羽田美智子が伝授する「幸せを見つけるコツ」 デビュー32年目で気付いたこと

コロナ禍で自身の出演した作品を見返したと語った羽田美智子【写真:荒川祐史】
コロナ禍で自身の出演した作品を見返したと語った羽田美智子【写真:荒川祐史】

コロナ禍での執筆、出版に感じた意味 これからの生き方を見直すヒントに

 羽田が幸せを見つけ方のヒントをもらったというのが、代々木八幡にあるという楠の大木。「樹って常にポジティブなんです。その樹は神社の社屋の陰にあって、いつも日が当たらないのに、太陽を探して青々とした枝を伸ばしてる。ああ、この樹を見てたら、人間もどんな環境にいてもポジティブになれるなあって」

 新型コロナウイルス禍での執筆、出版には、大きな意味も感じているという。「コロナで大変な時期に、自分の出演した作品を見返した。私だけでなく、みんなが一度立ち止まって、これからどうやって生きていくかを考え直す時に来ているのかなって。実は、最初に考えてたものとずいぶん本の体裁も変わっちゃったんですよ(笑)。でも、意図せず言いたいことは言えたのかな」

 想定している読者層は、同年代から10代までと幅広い層の女性たちだ。「まずは私と同じような年代の独身女性。それから、一回り上のお姉さんが私に“52年説”を教えてくれたように、少し下の世代にも転ばぬ先の杖として読んでもらえたら。ずっと下の世代でも、普遍的なものがきっとある。私がこれまでやってきてよかったと思ってることしか書いてないので、ぜひ実践していただけたら」

 一方で、男性読者に読まれることは想定外だとか。「男の人が読んだら、女の人の話ってコロコロ変わるなって思われちゃうかも。本当は何度もすり合わせしたんだけど、そう思われるのは少し恥ずかしいです(笑)」。男性ファンにとっても、羽田の意外な一面が垣間見えるかもしれない。

次のページへ (3/3) 【写真】4年ぶりエッセー出版の羽田美智子 単独インタビューでの別カット
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