前田敦子、今のアイドル業界に抱く違和感 現役AKB48に「もったいない」と思うワケ

前田敦子は“絶対的エース”としてAKB48の人気をけん引していた。卒業から13年後の昨年12月には『AKB48 20th Year Live Tour 2025 in 日本武道館』『第76回NHK紅白歌合戦』などに出演して話題になった。一つの節目が過ぎ、今年2月13日には13年ぶりとなる写真集『Beste』(ベステ、講談社)を発売する。この機に本人へ「現在のアイドル界」に思うことを聞いた。

インタビューに応じた前田敦子【写真:藤岡雅樹】
インタビューに応じた前田敦子【写真:藤岡雅樹】

高橋みなみとともにアドバイス

 前田敦子は“絶対的エース”としてAKB48の人気をけん引していた。卒業から13年後の昨年12月には『AKB48 20th Year Live Tour 2025 in 日本武道館』『第76回NHK紅白歌合戦』などに出演して話題になった。一つの節目が過ぎ、今年2月13日には13年ぶりとなる写真集『Beste』(ベステ、講談社)を発売する。この機に本人へ「現在のアイドル界」に思うことを聞いた。(取材・文=島田将斗)

 2005年、東京・秋葉原の劇場で生まれたAKB48。その初期メンバーとしてステージに立ち、“あっちゃん”の愛称で親しまれた前田は、10年代のアイドルシーンを象徴する存在になった。

 そんなAKB48も今年で20周年。節目となる今年の夏、前田はテレビ朝日系『ミュージックステーション』やTBS系音楽特番『音楽の日2025』にレジェンドOGとして出演した。卒業から13年の時をへても変わらぬオーラと存在感を放ち、SNS上では「かわいすぎる」「時が止まっている」「やっぱりAKB48の歴代最強センター」などの声が上がった。

 だが、アイドルの姿も当時とは変化している。現在のアイドルについて問うと、前田は静かに口を開いた。

「TikTokの縦型の動かない世界。『これがアイドルなんだ』って。ここ(胸より上)で固まっている感じがして、私にとっては違和感がありました。私たちには全身を使って歌って踊るのがアイドルだったので」

 そう言いながら、スマートフォンの画面を模すように指で四角をつくった。

 現役メンバーとの共演が話題になったことに話を向けると、「私たちは“過去のもの”だから、光って見えるだけですよ(笑)」と苦笑い。謙そんしつつも、舞台裏ではこんな言葉をかけたという。

「今の現役の子たちにはそれ(動きの少なさ)は感じます。そういう曲だったらいいんですけど、秋元(康)先生の曲は少し違うかもしれない。だから、『音楽の日』にたかみな(高橋みなみ)と出た時に『頑張ってるのに頑張って見えないよ』『もったいないよ』ってちょっと言いました。私たちが頑張っているように見えちゃうともったいない。今の子たちは私たちがついていけないくらい頑張っているんですよ。だからこそ『私たちよりも頑張ってるように見えた方がいいと思うよ』って」

“がむしゃら”に走り抜けた青春の時間を思い返しながら、前田はどこか優しいまなざしで、今のアイドルたちを見つめていた。

□前田敦子(まえだ・あつこ)1991年7月10日、千葉県生まれ。2005年にAKB48のオープニングメンバーとしてデビューし、同グループの中心メンバーとして活躍。12年にグループを卒業後は、俳優として映画、ドラマ、舞台などで幅広く活動。現在は母親としての顔も持ちながら、俳優業を中心に精力的に活動を続けている。161センチ。血液型A。

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