「すごい本物だ」「どこで買えんの?」X騒然 家に持ち帰って“違和感満載”「家族への言い訳を考えてます」

一生の趣味を持つのは素晴らしいことだ。ただ、“モノ”にこだわり過ぎてしまうと、家族から不評を買ってしまうこともある。鉄道ファンによる衝動買いに、SNSは大反響。「すごい…本物だ…」「どこで買えんの?」と驚きが広がった。家に持ち込まれた様子を見て、父親は絶句。しかも自身の思い描く壮大なプランがあるという。投稿者が熱い思いを明かした。

まさかの“本物購入”に驚き【写真:本人提供】
まさかの“本物購入”に驚き【写真:本人提供】

趣味は「中途半端に手を出すのではなく、やりたいと思ったらやり通すのも楽しいと思います」

 一生の趣味を持つのは素晴らしいことだ。ただ、“モノ”にこだわり過ぎてしまうと、家族から不評を買ってしまうこともある。鉄道ファンによる衝動買いに、SNSは大反響。「すごい…本物だ…」「どこで買えんの?」と驚きが広がった。家に持ち込まれた様子を見て、父親は絶句。しかも自身の思い描く壮大なプランがあるという。投稿者が熱い思いを明かした。

「電車のドアを買ってしまいました。今、家族への言い訳を考えています」

 本当にそのまんま、電車のドアが、木目の壁に立てかけてある。ある意味、違和感満載の光景だ。

 X投稿者は、ちばいな(@Chibaina0420)さん。学生の鉄道ファンで、「5年ほど前から鉄道部品の世界に踏み入り、気が付けば部屋が埋まるほど集まるようになっていました。学生のため、アルバイトをして資金を集めながら趣味として続けており、現在では全国各地で開催される鉄道部品の販売会などに足を運んでいます」という筋金入りだ。

 投稿はどんどん話題を呼び、“いいね”は21万件、リポストも2万件近くになっている。「これはびっくりですね」「いや発想が天才すぎる」「こんなん売ってるんや…」と、驚がくする人が続出。また、「どこでもドアと言ってみましょう」「流石にこれは言い訳できんやろwwwww」「電車のドアを買うとか、言い訳より先に家族全員フリーズしそう」「言い訳がまったく思いつかないです」など、家族の反応を巡って“大喜利コメント”も多く寄せられた。

 そもそもどうやって電車のドアを手に入れたのか。「12月13日に、JR東日本 豊田車両センターで行われた鉄道古物販売会で購入しました。今回の部品は、中央快速線で活躍していた209系1000代のもので、形式にちなんで209名限定で販売されました」。レアな鉄道部品を購入できる機会があるというのだ。

 ゲットするまでのドラマがあった。「購入には、11月20日12時ちょうどにチケットを取得する必要があり、そこで第1回目の販売枠を入手することができました。当日は会場に到着するまで自分の購入番号が分からず、実際に手渡された番号は3/209番目でした。もともと購入できるとはあまり期待していなかったこともあり、『こんな運はめったにない』と思い、即購入を決意しました」。3番目という強運に恵まれた。ちなみに、気になるのは購入価格。「3万5000円」とのことだ。

 ちばいなさんは鉄道ファン人生を懸けた夢を持っている。「購入目的としては、1/1の実物大スケールで部屋に電車の車内を再現、作成するためであります!」。なんと、電車の“完全再現部屋”を理想に掲げているのだ。

 壮大な計画。現在の進捗状況について聞いてみた。「今回のドアに加えて、電車の座席からつり革、手すり、広告枠など、普段乗車していると目にする物はほとんどそろっています。なかなか出回らない、電車と座席の間の仕切りやつり革用の手すりなどは、業者に依頼して作成予定です。壁や座席周辺の部分などは自分でDIYしながら作り上げようと計画しています」。こだわりと情熱が伝わってくる。

 今回の投稿で多くの注目を集めたのが、「家族への言い訳」というフレーズだろう。実際に家族のリアクションはどうだったのだろうか。

 ちばいなさんの“鉄道部屋”は、実家の空き部屋の一室にある。「豊田車両センターから100キロを超える距離をレンタカーを借り、自分で運搬しました」。

 家に帰ってきた父親は、びっくり仰天。「『帰宅すると電車のドアがあり、マイホームが電車へと変わっていくようで悲しい』と、あきれ顔でした(笑)」。一方の母親は「『ここまで来たのだから、完成を楽しみにしている』と、理解を示してくれています」。両親の受け止めについて明かす。

 ちょっぴりユーモアを交えて電車のドアを買ったことを報告した今回の投稿。想像以上の反響があった。「驚いています。また、鉄道ファンの方だけではなく普段あまり鉄道に触れない方でも興味を持っていただいてうれしいです」。

 改めてライフワークについて思いを深めたといい、「趣味は中途半端に手を出すのではなく、やりたいと思ったらやり通すのも楽しいと思います」と笑顔を浮かべる。実家の一室で進む、1/1スケールの電車車内再現プロジェクト。完成の日が待ち遠しい。

次のページへ (2/2) 【写真】壮大な計画が進む実家の部屋、実際の光景
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