【RIZIN】朝倉未来、シェイドゥラエフに1R・TKO負け パウンド浴び続け意識朦朧…担架で搬送 超満員の会場静まり返る

メインカードのフェザー級タイトルマッチは、挑戦者の朝倉未来(33=JAPAN TOP TEAM)が王者・ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(25=キルギス)に1R・2分54秒TKO負け。自身3度目のタイトル挑戦だったが、またしてもベルトには届かなかった。

1R・TKO負けした朝倉未来【写真:小林靖】
1R・TKO負けした朝倉未来【写真:小林靖】

第14試合、3度目のタイトル挑戦も悲願のベルト獲得ならず

格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN師走の超強者祭り」(31日・さいたまスーパーアリーナ=ABEMA PPVにて全試合生中継)第14試合 フェザー級タイトルマッチ、RIZIN MMAルール:5分×3R(66.0kg)

 メインカードのフェザー級タイトルマッチは、挑戦者の朝倉未来(33=JAPAN TOP TEAM)が王者・ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(25=キルギス)に1R・2分54秒TKO負け。自身3度目のタイトル挑戦だったが、またしてもベルトには届かなかった。

 怪物の壁はあまりにも高かった。キャリア無敗の絶対王者を前に、悲願のベルト獲得は夢と散った。煽り映像では自身の直筆の“遺書”が流れた。やや緊張気味に花道を歩み、大歓声を浴びながらリングインした。
 
 朝倉はシェイドゥラエフの猛攻をしのぐことはできなかった。担ぎ上げられ、何度もジャーマンで叩きつけられた。バックマウントから最後はパウンドの連打を浴び続け、TKO負け。意識もうろうのまましばらく立ち上がることができなかった。そのまま担架で搬送された。

 朝倉は2018年8月にRIZINに初参戦。いきなり7連勝を飾ってフェザー級のトップファイターに登り詰め、10年の歴史を紡いできたRIZINを名実ともにけん引してきた。

 しかし、RIZINのベルトとは無縁だった。タイトル初挑戦となった20年11月のフェザー級王座決定戦では、斎藤裕に判定の末敗戦。2度目の挑戦となった23年7月のヴガール・ケラモフ戦では1Rで一本負けを喫した。

 24年7月には、約4万8000人が集結した大観衆のスーパーアリーナで平本蓮に敗戦し、現役引退を発表。しかし、同年大みそかに現役復帰を発表すると、今年5月に東京ドームで元王者の鈴木千裕に勝利しカムバックに成功した。7月にはかつて失神一本負けを喫した因縁の相手クレベル・コイケにも判定勝ちしていた。

 王者・シェイドゥラエフはキルギス出身の25歳。24年6月にRIZIN初参戦で勝利を飾るとその後もKO勝利を連発し、MMA戦績15戦15勝全フィニッシュとフェザー級で無双していた。

 先月6日の記者会見でタイトル挑戦が発表。朝倉は「喧嘩をしに行く」と一歩も引かない姿勢を見せていた。キャリアをかけた3度目の挑戦だったが、絶対王者を前に、ベルトを巻く夢はまたしても叶わなかった。

次のページへ (2/3) 【写真】「止めるの遅い」「セコンドも止めろって」の声 一方的に殴られ続ける朝倉未来
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