第47回ホリプロタレントスカウトキャラバン「Horipro Vocal Scout Caravan」決戦大会が22日、都内で開催。新ユニット「unlØck（アンロック）」が誕生し、15歳が最年少メンバーとなった。

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　1967年にスタートしたホリプロタレントスカウトキャラバンでは、井森美幸、深田恭子、石原さとみ、足立梨花、吉柳咲良など時代を代表する多くの俳優・タレントを輩出してきた。今回はエイベックスとの共同開発で、初めて「男性ボーカルユニット」に特化して実施。5月から募集を開始し、応募総数は4224人に上った。特典としては、ホリプロとの専属契約、ホリプロとエイベックスによるレーベル「＋WHAX（プラスワックス）」よりメジャーデビューが決定している。

　7月より書類選考、地方予選、ビデオ審査、合宿審査を行い、10人のファイナリストを選出。決勝大会に進んだファイナリストは、kiichi（キイチ）、髙橋理央、岩坪優真、小林真央哉、村山達、渡邊奏、黒澤洵太、齊龍斗、八子諒雅、坂入健太の10人。まず、グループの人数が5人と明かされた後、メンバー入りを果たしたのが福岡県出身21歳のkiichi、北海道出身17歳の髙橋理央、福岡県出身23歳の岩坪優真、愛知県出身15歳の小林真央哉、宮城県出身17歳の黒澤洵太と発表された。グループ名は「unlØck」。メジャーデビュー日は2026年4月1日だ。

　最年少と最年長は8歳差だが、このことに小林は「6歳離れたお姉ちゃんがいる。そのほか6個上の先輩と関わることもありますが、タメ口はもちろん使えないですし、敬語で話すのも恐れ多いくらいです。岩坪くんへの対応も改めないとな……と思っています」と胸中を明かした。一方で、小林と会話するときの雰囲気について岩坪は「犬と戯れている感じ」と言い、「（小林は）今は真面目そうに話していますが、寄ってくるときは本当に犬。1人っ子なのでかわいい弟ができたなって感じです」と声を弾ませた。

　小林は、下校中のスカウトをきっかけに芸能界入りしたとのことで「スカウトがなかったらこの場に立ててない」と身を引き締め、「きょうも来てくれたお母さんとお父さん、そしてスタッフさん。本当に支えてくれました。恩返しできるようにしたいです」と真剣な表情で語った。上京して3年目の岩坪が最も感謝を伝えたい人は「おばあちゃん」だと言い、「テレビに出られるようになって、（福岡にいる）おばあちゃんに見てもらえるようにしたい」と決意を口にした。

　最後に、デビューシングルでの目標を聞かれ、岩坪は「1曲目からドカンといきたい。1曲目から爆発しているなって思われる曲にしたいです」と答え、続く黒澤は「最初なので、まずはいい音楽を届けたい。unlØckを知らない人がたくさんいる中で『すごいアーティストが出てきたな』と思ってもらえるよう、歌いたいと思います」と意気込んだ。

「unlØck」は、5つの個声（編集部注：個性からの造語）で新たなクルーヴを生み出すボーカルユニット。グループ名には「Ø（ハーフディミニッシュ）の響きのように、その先に何かを予感させ、さまざまな方向への変化、成長の可能性を秘めた5人が、歌・声で聴く者と自分たち自身をアンロックしていく」という意味が込められている。29日には、タワーレコード渋谷でグループ初のトークイベント「unlØck：the first contact」の開催が決定。さらに、初の冠ラジオ番組『unlØckのオールナイトニッポンX』（ニッポン放送、1月6日よる0時から）の放送も決まっている。

※「Ø」は、音楽理論で用いられる和音コード「ハーフディミニッシュ」を示す記号にも使用される。
※「ハーフディミニッシュ」とは、「m7♭5」と呼ばれる四和音で構成されたコードで、明るさと切なさが共存し、次にどんな音へ進むのかを予感させる響きを持っている。