185cmのメンノンモデル石川愛大、現役大学生&俳優との両立に「仕事あるなら大学休んででもやりたい」決意

高身長で小顔というフォトジェニックな佇まいを持つ石川愛大。メンズノンノの専属モデルとして活躍する一方で、俳優としてもドラマに出演するなど意欲を見せる。現在大学2年生という石川は、未来にどんな夢を馳せているのだろうか――。

現在大学2年生の石川愛大【写真:藤岡雅樹】
現在大学2年生の石川愛大【写真:藤岡雅樹】

「いつか、あの光の中へ」―高知の少年が抱き続けた渇望

 高身長で小顔というフォトジェニックな佇まいを持つ石川愛大。メンズノンノの専属モデルとして活躍する一方で、俳優としてもドラマに出演するなど意欲を見せる。現在大学2年生という石川は、未来にどんな夢を馳せているのだろうか――。(取材・文=磯部正和)

 所属事務所の晴れ着お披露目会に参加した石川。ひときわ目を引く圧倒的なスタイルは、単に「背が高い」という言葉では片付けられない、凛とした存在感を放っている。

「中学生のころから、芸能活動をするためにオーディションを受けていました。ただ、高知県に住んでいたので、頻繁に東京へ上京するのは難しく、事務所には所属していませんでした。18歳の大学進学のタイミングで東京に出てきて、『メンズノンノ』のオーディションで準グランプリをいただき、現在の事務所に所属となりました」

 四国の豊かな自然に囲まれながらも、少年の心は常に、テレビ画面の向こう側にある「東京」という眩い光に向かっていた。スポーツでも勉強でも、やるからには頂点を目指さなければ気が済まない。その負けん気の強さが、石川を突き動かす原動力となっていた。

「もともとは小学生のころから、漠然と『有名になりたい』という思いがありました。非常に田舎の出身なのですが、テレビで見る方々がとても華やかで、『東京に行きたい』といった憧れがきっかけとなり、少しずつ芸能活動への関心が強まりました」

 その高身長を武器に、まずはモデルとしての道を切り拓いた石川が、ロールモデルとして仰いだのは、かつて同じように誌面を飾り、今は日本を代表する名俳優となった人物だった。

「僕は身長が高かったので、モデルをしたいという思いがありました。中でも大沢たかおさんが、大人っぽくて上品で、モデルとしても俳優としても第一線で活躍されていますので、憧れていました」

2025年を振り返った石川愛大【写真:藤岡雅樹】
2025年を振り返った石川愛大【写真:藤岡雅樹】

学舎と現場の往復、その「嬉しい悲鳴」が育む覚悟

 サブキャストから始まった俳優人生は、わずか1年でメインキャストを張るまでに急成長を遂げた。しかし、その華々しい活躍の裏で、石川は現役の大学生として、キャンパスでの日常も守り続けている。2026年の春からは3年生。専門的な学びも深まる中で、芸能活動との天秤をどう取っているのか。

「今は両立しながら活動しています。現在はまだ、仕事が1か月にたくさん入っているというわけではありませんので、なんとか両立できています。ただ、これからさらに仕事をいただけるようになった際には、両立の難しさをより感じるようになるのではないかと考えています」

 俳優として、あるいはモデルとして。求められる場が増えれば増えるほど、時間は無慈悲に削られていく。しかし、石川の言葉には迷いがない。長い間、故郷で溜め込んできた「演じたい」という熱量が、今の彼を支えている。

「自分としては、芸能活動がどうしてもやりたいんです。中学・高校時代はやりたくてもできなかった時間が長かったので、仕事をいただけるのであれば大学を休んででもやりたいという強い気持ちがあります」

 2025年という1年は、彼にとってまさに激動だった。初めてメインキャストとして台本を受け取り、自身の名前が記された席に座る。ランウェイの先端でフラッシュを浴びる。その一つひとつの経験が、彼を「表現者」として作り変えていった。

「初めてメインキャストとして出演させていただき、普通であれば段階を踏んで経験していくようなことを、この1年で数多く経験させていただきました。自分にとって非常に実りの多い年になったと感じています。本当に初めてのことばかりでした。そうした意味で非常に成長させてもらえる機会が多かったですし、環境がガラッと変わりました。精神的にも成長させてもらった1年でした」

