にしたんクリニック、イモトのWiFiなどを運営するエクスコムグローバルの西村誠司社長が25日、TikTokを更新し、母一人で障害を持つ2人の娘を育てる女性の自宅をサプライズ訪問する動画をアップした。訪問にはタレントのイモトアヤコも同行。家族3人で喜ぶ姿に、西村氏とイモトは癒やされていた。

乗り継いだクルマは60台超…元サッカー日本代表の驚愕の愛車遍歴（JAF Mate Onlineへ）

　訪問のきっかけは、にしたんクリニックが支援している障がい者支援動画プロジェクトYouTubeチャンネル『964万7千分の一』の動画だった。作品は『【心臓と重度のてんかんを持つ子どもたち】二人の娘を育てるママの一日に密着』。これに感銘を受けた西村氏が、同作に出演している田中佳世さん家族に「クリスマスプレゼントをしたい」と熱望し、イモトとの訪問が実現した。

　場所は都内某所。サンタクロース姿の西村氏とトナカイ姿のイモトが、唐突に田中家を訪れた。実は西村氏の訪問は関係者が事前に伝えていたが、イモトがいるのはサプライズ。西村氏が「どうもこんにちは！　にしたんサンタです。今日はトナカイも連れてきました」と言い、イモトが登場すると、佳世さんと長女の優音さん（16）が、「えっ、えっ、えっ！」と声を弾ませた。

　室内では、次女の笑舞さん（11）が西村と同じサンタ衣装で待っていた。西村氏が「僕とおそろいじゃん！」と喜ぶと、優音さんが西村氏に「めっちゃ、イケメン」と発して一同爆笑。佳世さんは西村氏とイモトが目の前にいることの興奮が続き、「うれしい。うれしすぎる」と言い、イモトは家族全員とハグやタッチで触れ合った。

　そして、西村氏が佳世さんに「動画を見て感動しました」と伝えた。優音さんはダウン症で生まれ、重度の心臓病（ファロー四徴症）を抱えている。笑舞さんは、世界的にも珍しい希少難病「SCN8A」を患っている。1歳頃から重度のけいれんが増え、徐々に状態が悪化しているという。

　この状況も踏まえ、西村氏は「動画の後半で『旅行に行っていろんな経験をさせたい』とおっしゃっていたので、クリスマスプレゼントとして旅行を贈らせてください」と言い、旅行プレゼントのパネルを提示。さらに「医療関係者やケアスタッフとか、諸々うちで手配するので、安心して行きたい場所へ旅行してほしいです」と説明した。これに田中ファミリーは感激。拍手をしながら「うれしい」と言い、涙ぐんだ。

　その後、西村氏が「このTikTokを見ている方へ伝えたいことはありますか？」と問いかけると、佳世さんは「障がいがあると『かわいそう』と決めつけられるのが嫌で」と回答。西村氏も「そこは分け隔てなく、みんな一緒だと。それも一つの個性として自然に接していただければ」と視聴者に呼びかけた。

　そして、にしたんサンタがお気に入りの優音さんは、西村氏に「優しくって、ほっこりします」。気を良くした西村氏から「（旅行は）どこに行きたいですか」と聞かれた佳世さんは、「温泉、いいですね。ゆっくり温泉にはつかりたいです」と実感を込めた。

　これにイモトが「お風呂の時間も全然ないって、おっしゃってましたもんね」と共感。優音さんが「めっちゃうれしいです」、佳世さんが「『人生にこんなことが起きるんだな』と思っています」とあらためて感謝を伝えると、西村氏とイモトは涙を流し始めた。

　田中家での撮影を終えた2人は「めちゃくちゃ、喜んでくれましたね」と声を合わせた。西村氏は「ダウン症のお子さんに直接会うのは初めてでしたが、あんなに心がピュアで普通の子と変わらないことにびっくりしました」「健常者と分け隔てなく接してほしい。共生できる社会を本気で目指したいです」と再度の呼びかけ。最後はイモトとカメラに向かっての「メリークリスマス」でこのレポートを締めた。