久米宏さんは「天才で努力の人」 後輩・生島ヒロシが明かす辞書読みと「包丁を磨け」の教え
フリーアナウンサーの生島ヒロシ(75)が13日、ENCOUNTの取材に応じ、TBS局アナ時代の先輩で元日に肺がんのために亡くなった久米宏さん(享年81)との思い出を語った。年齢は6歳差だが、入社年次は9年の違い。男性フリーアナウンサーの先駆けとなった久米さんを生島は、「天才であり、努力の人」と表現した。

TBS局アナ時代の先輩後輩
フリーアナウンサーの生島ヒロシ(75)が13日、ENCOUNTの取材に応じ、TBS局アナ時代の先輩で元日に肺がんのために亡くなった久米宏さん(享年81)との思い出を語った。年齢は6歳差だが、入社年次は9年の違い。男性フリーアナウンサーの先駆けとなった久米さんを生島は、「天才であり、努力の人」と表現した。
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久米さんの訃報に接し、生島は「目標にしていた人ですが、遠く及ばなかった人でした」と実感を込めた。最も思い出すのは、久米さんがTBS退社の直前、しゃぶしゃぶ店に連れて行ってくれた時だという。
「同僚と私に『これからはフリーの時代です。皆さん、久米宏事務所で待っています』と言ってくれました。と同時に『職人なんだから、包丁を磨いておかないと』とも。ボキャブラリーを増やすために、辞書を『あ』から読み返すこともされていました。天才であり、努力の人だったことも思い出します」
生島いわく、久米さんは入社4年目の1970年5月にスタートした『永六輔の土曜ワイドラジオTokyo』の中継レポーターを務めたことで、その能力を伸ばしたという。
「永さんが、生放送で『NHKの受信料について知りたい』と言えば、久米さんはその場でNHKに問い合わせ電話をするという感じでした。タブーのない取り組みは、そこで培われたと思います」
久米さんは、言語学者の外山滋比古氏による「アルファ読み」「ベータ読み」の理論をよく話していたという。アルファ読みとは「既知のことを下敷きにして読む」ことであり、ベータ読みは「未知のことを読む」で、久米さんは「アナウンサーはベータ読みで情報を具現化していくもの」との考えだった。
「反権力であり、予定調和も嫌がっていました。私は久米さんのスケジュールが合わない時に番組で代役を務めることもありましたが、その度に久米さんのすごさを感じていました」
生島は、久米さんから10年遅れてフリーに転身。久米さんが男性フリーアナの草分けとなったことで、各放送局のフリーアナ受け入れ態勢が整ってきた。そのことも深く感謝していた。
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