静岡“伝説”の広瀬麻知子アナ、6年ブランク経てセント・フォース入り「奇跡です」 ピエール瀧&ザコシと再会が契機
元静岡朝日テレビ(SATV)アナウンサーの広瀬麻知子(38)が、6年のブランクを経てフリーアナウンサーとして活動することになった。22日午前10時過ぎ、広瀬が所属契約をしたセント・フォースの公式サイトに写真とプロフィールが公開された。広瀬はSATVに約10年在職。明るく飾らないキャラクターで「静岡県No.1人気アナ」と称されていたが、第1子妊娠を機に2019年末に退職した。以降は家事、育児に専念していた。そんな広瀬がなぜ、復帰を決意したのか。その理由を率直に聞いた。

自身初のインスタグラムも開設
元静岡朝日テレビ(SATV)アナウンサーの広瀬麻知子(38)が、6年のブランクを経てフリーアナウンサーとして活動することになった。22日午前10時過ぎ、広瀬が所属契約をしたセント・フォースの公式サイトに写真とプロフィールが公開された。広瀬はSATVに約10年在職。明るく飾らないキャラクターで「静岡県No.1人気アナ」と称されていたが、第1子妊娠を機に2019年末に退職した。以降は家事、育児に専念していた。そんな広瀬がなぜ、復帰を決意したのか。その理由を率直に聞いた。(取材・文=柳田通斉)
広瀬は都内のスタジオにいた。プロフィール写真撮影のためだ。ヘアメイクをしてもらい、カメラの前に立った後に言った。
「どうやって笑うんでしたっけ? 『目を開いて』って言われても、開き方が分かりませんでした。忘れてしまって。ハハハハ」
その姿こそ、視聴者に愛されていた「広瀬麻知子」だった。
千葉県出身の広瀬は、学習院大学理学部を卒業後の2010年4月にSATVへ入社。同年10月にスタートした深夜番組『ピエール瀧のしょんないTV』の進行役に抜てきされた。瀧との絶妙な掛け合い、プラモデル作り、ファミコン、ロングスイカ割り、嗅覚検査、女子野球などユニークかつマニアックな企画に体当たりで挑む姿、たびたび見せる天然な一面で視聴者から愛されるようになった。同番組の評判は県外にもジワジワと広がり、独立局のTOKYO MX、テレビ神奈川(tvk)、KBS京都の他、宮城、秋田、福岡、広島、愛媛、山口など多くのテレビ朝日系列局で放送されていた。
一方で、広瀬は夕方のニュース番組ではメインキャスターを務め、報道の最前線で堅実なアナウンス技術も披露。硬軟自在で、名実ともにSATVのエースで「静岡No.1人気アナ」の地位を確立していた。
プライベートでは2018年1月、J1清水エスパルスMF河井陽介(当時)と結婚。第1子妊娠を機に20年3月、惜しまれながら同局を退職した。
「未練は全くありませんでした。私の母が専業主婦で、学校から帰るといつも『おかえり』と迎えてくれていました。その姿に憧れていたので、私も全てを子どもと夫に捧げようと決めていました」
退社後の20年2月27日に第1子(長男)を出産し、22年8月12日に第2子(長女)を出産した。夫のJ2ファジアーノ岡山移籍に伴い、岡山にも移り住んだ。24年からは関東に在住し、夫は単身赴任となってJ3カターレ富山でプレーし、J2昇格に貢献。25年はリーグ最終戦にもフル出場して「奇跡のJ2残留」に貢献したが、現役を引退するに至った。
「最後の試合は子どもたちにも見せられましたし、『お疲れさま』という思いでいっぱいです。『まだ、やれる』の声もありましたし、サッカー界からもお誘いがあった中で、本人が会社員として企業に就職する道を選択しました。そんな中、私は退社後初めてテレビ番組の収録に臨むことになりました」

仕事復帰への思いが膨らんだテレビ出演
番組は22日深夜0時30分放送のtvk『提供ハリウッドザコシショウ』(23日正午からTVerで1週間視聴可能)。お笑いタレント・ハリウッドザコシショウが自腹で放送枠を買い取った上、制作費も全額出資して制作される特番の第3弾になる。構成演出に至るまですべてザコシ本人が行う異色バラエティーで、出演者はザコシ、ピエール瀧、広瀬の3人。まさに『ピエール瀧のしょんないTV』に出ていた面々だ。
静岡市清水区(旧清水市)出身のザコシは、ブレイク前から出演していた『ピエール瀧のしょんないTV』には強い思い入れがあり、「この3人でもう一度番組をやりたい」と熱望。瀧と広瀬を迎え、思い出を語り合ったりファ、ファミコン対決をしている。
収録は広瀬にとっても「エモいひと時」となり、次第に本格的な仕事復帰への思いが膨らんできた。
「下の子がこの春から幼稚園に入園で『子どもたちが巣立ったら私には何が残るんだろう』と思っていたタイミングで、ザコシさんから『元アナウンサー』として声をかけていただきました。現場はやっぱり楽しかったですし、夫がピッチで戦う姿を子どもたちに見せてきたように、『私も働く母の背中を見せられたらな』という思いになってきました」

背中を押した元Jリーガーの夫
ただ、6年のブランクも考えて「今の自分に需要はあるのか。他の仕事を選択した方がいいのか」と思いを巡らせていたところで、SATV時代の知人から「アナウンサーとして活動を再開する気があるなら、事務所を紹介できますよ」との連絡が届いたという。
「目を疑うようなLINEメッセージでした。しかも、その事務所が大学生の頃から憧れている皆藤愛子さんも所属されているセント・フォースさんだったので、『私にとっては雲の上にあるような事務所。こんな奇跡のような話があっていいのだろうか』と思いました。その後、実際にお会いできて、両親に伝えても『この年齢から入れるわけがないでしょ。うそじゃないの。名刺を見せて!』と言われ、すごく疑われました。仕方ないと思います(笑)。ただ、夫は喜んでくれて、『俺も子どもを見るからやりなよ』と言ってくれました。心強いです」
静岡県民にとって「伝説のアナウンサー」である広瀬の復帰はビッグニュースで、「また、会いたい」「番組やCMで見たい」の反応が予想される。住まいは関東だが、本人も「私のことを覚えてくださっていて、イベントなどでもお役に立てることがございましたらまた静岡に行かせていただきたいです。もちろん、東京や他の地域でもいろんな仕事をさせていただきたいです」と意気込んでいる。
この日、セント・フォースの公式サイトに新たな写真とプロフィールが掲載。自身にとって初のSNS(インスタグラム)も開設した。セカンドキャリアを歩み始めた夫、両親の協力も得ながら、広瀬がいよいよ「アナウンサー第2章」に入る。
□広瀬麻知子(ひろせ・まちこ)1987年10月24日、千葉県生まれ。学習院大理学部卒。2010年4月、静岡朝日テレビに入社。バラエティー番組『ピエール瀧のしょんないTV』での飾らないキャラクターで人気を博し、夕方の情報番組『とびっきり!しずおか』ではメインキャスターを務めた。18年1月、清水エスパルスのMF河井陽介と結婚。20年3月末に同局を退社。現在は1男1女の母。趣味は剣道、プラモデル作り。
撮影協力:UNITD表参道宣材写真スタジオ
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