4秒KOから半年…“伝説の喧嘩師”が引退決断 「今度こそ有終の美を」BreakingDown大阪で最後の闘いへ

“伝説の喧嘩師”アンディ南野が14日、今年予定されているBreakingDown大阪大会での引退試合を熱望した。「まばたきしてたら終わってた」。そう言われ続けた、あの日から半年がたつ。実現すれば3回目の参戦となるBDのリング。今度こそ完全燃焼を果たす覚悟だ。

アンディ南野(右)と盟友のサップ西成【写真:ENCOUNT編集部】
アンディ南野(右)と盟友のサップ西成【写真:ENCOUNT編集部】

功労賞受賞、それでも晴れない「4秒の悪夢」

“伝説の喧嘩師”アンディ南野が14日、今年予定されているBreakingDown大阪大会での引退試合を熱望した。「まばたきしてたら終わってた」。そう言われ続けた、あの日から半年がたつ。実現すれば3回目の参戦となるBDのリング。今度こそ完全燃焼を果たす覚悟だ。

「年内にもう1回大阪大会があるっていうのをうわさでは聞いてるから。そこでもう1回、自分自身の年齢も鑑みると、やっぱりラストの引退試合っていうのをそろそろ決めなあかんし、功労賞っていう賞まで認めてくれたBreakingDownで最後、引退にしたいな」

 ENCOUNTの取材に応じたアンディは、神妙な表情で言い切った。

 昨年7月のBD大阪大会。アンディはてるの剛拳にわずか4秒でKO負けを喫した。地元・大阪での屈辱。少年時代からたった1人で暴走族狩りを行い、大東市周辺で無類の強さを誇った“アンディ伝説”は、この一戦で崩れた。自身もショックのあまり1か月間、自宅に引きこもった。

 再起戦は9月の立川大会だった。完全決着ルールで臨んだが、松井健相手にドロー。見せ場は作ったものの、勝利を挙げることはできず、心残りを抱えていた。

“もう1丁”への思いがこみ上げたのは、BD側からの予期せぬ評価もあったからだ。

 年間表彰式『BreakingDown Award2025』でアンディは功労賞を受賞。これはイベントの認知向上や大会興行に最も貢献を果たした選手を表彰するもので、アンディは闘い以外の部分でも秀でた活躍をしたことが認められた。

 実際、大阪大会では個人で700枚、立川大会は300枚のチケットを売った。大阪大会では、呼びたくてもこれ以上は席がない状態で、2位以下の選手を大きく引き離す“営業力”を示した。

 だが、アンディはまだ現役の選手だ。その心には、くすぶるものがある。

「やっぱり自分の中でど突き合いっていう勘が鈍っていた。2か月たって9月は少しは勘を取り戻した感じもしますけど、自分の中でもうちょっと準備期間があれば、いろいろ埋めれたんかなとも思うんで」

 三度目の正直。まだ勝っていない。「大人になったから殴り合いに対する意地っていうのもちょっと自分の中で薄れてた気がする」とも語る。だからこそ、有終の美を飾りたい。

「今度はもっと、前回のお客さんプラス呼びきれなかった人たちもガサっと集めて、もうアンディ大会にしたいと思います」と笑みを浮かべた。

 BD大阪大会は、他のどの大会とも違うと胸を張る。

「大阪はやっぱり違いますよ。よくテレビでも芸能人やアーティストが、『やっぱり大阪が一番にぎやかで観客も盛り上がる』みたいな感じで言いますけど、実際そんな感じがしますね。大阪のファンの激励ってほんまに熱くて、ああいうふうに応援いただけたら選手はほんまにボルテージ上がりますよね」

 地元での4秒KO負け。その衝撃は大きかった。だからこそ、イメージを塗り替えたい。

「男たるもの、最後の最後で有終の美、勇退っていうのはしたいですよね」と拳を握った。

 相手は、誰であろうと問わないつもりだ。

「自分の力出しきれるような相手選手がその時にオーディションなりでポンといてたら、試合成立をお願いしたいなっていう感じですね。出しきれてないっていう思いもあるんで」

BreakingDown Award2025で功労賞を受賞した【写真:ENCOUNT編集部】
BreakingDown Award2025で功労賞を受賞した【写真:ENCOUNT編集部】

肌で感じる中国人観光客の減少…大阪に活気を

 今度は白黒つける。出るからには、万全の準備で臨むつもりだ。

 大阪の街は今、少し変わりつつあるという。中国人インバウンドの減少で、ミナミや心斎橋のにぎわいも以前ほどではない。

「いや、中国人全然いてないですよ。関西めっちゃ減ってます。赤い旗振って4、50人連れて歩いたようなツアーがもう全部ないんで。今年、大阪大丈夫かっていうのはちょっと思いますね」

 元気のなくなってきた気配を感じているからこそ、“お祭り男”の出番。ギター片手に入場から盛り上げるのが、アンディの真骨頂だ。

「2回出て、負け、ドロー。ちょっと自分の中で挑戦者の気持ちっていうのが久しぶりに湧いてきてるんで。その火を絶やさないようにして、毎日自分なりの修行積み重ねようかなと思ってます」

 伝説の喧嘩師が最後の闘いに挑む日はいつなのか。目が離せない1年になりそうだ。

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