元男性が女湯入浴? 「手の届く距離に女の子」レビューが物議…施設は「確認取れず」 厚労省が明かした“基準”

近年、身体的な性と内面の性が一致しないトランスジェンダーの人々の権利を巡り、各方面でさまざまな議論が起こっている。2023年10月には、戸籍上の性別を変更する際の手術要件が最高裁で「違憲」と判断されたが、トイレや入浴施設などで女性スペースの利用を望むトランス女性の存在を巡り、各地でトラブルも相次いでいる。そんな中、大阪の温泉施設で、元男性が施設の許可を得た上で女湯に入浴したとのレビューがネット上で拡散、物議を呼んでいる。施設側は事実関係について「現在のところ事実関係は確認できていない」と回答。施設における性別の利用規定などについては「何もお答えすることはございません」としている。

トイレや入浴施設でのトランスジェンダーの権利が議論に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
トイレや入浴施設でのトランスジェンダーの権利が議論に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

元男性が施設の許可を得た上で女湯に入浴したとのレビューがネット上で拡散

 近年、身体的な性と内面の性が一致しないトランスジェンダーの人々の権利を巡り、各方面でさまざまな議論が起こっている。2023年10月には、戸籍上の性別を変更する際の手術要件が最高裁で「違憲」と判断されたが、トイレや入浴施設などで女性スペースの利用を望むトランス女性の存在を巡り、各地でトラブルも相次いでいる。そんな中、大阪の温泉施設で、元男性が施設の許可を得た上で女湯に入浴したとのレビューがネット上で拡散、物議を呼んでいる。施設側は事実関係について「現在のところ事実関係は確認できていない」と回答。施設における性別の利用規定などについては「何もお答えすることはございません」としている。

「私は戸籍も女性になった元男性です。性転換後に大阪の○○(施設名)の女性風呂に行ってきました。店員さんに私のことを伝えて、『いいですよ。どうぞ入ってください』と許可もらって、お風呂に入りました。浴槽の中、手の届く距離に20代のめちゃくちゃかわいい女の子がいたのにドキドキしちゃいました」

 今月3日、あるYouTuberが投稿した動画のコメント欄に、元男性を自称する投稿者が温泉施設での入浴体験をレビュー。この投稿者が性別適合手術を受けているかどうかは不明だが、具体的な施設名を上げ、施設の許可のもと女湯に入浴したという説明や、浴室内の女性の容姿をレポートした内容に、ネット上では「本当に気分悪い」「性的興奮の対象が女性って時点でアウト」「これが男でなくて一体何なの」「入れた施設も共犯だよ」「もう二度と行かない」「犯罪だから。戸籍変えても男は女湯に入れない」など波紋が広がっており、施設への説明を求める声も多数寄せられている。

 公衆浴場における男女の定義について、厚生労働省は2023年6月「公衆浴場や旅館業の施設の共同浴室における男女の取扱いについて」という通知を公表。「男女とは、風紀の観点から混浴禁止を定めている趣旨から、身体的な特徴をもって判断するものであり、浴場業及び旅館業の営業者は、例えば、体は男性、心は女性の者が女湯に入らないようにする必要がある」との見解を示している。一方、厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生課の担当者は、ENCOUNTの取材に「男性に生まれたとしても、性別適合手術などにより、身体的な特徴が女性となっている場合は女湯に入ることは可能です」と説明している。

 今回拡散したレビューの内容について、投稿に明記されている施設の担当者は7日、「現在までに事実関係の確認が取れておらず、お答えできることはありません」と回答。施設に置ける利用規約や今後の方針発表の予定についても「何もお答えすることはございません」としている。

 同様の事例を巡っては、国内大手のアパホテルが24年7月に「大浴場の男女の判断は身体的特徴に合わせた性別でご利用ください。戸籍が女性でも身体的特徴が男性の方は女湯に入れません」との方針を示している。

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