早朝の除雪に「クソ迷惑」 理不尽クレームに除雪業者が反論 明かした「朝8時まで」の“デッドライン”

日本列島では3連休明けの13日も冬型の気圧配置が続いており、各地で大雪による被害が相次いでいる。大雪の朝、雪国で生活する人にとって“福音”とも言えるのが、早朝から稼働する除雪車の作業音。しかし、そんな除雪作業中の騒音を巡り、一部からは「クソ迷惑」といった心ない声も……。理不尽なクレームに対し、除雪作業の実情を明かした除雪業者に話を聞いた。

雪国の生活になくてはならない除雪車(写真はイメージ)【写真:写真AC】
雪国の生活になくてはならない除雪車(写真はイメージ)【写真:写真AC】

早朝から行われる除雪作業の騒音を巡り、一部からは心ない声も

 日本列島では3連休明けの13日も冬型の気圧配置が続いており、各地で大雪による被害が相次いでいる。大雪の朝、雪国で生活する人にとって“福音”とも言えるのが、早朝から稼働する除雪車の作業音。しかし、そんな除雪作業中の騒音を巡り、一部からは「クソ迷惑」といった心ない声も……。理不尽なクレームに対し、除雪作業の実情を明かした除雪業者に話を聞いた。

「朝5:30から除雪車が稼働してらっしゃる。せめて6:30とかにできないのかな…」「住民としてはマジクソ迷惑。眠すぎます」

 今月上旬、除雪業者への不満をつづった投稿がSNSで拡散。早朝から開始される除雪作業へのクレームをつづった内容に、「除雪業者さんの苦労を知ると、感謝しか出てこない」「本当に雪国に住んでいれば、除雪車の音は夜中だろうと何だろうと『神の音』」「感謝こそすれ、こんな事言う人がいるなんて信じられない」など、批判の声が相次いだ。

 話題の投稿について、業者の立場から除雪作業の実態を訴えたのが、新潟県で冬季に除雪業を営む雪国の外構屋K(@Yukiguni_K_)さんだ。

「除雪するのはあなたの家の隣の病院の駐車場だけではありません。除雪オペレーターも人手不足な為、一人で何ヶ所も除雪しなければなりません。店や施設がオープンする前に終わらせる必要があります。仮に5時間かかる除雪コースを朝の8時までに終わらせるとしたら朝の3時から初めなければなりません」と作業の苦労を説明したうえで、「除雪業者はあなたより短い睡眠時間で眠い思いをしながら作業をしています。ご理解とご協力をよろしくお願いします」と理解を求めた。

 雪国の外構屋Kさんの投稿はさらに拡散。「一定数こんなバカいますね」「雪国に住む資格ない」「ガチの雪国は24時間対応です」と理不尽なクレームを諫める声や、「チェーンの音なんてサンタさん来たぐらいにありがたく聞こえるよ!」「本当に雪国に住んでいれば、除雪車の音は夜中だろうと何だろうと『神の音』」といった除雪作業への感謝の声などが多数寄せられている。

 一方、「騒音で支障が出るのは大きな問題。必要だから我慢しろで終わる話ではない」「公道なら理解できますが、病院も除雪業も事業ですから、騒音で迷惑をかけて当たり前というのはどうかと思います」といった意見も寄せられるなど、さらなる議論も呼んでいる。

 普段は外構工事の仕事をしており、仕事が減る冬の間は除雪作業を行っているという雪国の外構屋Kさん。「今回、SNSにあった投稿を引用したのですが、朝5時半の除雪は早いという意見に対して、業者側も限られた時間の中で除雪作業をしているという実態を皆さんに知って欲しかったので投稿しました」と投稿の意図を語る。

 一連の反響については「まさかこんなにSNS上で話題になるとは思いませんでした。数多くのコメントをいただきましたが、ほぼ全てのコメントが同意や感謝や励ましの内容で、実際雪国に住んでいる方にはご理解をいただけているんだなあと思いました」。一部、批判の声も寄せられたが、多くは雪の少ない地域からの実情を知らない上でのクレームだったという。

 人手不足が深刻化する中、雪国の暮らしを支える除雪業者の仕事はなくてはならないもの。インフラ維持の大切さを伝える内容に、雪国はもちろん、他に地域からも共感の声が多数寄せられている。

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