伊野尾慧、舞台『四畳半神話大系』で主演決定 冴えない大学生役…原作はTVアニメ化もされた人気小説

Hey! Say! JUMPの伊野尾慧が、森見登美彦氏による人気小説を原作とする舞台『四畳半神話大系』で主演を務めることが11日に発表された。

舞台『四畳半神話大系』で主演を務める伊野尾慧
舞台『四畳半神話大系』で主演を務める伊野尾慧

森見登美彦の小説を2026年春に舞台上演

 Hey! Say! JUMPの伊野尾慧が、森見登美彦氏による人気小説を原作とする舞台『四畳半神話大系』で主演を務めることが11日に発表された。

『四畳半神話大系』は、京都を舞台に「腐れ大学生」ともいえる主人公が、選択の違いによって分岐する複数の並行世界を生きる青春物語。2003年に『太陽の塔』で第15回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、06年には『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞や本屋大賞2位を獲得するなど、独自の語り口で知られる作家・森見氏の代表作で、2010年にはフジテレビ系ノイタミナ枠でテレビアニメ化もされた。

 本作は舞台化が困難とされてきたが、今回が初の舞台化となる。脚本・演出を手がけるのは、アニメ『四畳半神話大系』で脚本を担当したヨーロッパ企画の上田誠氏。映画『夜は短し歩けよ乙女』のアニメ映画脚本や、21年上演の舞台『夜は短し歩けよ乙女』の脚本・演出も務めるなど、森見作品を熟知する上田氏が、舞台ならではの手法で物語世界を描き出す。

 主演の伊野尾は、主人公「私」役として冴えない大学生を演じる。24年上演のブロードウェイ・ミュージカル『ハネムーン・イン・ベガス』以来、2年ぶりの舞台出演となる。

 公演は2026年5月17日から5月31日まで東京・新国立劇場 中劇場、6月4日から6月9日まで大阪・東京建物Brillia HALL 箕面で上演される。

 伊野尾と上田氏のコメントは以下の通り。

○伊野尾慧

「初めてミュージカルに挑戦した『ハネムーン・イン・ベガス』から、2年ぶりの舞台出演になります。『なんか楽しみだな』という気持ちが大きいですね。やっぱりヨーロッパ企画・上田誠さんの舞台に出るというところももちろんそうですし、原作の作品世界がすごく素敵で。加えて個人的にタイムリープものが大好きなので、そういった作品に自分も参加できるのがすごく楽しみです。

 勢いというか、力強さを感じつつ、原作やアニメのスピード感、あの独特な森見さんワールドを演じるのは楽しみでもあり、難しいところなのかなと、ドキドキワクワクしています。本で描かれていた作品が、アニメで視覚的な情報になって、今度は舞台で“体験”になる――その段階を踏んでいるのが面白いなと思っています。僕が演じる主人公の『私』はかなり悶々としているのですが、学生の頃に誰しもが抱えていたであろうあの気持ちは、僕も大学に通っていたのでわかる気がします。35歳、大学生役、頑張ります!」

○上田誠氏

「ちょっとどうなるか分からない。責任者は私である。『四畳半神話大系』という、たいへんに内向的な青春小説を舞台化する。森見登美彦先生の煩悩汁や妄想汁や青春汁、あらゆる汁が沁みこんだ万年畳のような小説である。内面はたいへん騒がしく面白いことになっているが、普通に舞台化すれば、主人公はただむっつりと畳の上に座っているだけである。アニメ脚本のオファーをいただいたのは15年前。『えっ『夜は短し歩けよ乙女』のほうじゃないの?』と訝しんだし、このほとんど下宿で一人語りするだけのような小説がどうやったらアニメになるんだろう、と思いながら引き受けた。そうすると驚くべきサイケデリックでグロテスクでロマンチックな作品がぐりん! とできた。湯浅政明監督の慧眼と手腕に震えたし、ぐりん! は、むっつりした主人公を四次元的に裏表ひっくりかえした音だった。そのぐりん! を自分もやってみようと思った。

 小説とアニメを除いては、舞台に限ってそれが可能のように思えたし、伊野尾慧さんという主役を得たことも大きい。その涼やかな外見の中に、煩悩や邪悪や面白をたくさん渦巻かせていそうな、ぐりん! しがいのある人だ。主人公はただむっつりと畳の上に座っているだけである。その内面ではのべつずらずらと妄想や他責志向や自省が語られ、登場人物たちは色眼鏡によって自在に歪められ、怪物や聖女や悪女になる。無生物がしゃべり出すしジョニーが意思を持つ。そんな阿呆学生宇宙を舞台にぐりん! と現出させられたら、という目論見である。うまくいったら宇宙創成の神話になる」

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