スカウト→モデル&俳優として活躍 24歳・出口夏希が振り返る「一度も後悔がない」全力の歩み
俳優でモデルの出口夏希が、16日公開の映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』(児山隆監督)で南沙良とダブル主演し、“不適切だが爽快な青春”を楽しむ高校生役に挑んだ。これまでも制服姿のヒロイン役を次々に演じて着実に実績を積む中、「まだ制服着ても大丈夫かな」とほほ笑む。現在24歳。求められる限りは全力で青春を演じていきたいという。

映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』で南沙良とダブル主演
俳優でモデルの出口夏希が、16日公開の映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』(児山隆監督)で南沙良とダブル主演し、“不適切だが爽快な青春”を楽しむ高校生役に挑んだ。これまでも制服姿のヒロイン役を次々に演じて着実に実績を積む中、「まだ制服着ても大丈夫かな」とほほ笑む。現在24歳。求められる限りは全力で青春を演じていきたいという。(取材・文=大宮高史)
原作は波木銅氏による第28回松本清張賞受賞作の同名青春小説で、2021年、当時21歳の現役大学生だった波木氏のデビュー作として話題を呼んだ。その映画化となる本作は、波木氏の地元・茨城県を舞台に、地方の高校生のリアルな日常と奇想天外な“逸脱”を描いた。キャストには、今をときめく出口や南、吉田美月喜らZ世代の若手俳優がそろった。
ラップが特技でラッパーを夢見ながらも学校にも家にも居場所を見いだせずにいる朴秀美(南)と、スクールカースト上位の人気者だが母親との関係は乾ききっている矢口美流紅(出口)。冴えない日々の中、朴がたまたま“あるもの”を入手したことをきっかけに、漫画好きで斜に構えた毒舌キャラ・岩隈真子(吉田)らを仲間に入れて、同好会「オール・グリーンズ」を結成。大胆な計画を企て……という展開だ。
出口は、昨年公開の映画『「か「」く「」し「」ご「」と「』で奥平大兼とダブル主演を務めたほか、25年冬には明治「メルティーキッス」のCM新キャラクターに就任するなど、抜群の透明感で快進撃が続く。今作でもその明るいオーラを活かし、怖さを知らない田舎の高校生役を存分にやり切った。
――本作は田舎の高校生たちの痛快なストーリーですが、出口さんが魅力を感じたところは?
「自分たちの置かれている状況を『終わってる』って言いながらも、なんとか変えようとする女の子たちの頑張りぶりが好きです。バカなことをしているんだけど、皆一生懸命なところがかわいいです」
――演じた矢口美流紅と、ご自身との共通点はありましたか?
「実は撮影している時は、『あまり似ているところはないな』って思っていたんです。でも、改めて考えてみたら、立ち振る舞いはよく似ていますね。話す時の感じや、ノリのよい性格も普段の自分に似ているなって。今まで演じた役の中でも、一番等身大の自分に近かったです」
――美流紅はクラスの憧れでしたが、ある事故をきっかけに、ふさぎ込んでいったり、さまざまな感情を見せます。
「今回はかなり自由に演技させていただいて、その場所や衣装に合わせて、撮影現場で自然と出たお芝居が、一番しっくりきました。私は普段から着る服によって気分も変わってくる事が多いのですが、お母さんとのシーンでも事前に考えた動きではなくて、流れで反応したお芝居が美流紅の感情に重なっていく感じがありました」
――美流紅、朴秀美、岩隈真子の中で、好きなキャラクターを挙げるとしたら?
「南沙良さんの朴秀美は、美流紅と正反対のクールなところが好きです。美流紅が彼女と仲良くなりたくてグイグイ接していくんですが、その気持ちは私も現場にいてよく分かりました。夜の交差点で交通事故を3人が違う場所から同時に見つめるシーンがあるのんですが、別々に撮っていたのでスクリーンで初めて他の2人の表情を見たんです。皆がそれぞれ違う表情をしていて、この3人で個性の違いをしっかり出せてよかったと思いました」

「後悔はないです」学生生活にキッパリ
――映画で美流紅は「でっかいイベントを起こしたい」と禁断の課外活動に参加しますが、出口さん自身にとっての「人生の大きなイベント」といえば?
「お仕事を始めたこと、ですね。(芸能界に入る前)何度かスカウトしていただいたのですが、今の事務所の時は、1年くらい粘り強く声をかけてくれたのが大きかったです」
――それで、芸能活動への覚悟が決まったのでしょうか。
「そうでもなかったです……。『何か新しいことがやれそう』くらいな感じのまま、所属してからも、まだ普通の高校生とあまり変わらない気分で、しばらくアルバイトもしていました。それが2年生になったタイミングで、『ミスセブンティーン2018』の募集があると事務所の方から聞いて、『これを逃したら次はないかも』と、最初は面白いアルバイトをやってみるつもりで受けてみました」
――結果、合格。ファッション雑誌『Seventeen』の専属モデルに選ばれ、ブレークのきっかけになりました。
「でも当時は戸惑うことも多かったです。私も10代でこのお仕事のこと、何も知らなかったですし、『向いてないかも』と思う時もありました。20歳になった頃くらいから、ポジティブに仕事や人生を楽しめるようになったと思います」
――学生生活は芸能活動と並行した形でしたが、例えば「やり残したこと」はありますか?
「後悔はないです。帰宅部でしたが、かなり青春らしい日々を過ごせたなと思います。学年の皆と仲が良くて、放課後はスーパーで段ボールをもらって、公園で土手滑りをしていました(笑)。今思い返しても、やり直したいことが一つもないくらい、全力で遊んでいましたね。でも楽しかったから、戻れるなら戻ってみたいです(笑)」
――今作でも学校が舞台でした。何歳頃まで制服を着ていたいですか?
「10代のころは早く大人になりたい、大人の女性になりたいと思っていましたが、今は実年齢より幼く見てもらえるのも自分の個性だなと思っていて。まだ大人っぽくなりたい願望もありますが、今でも中学生の役をいただきますし(笑)、求められる限りは制服を着る役も全力で青春を演じたいです」
――最後に、これからかなえたい目標を教えてください。
「いつか大好きなアニメ『クレヨンしんちゃん』のお仕事をいただきたいです。しんちゃんと一緒にスクリーンで共演できたら最高ですね。お仕事に関しては、あまり『こうなりたい』と勝手に選択肢を狭めないで、いただいた役一つひとつに精一杯向き合っていきたいです」
□出口夏希(でぐち・なつき) 2001年10月4日生まれ、中国出身(東京育ち)。18年に『ミスセブンティーン2018』に選出され、同年8月から22年8月までファッション誌『Seventeen』の専属モデルを務めた。同年10月からは同『non-no』専属モデルに。19年にフジテレビ系オムニバスドラマ『ココア』でドラマ初出演(南沙良、永瀬莉子とのトリプル主演)し、本格的に俳優デビュー。その後もドラマや映画などで活躍。23年にはNetflixドラマ『舞妓さんちのまかないさん』、23年と24年にはWOWOWドラマ『アオハライドseason1・ season2』、Netflix映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』『赤羽骨子のボディガード』、25年5月公開の映画『か「」く「」し「」ご「」と「』で、それぞれダブル主演を務めた。また、25年8月のフジテレビ系ドラマ『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2025』の新作エピソード「或る訳ありの部屋」にも主演した。
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