【ばけばけ】トミー・バストウが舞台裏告白「箸を使えないふりを演じています」

俳優のトミー・バストウが、レフカダ・ヘブン役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)の取材会に出席し、舞台裏の意外な話や小泉八雲との共通点、『第76回NHK紅白歌合戦』のステージに立った思いなどを語った。

ヘブンを演じるトミー・バストウ【写真:(C)NHK】
ヘブンを演じるトミー・バストウ【写真:(C)NHK】

テーマ曲を絶賛「年末の僕のバンドのライブで多分カバー」

 俳優のトミー・バストウが、レフカダ・ヘブン役で出演するNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(月~土曜午前8時)の取材会に出席し、舞台裏の意外な話や小泉八雲との共通点、『第76回NHK紅白歌合戦』のステージに立った思いなどを語った。

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 作品は、松江の没落士族の娘で、小泉八雲の妻・小泉セツとラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルに、西洋化で急速に時代が移り変わっていく明治日本の中で、「怪談」を愛し、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく夫婦の姿をフィクションとして描く。俳優・髙石あかりがヘブンの妻のヒロイン・松野トキを演じる。

 ヘブンとトキの結婚生活が12日の放送の第71回から本格的に描かれている。まずヘブンはトキをいつ頃から好きになったと思って演じたのかを尋ねた。

「病気になった際、トキの看病のおかげで達者になりました。いいお嫁さんになると思いました(笑)。もう一つはトキを演じるあかりさんのおかげです。ジェスチャーとか表情がめちゃかわいいです。僕が多分、恋に落ちたかな(笑)」

 正座や箸で魚の小骨を取るシーンなどもある。日本文化のアクションをどう感じて演じているのだろう。

「多分、僕はヘブンより日本語を話せますし箸も使えます。でも箸を使えないふりを演じています。物語が進むにつれて箸を持つ手の位置を徐々に上にするなどヘブンが日本の文化や日本語に慣れていく段階を考えながら演じています。たまに上手にやりすぎることもあります。箸を使うのは西洋人ですが下手ではないと思います。正座は無理です(笑)」

 トミーは日本語を上手に話すがヘブンは片言の日本語。片言の日本語を話す演技は難しいのだろうか。

「難しいです。言葉の順番があちこちいっているので暗記するのが大変です。思った以上に時間がかかります。どうにかやれていますが、ヘブン役に日本語を話せない人がキャスティングされていたら大変だったと思います。ただ日本人のように話すのは違うと思うので僕はイギリス人のように日本語を使います。それがコツ」

 八雲の考え方をどう感じ、異文化に触れる際、大切にしていることも聞いてみた。

「八雲さんとは共通点があり、冒険心を追求する姿勢が似ていると思います。ヘブンと八雲さんを本当に尊敬します。100年以上前に八雲さんのように行動するのは並大抵ではないです。異文化に触れるにあたり冒険心、探求心は大切で、自分はどこにいるべきかを探すことが大事。あとは無知なことも大切。こんなに日本語が難しいと知っていたら多分、日本に来ていなかったと思います」

 昨年の紅白歌合戦では、ハンバート ハンバートが歌う『ばけばけ』のテーマ曲『笑ったり転んだり』をステージ上で髙石と共に聴いた。どんな心境だったのか気になる。

「聴くたびに僕たちの考えが一層深くなる気がします。曲と僕とあかりさんはつながっています。いい曲、ハーモニーが最高。聴きながら知らずしらず泣くこともあります。曲と僕の人生がつながるのはありがたいです。年末の僕のバンドのライブで多分カバーすると思います。髙石さんを誘ってみますが『行けたら行く』という返事がくるかも(笑)」

 ヘブンが結婚後、同居した松野家とのエピソードも紹介してもらった。

「岡部たかしさんが梅干しを差し入れしてくださりましたが、僕は好きなふりさえできませんでした。みんな爆笑でした。松野家のみなさんは本当に優しいです。たまに日本語の会話についていけない時、僕が理解できるまで何回も簡単な日本語を使って話してくれます」

 日本で人気の朝ドラ。影響力も大きい。街で声をかけられるなど反響を感じたことはあるだろうか。

「毎日『ばけばけ』を見ていますと言ってくれる視聴者もいて、僕の人生が良くなりました。言葉にならないほどありがたいです。子どもの頃から日本が大好きだったから、日本のドラマ、しかも朝ドラに出演できるなんて夢がかないました」

 ヘブンが金縛りになるシーンも描かれた。お化けや超常現象などを信じるだろうか。

「信じていないわけではないです。ホラー映画も大好きです。10年ぐらい前から金縛りで動けないことがあり、リアルな経験を生かして演じられました」

 印象的なシーンを聞いた。するとヒロイン髙石の話に……。

「あかりさんと演じることは、いつも有意義な経験になっています。僕の芝居はあかりさんのおかげと言っていいと思います。感情的なシーンが自然にできるんです」

 取材は、ほぼ日本語で対応した。ロケの話題では朝ドラのスタジオをすごく気に入り、「ロケは寒い暑いがあるからスタジオの方がいい」と話した。ユーモアを交え、人を楽しませようとする心遣いと正直な人柄を感じた。

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