栃木・暴行動画の高校に次々と車が出入り 厳戒態勢の始業式、2キロ先まで見回りも…地域住民は複雑心境

栃木県内の高校のトイレで男子生徒が別の男子生徒に暴行を加える動画がSNSで拡散、波紋が広がっている。同校では8日、始業式が行われ、登下校時には学校関係者が見回りを行い、生徒の多くが保護者による自家用車での送迎となるなど、厳戒態勢の中での1日となった。

栃木県庁【写真:写真AC】
栃木県庁【写真:写真AC】

生徒の多くが保護者により自家用車で送迎

 栃木県内の高校のトイレで男子生徒が別の男子生徒に暴行を加える動画がSNSで拡散、波紋が広がっている。同校では8日、始業式が行われ、登下校時には学校関係者が見回りを行い、生徒の多くが保護者による自家用車での送迎となるなど、厳戒態勢の中での1日となった。

 問題の動画は今月4日にSNS上に投稿。9秒ほどの動画には、男子生徒が別の生徒に対し、学校のトイレ内と思われる場所で殴ったり蹴ったりするなどの暴力をふるっている様子が収められている。周囲を複数の男子生徒が取り囲んでおり、暴行の様子をあざ笑ったり、あおるような声も収められている。

 栃木県教育委員会は7日、記者会見を開き、動画が昨年12月19日に栃木県内の高校で撮影されたものであることや、栃木県警が暴行事件として捜査を進めていることなどを説明した上で謝罪した。県教委には全国から「許せない」などの意見や問い合わせが殺到しており、対応に追われている。一方、SNS上では加害者を特定する動きや、真偽不明の情報も拡散する事態に。学校や生徒への誹謗(ひぼう)中傷も起きている。

 始業式を迎えた8日、高校周辺では早朝から職員らが対応に追われた。学校から2キロほど離れた最寄りのコンビニまで、学校関係者が数百メートルおきに見回りを実施。生徒の半数以上は、学校敷地内まで保護者による自家用車での送迎となった。始業式が終わった午前11時過ぎの下校時にも同様の対応が取られ、のどかな田園風景に似つかわしくない物々しい雰囲気が漂った。

 周辺の警戒にあたっていた学校関係者の1人は「カメラを持った不審人物がいたという情報も寄せられていますが、今のところ大きなトラブルなどはなく、生徒への危害なども報告されておりません。今日のところはひとまず無事に終われたと思う」と胸をなで下ろした。

 地元のタクシーの運転手は「一昨日くらいに、乗せたお客さんから動画のことを聞いて初めて知った。詳しいことは分からないけど、学校は被害者のことを第一に考えて誠実に対応してほしい」。学校の最寄り駅にある学生服専門店の店主は「うちでは高校の制服は扱ってないけど、取り扱いのある中学から進学する生徒さんもいる。来年の入学を控えた子どもたちが不安になることのないよう、きちんと再発防止に取り組んでほしい」と話した。

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