「ここはまるで別世界」気温40度…ブラジル人が冬の日本に衝撃 “真夏のクリスマス”との激しい落差
12月の日本といえば、寒空の下で輝くイルミネーションや、厚手のコートに身を包む人々の姿が思い浮かぶ。しかし、地球の反対側では、その常識を覆す「真夏のクリスマス」が楽しまれている。ブラジル人観光客が「正反対」と衝撃を受けた、日本の徹底した清潔さと地下鉄でのマナーとは。

ビーチで祝うのが定番、「真夏のクリスマス」
12月の日本といえば、寒空の下で輝くイルミネーションや、厚手のコートに身を包む人々の姿が思い浮かぶ。しかし、地球の反対側では、その常識を覆す「真夏のクリスマス」が楽しまれている。ブラジル人観光客が「正反対」と衝撃を受けた、日本の徹底した清潔さと地下鉄でのマナーとは。
「ブラジルは今、すごく暑いです。気温は40度もありますよ!」
そう笑顔で話すのは、南米ブラジルから初めて日本を訪れたカリナさんとマテウスさん。二人はアジア周遊旅行の途中で、中国、韓国を経て日本にやって来た。
「ブラジルのクリスマスは夏なのでとても暑いんです。だからクリスマスと新年には、家族みんなでビーチに行くのが定番の過ごし方なんです」
さらに、ブラジルならではのクリスマス文化について、こう続ける。
「ブラジルでは、クリスマスの夜に家族全員が一緒に夕食を楽しみます。これはすべての家庭に根付く文化ですね。みんな、食事のために真夜中まで待つんです」
ブラジルのクリスマスイブ(12月24日)は、家族や親族が一堂に会して盛大なディナーやパーティーが開かれる。さらに、パネトーネというドライフルーツやチョコレートの入ったスポンジケーキが定番プレゼントで、全員でプレゼント交換を行うのが一般的と言われている。
「まるで別世界」清潔で静かな日本にカルチャーショック
そんな真夏の国から、冬の日本へやってきた二人。東京、横浜、そして富士山。数々の名所を巡った中で、特に心を奪われたのが東京の「渋谷」だった。
スクランブル交差点を埋め尽くす人々、ビル壁面の巨大なスクリーン、そして整然と動く街の様子。「ブラジルから来た私にとって、ここはまるで別世界のようです。言葉では説明しにくいけど、とにかく美しい。それしか言いようがありません」。ビルやスクリーンを見上げながら、そう漏らした。
感動の一方で、カルチャーショックも経験した。それは、日本の徹底された「清潔さ」と「静けさ」だ。
「街がとても清潔。地下鉄はピカピカで、通りにはゴミが落ちていません。ブラジルでは通りにゴミがとても多いんです」
さらに二人が驚いたのは、地下鉄での人々の振る舞いだという。
「地下鉄の駅はとてもきれい。ブラジルではもっと人々が陽気で、とてもにぎやか。日本の雰囲気はまったく違います」
ブラジルのサンバやカーニバルに代表されるような、情熱的でにぎやかな国民性からすると、整然と静かに流れる日本の風景は不思議な光景に映ったようだ。
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