THE RAMPAGE・長谷川慎、中3でHIROから問われた“究極の選択” 今になって言える「良かった」
ダンス&ボーカルグループ・THE RAMPAGEの長谷川慎が、1月8日スタートのカンテレ×FOD連続ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』(カンテレ=木曜深夜0時15分、第1話は同0時30分、フジテレビ=木曜深夜0時45分、第1話は同1時)に主演する。演じるのは「愛する妻を救うため、他者を殺せるのか?」という究極の命題に葛藤する外科医の都築亮。長谷川にとって、連続ドラマ初単独主演、初の医師役だ。ENCOUNTは撮影の間、本人に挑戦にあふれる現場での様子、これまでの「大きな決断」などを聞いた。

『顔のない患者-救うか、裁くか-』で連ドラ初単独主演
ダンス&ボーカルグループ・THE RAMPAGEの長谷川慎が、1月8日スタートのカンテレ×FOD連続ドラマ『顔のない患者-救うか、裁くか-』(カンテレ=木曜深夜0時15分、第1話は同0時30分、フジテレビ=木曜深夜0時45分、第1話は同1時)に主演する。演じるのは「愛する妻を救うため、他者を殺せるのか?」という究極の命題に葛藤する外科医の都築亮。長谷川にとって、連続ドラマ初単独主演、初の医師役だ。ENCOUNTは撮影の間、本人に挑戦にあふれる現場での様子、これまでの「大きな決断」などを聞いた。(取材・文=ふくだりょうこ)
ある夜、突然妻を誘拐される都築。誘拐犯から突き付けられるのは究極の選択だ。顔面を潰された身元不明の患者が目の前に現れ、「その患者を殺さなければ、妻を殺す」と誘拐犯に脅された都築の選択とは――。
俳優としてもキャリアを重ねる長谷川は、医師役を「ずっとやってみたかった役」と明かした。
「子どもっぽいですけど、『将来、お医者さんになりたいな』とか『スーパーヒーローになりたいな』という感覚で『医者役やりたいな』という感じだったので、『まさかこんな日が来るとは』と思いました。テンション上がりましたね」
好奇心からだったが、作品のテーマは「死と生」。主演として入念な準備に入った。
「監督との話の中で医療系のドキュメンタリーを勧めていただいたので、そういったものは見あさりました。結構、つらいものなんですけど、体験できない部分の映像を見ましたし、その際に感じた気持ちはすごく大事にしました」
これまで舞台の主演、連続ドラマでダブル主演は経験してきたが、今作では連続ドラマ単独初主演。当然、プレッシャーは感じている。
「やっぱり、感じています。でも、『都築を演じ切ったら、また新しい自分に出会える。未来につながる』と思いながら、希望を持ってやっています」
インタビュー時は撮影中で、長谷川は現場での「発見」を明かした。
「ドラマの内容が非日常的で、普段体験できない壮大なお話なので、台本の文字だけだと、どうしても想像し切れないところがあるんです。ただ、実際にやってみると、想定外の立ち回りだったり、対応力が必要になってきます。それによって出てくる感情やお芝居の雰囲気も変わるので、『自分って、こういうことができるんだ』という発見の連続です」
長谷川は監督・森田亮氏のディレクションが印象に残っていると明かした。
「演じる方が表現したものが役だから、僕らが演じたものを信じてやってくださいました。信じてくれているからこそ、下手な芝居はできません。それに基本、やった芝居にはOKが出るんですよ。OKでも、自分が少し引っかかったりした時は、具体的な話をしてくださいます。なので、プレーヤーとして人として『監督の期待をもっと超えなきゃ』『もっと、良くしたい』と常に考えています」
同作は、長谷川にとっての「初主演、初の医師役」に加え、別の特徴もある。1日に起こった物語を10話かけて描くことだ。
「1か月半ぐらいかけてその1日を撮っているので、『この数時間前はどんな気持ちだったのか』といったことを緻密にやっていかないと、テンションがつながらなくなってしまうんですよね。緊迫したシーンも多いですし、物語の中ではタイムリミットもあります。全10話の中での気持ちのアップダウンも難しいですね。例えば、『5話で大きな感情のたかぶりがあるとしたら、4話のここはこれぐらいのテンションじゃないと大変だ』とか、不安も含めてち密に監督と相談しています。ちょっとした表情とかもすごくこだわるので、探りながら勉強している感じです」
長谷川演じる都築は、作中では常に「ギリギリの選択」を迫られている。長谷川自身は、これまでに「大きな決断」はあったのだろうか。問いかけると、中学3年時を振り返った。
「LDHのグローバルオーディションがあったんですけど、受かったら3年間ニューヨークに留学できるというものでした。それに受かったんですけど、その時にHIROさんから『日本でもグループ作るけど、どっちがいい?』と聞かれたんです。究極の選択でした」

大事にするのは「直感とイメージ」
当時の長谷川には、「ニューヨークに3年間」の方がキラキラして見えた。だが、選んだのは日本だった。
「『日本にいる仲間たちとデビューしたい』『一緒にずっとやっていきたい』と思ったので、日本に残ることにしました。結果、その先の未来が明るくなりましたし、グループとしても成長できました。こうやってお芝居もできるようになって、今となっては『本当に良かったな』という選択でしたね」
人生は決断の連続。長谷川に「選択をする時に何を大事にするか」と聞くと、即答した。
「直感を信じて選んでいます。引っ掛かりそうな部分があったら、『たぶん、そちらではないんだな』とか。あとは決断した先のことをイメージして、それを大事にしています」
最後に「2026年に挑戦したいこと」を聞くと、俳優としての思い口にした。
「お芝居をどんどんやり続けていきたいですね。もっと新しい自分、新しい役に出会って、どう成長していけるかを見ていきたいです」
数々の選択をしながら、長谷川はどう進化していくのだろうか。
□長谷川慎(はせがわ・まこと)1998年7月29日、神奈川県生まれ。THE RAMPAGEのパフォーマーとして2017年1月25日に『Lightning』でメジャーデビュー。出演作に、MBS・TBS連続ドラマ『恋をするなら二度目が上等』(古屋呂敏とダブル主演)、舞台『ロミオ&ジュリエット』などがある。
※『顔のない患者-救うか、裁くか-』の放送時間は、変更が出る可能性あり。カンテレ第1話放送直後からFODで1週間の先行配信。
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