“日本一強いアナウンサー”が明かす瓦割りの過酷な裏側と出費「ズレたら血だらけです」 経営者の顔も

「日本一強いアナウンサー」と呼ばれる堀江聖夏(ほりえ・みな)。その知名度を上げたのは、瓦割り動画だ。細身の女性ながら空手黒帯の堀江は、軽々と何枚もの瓦を割っている。このインパクトは、海をも越えている。その一方で、堀江は昨年7月に設立した教育事業会社を稼働させている。バイタリティーのあふれる32歳。インタビュー「後編」は、そのマインドに迫っている。

瓦割りの極意を語った堀江聖夏【写真:増田美咲】
瓦割りの極意を語った堀江聖夏【写真:増田美咲】

32歳・堀江聖夏インタビュー「後編」

「日本一強いアナウンサー」と呼ばれる堀江聖夏(ほりえ・みな)。その知名度を上げたのは、瓦割り動画だ。細身の女性ながら空手黒帯の堀江は、軽々と何枚もの瓦を割っている。このインパクトは、海をも越えている。その一方で、堀江は昨年7月に設立した教育事業会社を稼働させている。バイタリティーのあふれる32歳。インタビュー「後編」は、そのマインドに迫っている。(取材・文=大野代樹)

――堀江さんといえば「瓦割り動画」。これまで何度もバズっています。挑戦のきっかけを教えてください。

「祖父が北品川で天ぷら屋さんを営んでいたんですけど、そのつながりで学生時代にケーブルテレビのレポーターをすることになったんです。その延長線で、戸越銀座に瓦割り道場があることを知って、7年ぐらい前に挑戦した動画をTikTokに上げたらバズったんです。当時はショート動画の時代ではなかったのに100万再生されて驚きました。同じ動画をここ2、3年でインスタグラムにアップしたら、それは1400万回になりました。それ、失敗した動画なんですけど(笑)」

――すごい反響で海外のファンが大勢いると聞いています。やはり、対戦型格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズの人気キャラクター・春麗(チュン・リー)のコスプレをしている効果でしょうか。

「絶対にそうだと思います。『ストリートファイター』は海外で大人気なので。最初の頃は道着姿で馬の被り物をしてギャグをされているバンビーノの藤田さんと、寸止めの空手動画を撮ったりしていました。でも、春麗の対戦相手もパンダだったりすることで藤田さんが『もう、春麗じゃん!』って反応してくださったんです。それから、『日本の春麗』とSNSに上げてくれるようになったんです。なので、春麗コスプレを始めたきっかけも藤田さんなんです」

――春麗に近づけていきたい意識はあるんですか。

「春麗といえば、お団子2つに青いチャイナ服ですよね。最初はアマゾンで買った1400円ぐらいのを着ていましたが、生地がボロボロになってきたり、『いかにも安そう』と思われてきたので、最近は本場のチャイナ服を買って着ています。高いのは3万円ぐらいしますね」

――その細身で瓦を平然と割っていますが、痛くはないんでしょうか。

「成功すると、『パンッ』ってきれいに割れるので全く痛くないですけど、失敗すると『ズーン』ってくる痛さがあります。あと、失敗して破片が飛び散っちゃったりすると、血が出ることもあります。この前も親指の皮がえぐれちゃって」

――大変なことをやられていますね。

「そうなんです。『簡単に割れそう』と言われるんですけど、5枚以上になると結構なテクニックが必要なんです。未経験でも男性は10枚、女性は5枚までなら割れると思いますが、それ以上は本当にケガをしちゃいます。以前、YouTuberさんと瓦割りした時に、全部割れてはいたんですけど、中心がズレちゃったから手が血だらけになってました」

――割る時は空手のテクニックを応用されているんですよね。

「そうです。筋肉やふくらはぎ、集中力もです。最近は※寸勁(すんけい)も使っていますね。ジークンドー(截拳道)の石井東吾さんに片手寸勁のテクニックや技のコツを教えてもらってからは、初めて片手で16枚割りができました。プロの方から教えてもらったりもしてますね」

