同事務所の西島隆弘は「憧れというより尊敬」

 雨宮のキャリアは長い。2006年頃、AAAが実施した「ちびっこAAA」において西島隆弘役を務めたのが原点だ。24歳にして、すでに芸歴は20年になる。

「本当に紆余曲折あって、辞めたいと思った時もありました。小中学生の時は遊びたい時期で、友達と一緒にいられないのが嫌だった。でも、中2くらいの時に当時やっていたグループが終わって、諦めきれない自分がいた。そこでGENICのオーディションを受けて、熱がさらに上がりました」

 続けて、「小さい時にこれをやっていなかったら絶対今はいない。これは自分の運命なんだろうな、と。誰かをきっかけに生きていきたい、自分を通して誰かの力になりたいという思いが芽生えたのが、GENICになったくらいからでした」と、活動の原動力を語る。

 かつて演じた西島隆弘は、同じ事務所の先輩であり、アーティスト兼俳優の目標でもある。

「西島さんをきっかけにアーティストを目指したので、自分の中で染み付いている部分はあります。でも、デビューして同じ土俵に立った今は、憧れというより尊敬。今の自分をしっかりと作って、西島さんのような偉大な人になっていきたい」と力を込める。

 舞台俳優としても期待がかかる。1月30日から上演される『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争 THE STAGE II』(~2月8日、東京・サンシャイン劇場/2月14日~16日、大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、脚本・演出:松多壱岱)は、人気ゲームの舞台化第2弾。メインキャラクター、オベロン・ハインドラ役で出演が決まっており、現在、稽古中。4月からGENIC最大級のホールツアー『GENIC LIVE TOUR 2026』も計画されている。

「今年は俳優業でもGENICに還元したい。僕を知っていただいて、そこからGENICにたどり着いてもらうためにも、表現を今まで以上に頑張らなきゃいけない」と意気込む。

 息抜きはアニメ鑑賞やゲーム。「最近は『Switch 2』を買いました。『僕のヒーローアカデミア』や『テラフォーマーズ』などのアニメを観るのも好き。いつか声優もやってみたいですね」と夢は広がるばかり。20年のキャリアを武器に、俳優・雨宮翔が覚醒の時を迎えている。

□雨宮翔(あめみや・かける)2001年8月9日、神奈川県生まれ。O型。身長175センチ。2006年頃、AAAが実施した「ちびっこAAA」で西島隆弘役を務める。16年から20年まで「nicola」専属モデル。19年、avexの新ダンス&ボーカルグループ育成プロジェクト「a-genic PROJECT」を経て、GENICの正式メンバーに選出。24年、ミュージカル『経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。』で初舞台初主演。26年1月、ドラマDiVE『親友の「同棲して」に「うん」て言うまで』で連ドラ初主演(W主演)。趣味はアニメ、マンガ、眼鏡・サングラス集め。特技はダンス。

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