 かつて夢見た自分に、今の自分は追いつけているのか。その問いに対し、彼は少しだけ照れくさそうに、しかし確かな手応えを噛み締めるように答えた。

「性格的に『もっと、もっと』というハングリー精神があるため、今の自分に満足できない部分もあるのですが、幼い頃の自分がやりたかったことを素直に考えると、夢は一応かなっているのではないかと思っています」

「人間観察をするタイプ」と話す石川愛大【写真:藤岡雅樹】
「人間観察をするタイプ」と話す石川愛大【写真:藤岡雅樹】

「役を生きる」深淵へ、2026年、さらなる未踏の地へ

 俳優としての活動を本格化させる中で、石川は「演じる」ことの難しさと、抗い難い魅力に気づき始めている。カメラの前に立つまでの膨大な準備期間。自分ではない誰かの人生を肩代わりするために、彼は日常の景色さえも変えてしまった。

「撮影に入るまでに台本や役と向き合う時間は本当に長いです。モデルに比べても、撮影に向けて考えることが非常に多くあります。役者として役と向き合う時間は、いくらあっても足りないと感じるほどで、そこが難しくもあり大変な点だと思いました。また、周囲の先輩俳優の方々を見ていても、プロ意識の高さや、多忙な中で何作品も掛け持ちしながら一つ一つの役と真摯に向き合っている姿に、非常に尊敬の念を抱きました」

 電車に揺られている時も、講義を受けている時も、石川の視線は無意識に他者を観察し、その深淵を覗こうとする。かつての「一視聴者」としての気楽な娯楽の時間は、もう戻ってこない。しかし、その代わりに石川は、新しい世界の解像度を手に入れた。

「以前から人間観察をするタイプではあったのですが、より意識的に、電車の中や大学、あるいは外出先でも、『こういう時、人はこういう動きをするんだ』と観察するようになりました。また、映画やドラマを見る際も、今は俳優さんの演技や細かい動きを見て、『奥が深いな』と考えるようになりました。自分もそうした世界に足を踏み入れたのだと強く感じています」

 謙虚な姿勢を崩さない彼だが、その内側に秘めた野心は熱い。「志は高く、姿勢は低く」。その言葉通り、彼が未来に年に見据えるのは、お茶の間の誰もが知る「あの場所」だ。

「まだまだ僕はスタートラインに立ったばかりです。この1年ですべての夢をかなえるのは難しいかもしれませんが、ゆくゆくは大河ドラマや、それこそ朝ドラにも出てみたいです。この目標に繋げられるような作品に出会い、この1年を無駄にしないようにしたいと考えています」

 清潔感あふれるビジュアルからは想像もつかないが、石川は「悪役」や「コメディー」への挑戦も厭わないという。特定のイメージに縛られることを拒み、クリエイティブの荒野へ突き進もうとするその姿は、実に頼もしい。

「今のところは、シリアスな作品に出演することが多いのですが、コメディーにも興味があります。福田雄一監督の作品などは、俳優としての技術力が非常に試されるものだと感じています。悪役やシリアスな展開の作品ももちろんやりたいのですが、役の幅を広げていくためにも、福田監督の作品にも出られるような、クリエイティブな俳優になっていきたいと思っています。モデルやバラエティなど、多方面で活躍していきたい思いはありますが、俳優という仕事を一つの軸として頑張っていきたいです」

 いつの日か、憧れの大沢たかおと同じ舞台に立つその日まで。爽やかな笑顔の裏にある、決して折れない芯の強さ。今後のエンターテインメント界でどんな花を咲かせるのか――楽しみは尽きない。

□石川愛大(いしかわ・まさひろ)2005年9月25日、高知県出身。2024年、『第39回メンズノンノモデルオーディション』で準グランプリを獲得し、同誌専属モデルとなる。モデルだけでなく、ドラマ『恋愛禁止』(2025年)、『推しが上司になりまして フルスロットル』(25年)、映画『パリピ孔明 The Movie 映画』(25年)に出演するなど、俳優としても活動の場を広げている。趣味は絵を描くこと、ピアノを弾くこと。特技はバスケ、野球。身長185センチ。

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