「これで自信もつきました」 青野未来、年明けの大一番に向けて角田師範にまさかの弟子入り

正月3日、東京・大田区総合体育館で桜井麻衣の挑戦を受ける、マリーゴールドのワールド王者・青野未来に強力な援軍が現れた。正道会館の角田信朗最高顧問である。両者は共通の知人を介し初遭遇。角田師範が青野に打撃の指導を行い、桜井戦への秘策を授けた格好だ。

角田師範の熱血指導で劇的な変化を遂げた青野未来の蹴りのフォルム
角田師範の熱血指導で劇的な変化を遂げた青野未来の蹴りのフォルム

「(青野は)飲み込みが早い」(角田師範)

 正月3日、東京・大田区総合体育館で桜井麻衣の挑戦を受ける、マリーゴールドのワールド王者・青野未来に強力な援軍が現れた。正道会館の角田信朗最高顧問である。両者は共通の知人を介し初遭遇。角田師範が青野に打撃の指導を行い、桜井戦への秘策を授けた格好だ。(取材・文=“Show”大谷泰顕)

 青野が秘密特訓を実施。今回、そのうちの一部がYouTubeチャンネル「鬼っ子ch」で公開された。内容は、正道会館最高顧問の角田師範に打撃の指導を受けるというもの。

 角田師範は1993年のK-1誕生の前には正道空手やリングスにも参戦経験があり、引退前のアントニオ猪木とはエキシビションマッチを戦ったこともある。まさに文字通りの百戦錬磨だけに、青野が角田師範から何を学ぶのかは気になるところ。

 そもそも今回、青野が秘密特訓に至った動機は、青野が「王者としてさらに一段階上を目指したい」との思いをロッシー小川代表に告げたところ、共通の知人を介して、角田師範に指導を受けることを提案したという。

 動画によると、青野は都内のジムで角田師範と初対面。試合用のコスチュームで現れた青野は、その理由を「コスチュームのほうが気合が入るのと、(角田師範に)覚えてもらうためにも一番インパクトがあるかなと思って」と話した。

 特訓はサンドバッグの蹴り方からはじまったが、角田師範が指摘した、相手を想定しての腕の動き、踏み込む際の足の位置など、ほんの些細なポイントを治すだけで劇的にフォームや見栄えが変化した。重ねて蹴っていくうちに、「蹴り足が走り出した」と角田師範がつぶやく。もちろん、青野の持ち味である重爆キックの威力も増している様子が、画面上から伝わってくる。

 角田師範は青野に対し、構えながら「常に相手との距離をレーダーのように探るような感じでうわっ、うわっと入る」とアドバイス。実際に青野が言われたことを試すと、角田師範は「(青野は)飲み込みが早い」と口にした。

 続いて、リング上でキックミットに向かって青野が蹴りを入れていくが、この際も角田師範にポイントを指摘された。いわく、腰の軸足の使い方とツイスト回転を意識すること。これもほんの少しコツを教えただけで蹴りの威力に加え、見栄えも劇的に変化したのが画面から伝わってくる。

 加えて呼吸の仕方でも「鼻からフン! フン! と息を出すか、僕らは『そりゃあ!』って声を出したりとか。気合いっていうのは呼吸なので」と言いながら、「鼻で呼吸すると腹筋が締まるんですよ」と話した。角田師範によれば、「そのほうが息が上がらない」という。

練習直後にはチャンピオンベルト職人からサプライズ贈呈されたMIKUベルト(紙製)を腰に巻く
練習直後にはチャンピオンベルト職人からサプライズ贈呈されたMIKUベルト(紙製)を腰に巻く

角田流“超人追求”の入り口に入った青野未来

 実際、青野はそういった角田師範の言葉に耳を傾け、それをすぐさま実行していく。その姿勢と貪欲さを見るにつけ、これならば短期間で今まで以上の強さを手に入れることができるのでは、と思えてきた。

「そしたら次……」

 続いて角田師範は青野に対し、次の指導内容を告げた。動画によれば「まさかの秘技!!」とある。

 しかも、ここからは映像は公開されず、画面上には一部の音声のみが聞こえてくる雰囲気で編集されていた。そのため全貌は明かされていないが、それでも青野が桜井戦に向け、どんな秘技を伝授されたのかには興味が湧く。

 そうした秘技を含め、この日の青野が角田師範から教えを受けた指導のうち、どれがすぐにリング上の実戦で使えるかどうかは未知数。いや、今後の青野次第になる。

 それを踏まえながら角田師範は「刀とかダイヤモンドと一緒で、磨いて磨いて輝きを放ち続けてもらいたい。これ、磨くのをヤメた途端に、いっぺんに曇るわけですよ。刀は錆びるし。その意味で僕は刀を磨く油の役目が果たせたらいいなと思いました」とコメントし、「僕も教える側のプロなので、何をどう変えれば見栄えが変わるのかのデータはインプットされている。ただ、それを伝えても再現できない生徒さんも多いんですね。選手も含めて。だから(その点、青野は)勘がいいと思います」と語り、青野に対して未知の可能性を見出していた。

 一方の青野は「本当にありがたくて」「まだまだ私は強くなれると思いますし、マリーゴールドで一番の蹴りの使い手に、角田さんの力を借りて、なりたいと思います」と語り、「これでより自信もつきました」と話すと、あらためて桜井戦への必勝を誓った。意外なことに青野はマリーゴールドに来て以降、桜井から白星を上げたことがない。それだけに青野が「桜井の知らない青野未来も出せるようにしたい」とすれば、今回の特訓はこれ以上ない貴重な体験だったに違いない。

 歴史を紐解けば、かつてはクラッシュギャルズをはじめとする全日本女子プロレスの面々が“極真の龍”故・山崎照朝氏に師事し、リング上に空手(本格的な打撃)を持ち込んだ結果、一時代を築き上げた。当然、角田師範もその歴史を知っているだけに、角田師範からすれば青野に対し、それに似た立場で女子プロレス界におけるトップに登り詰めてもらいたい、との思いがあるのだろう。そう考えると青野は、角田流“超人追求”の入り口に入ったばかり。この続きがあれば、地獄の猛特訓が展開される可能性は高い。

 動画内で角田師範は、「どんなことも数をこなすしかない。そんな即席でできることはこの世には何ひとつない」と口にしていたが、青野に限らず、この言葉こそ、目標を達成していくための一番の近道になる。

 なお、角田師範は正月3日に実施される青野の初防衛戦に来場できるか調整しており、来るとなれば、その模様を含めた今回の特訓の秘蔵映像がYouTubeチャンネル「角田信朗チャンネル」で公開されることが予想される。

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