※寸勁=中国武術に見られる超近接打撃法で、相手に触れるかどうかのごく近い距離で、体内の「勁(けい)」と呼ばれる力を使い、相手の内部に衝撃を与える打撃技術。

――ちなみに、割る瓦の代金も支払っているんですよね。

「そうなんです。瓦は1枚500円なので、1回15枚で7500円になります。それを3回、4回やると2、3万円くらいかかっちゃいますね。だから、失敗してもネタにしています。変な話、1回で割れるより失敗した方がバズるんです。『頑張れ』『本当に割れてんのかよ』みたいな感じでツッコまれるからです」

アナウンサーとして活動する際は可憐な堀江聖夏【写真:所属事務所提供】
アナウンサーとして活動する際は可憐な堀江聖夏【写真:所属事務所提供】

教育事業の会社設立…始まりは「子どもを見て」

――そんな体を張った活動の中、堀江さんは昨夏に教育事業関連会社を設立されています。そのきっかけを教えてください。

「それは、先輩からの『保育の資格持ってるなら、子どもを見てもらえない?』でした。アナウンサーは朝が早く、夜が遅い日もあるので、子どもを預けられる場所が限られています。そのつながりで子どもを見ていたら、評判が口コミで広がったんです。『これは私だけで見るのがきつい』となって、ベビーシッターとモンテッソーリ教育を柱にした会社を立ち上げることにしました」

――モンテッソーリ教育とは、イタリアの医師マリア・モンテッソーリが考案した教育法で「子どもには自分で自分を育てる力が備わっている」を根底にしています。どこで学ばれたのでしょうか。

「コロナ禍でアナウンサーの仕事が減り、インターナショナルスクールの保育園で保育士の仕事をしていた時です。そこでは、子どもたちが目をキラキラさせながら、本当に自分の好きなことをやっていて、とっても楽しそうにしていました。例えば『これを作りましょう』となっても、見本はなくて、自分の発想力や想像力で自由に作るという感じです。以前、将棋の藤井聡太さんが受けていたことで話題になった教育法ですが、私は2年前からモンテッソーリ教育の学校に1年間通って資格を取りました」

――やはり、行動力がありますね。そして、現在はフリーアナウンサーであり、会社経営者、動画制作者、演者でもある。日々、どういうスケジュール感なのでしょうか。

「アナウンサーとしてのレギュラーのお仕事をスケジュールに入れた上で、会社の運営と経営をしています。お客さまからご依頼があったら、『最初は私が対応する』を徹底しています。お客さまも芸能活動をされていたり、経営者だったりするので。そして、こういう活動を理解してくださり、応援もしてくださっています。すごく助かっています。これまでは口コミでお聞きになったお客さまに対応していましたが、今後は『芸能界専門のシッターサービス』にする予定です」

――既に多くの依頼者がいらっしゃるのでしょうか。

「そうですね。おかげさまで集まってきていますが、一人で1日3家庭に対応していたら、あっという間に1週間が埋まります。ですので、さらに信頼できるナニー(乳幼児教育の専門家)さんを集める予定です」

――既にさまざまなことに挑戦されていますが、新たに取り組みたいことはありますか。

「実は私、同時にペットシッターもやっているんです。悩んでいる人が本当に多いので会社を立ち上げたのですが、このまま広げるのではなく、ご依頼者と狭く深くお付き合いしていこうと。その家族と生涯ともにするくらいの思いを持ってやっていけば、いい口コミにつながっていくと思っています」

□堀江聖夏(ほりえ・みな) 1993年7月14日、東京都生まれ。立教女学院短期大専攻科卒。保育士、幼稚園教諭2種免許、モンテッソーリ教師(0~3歳)など多数の資格を持つ。元AKB48研究生で、大学在学中からセント・フォースに所属。特技は瓦割り、空手など。162センチ、血液型O。

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