M-1優勝のたくろう、同期のアドバイスを「信じなくてよかった」 マヂラブが称賛「ネタの選び方が抜群だった」

“漫才日本一”を決める「M-1グランプリ2025」の決勝が21日、東京・六本木のテレビ朝日スタジオで行われ、吉本興業所属のたくろうが悲願の優勝。赤木裕ときむらバンドが優勝者会見で喜びと決勝で披露したネタについて語った。

優勝者会見に出席したたくろう【写真:ENCOUNT編集部】
優勝者会見に出席したたくろう【写真:ENCOUNT編集部】

つかみの「裸眼の化け物」に手応え

“漫才日本一”を決める「M-1グランプリ2025」の決勝が21日、東京・六本木のテレビ朝日スタジオで行われ、吉本興業所属のたくろうが悲願の優勝。赤木裕ときむらバンドが優勝者会見で喜びと決勝で披露したネタについて語った。

 2016年結成、今年が初めての決勝となったたくろうは、ファーストラウンドの7番手で登場し、2位(861点)でファイナルラウンドに進出。ファーストステージ1位通過のエバース、3位通過となったドンデコルテとの最終決戦を制し、初優勝を飾った。

 M-1には結成1年目から出場し、ついにビッグタイトル獲得。念願の漫才ドリームを勝ち取り、きむらは「終わった瞬間はうれしすぎてしんどかったです。うれしさのキャパを超えて、しんどなるくらいうれしかったです」と喜びを噛み締めた。

 ファイナルラウンドで披露した勝負ネタは11月に完成したことを明かし、普段からネタ選びを任されている赤木は、「(決勝まで)1本目のネタで勝ち上がった。『2本目どうするか?』という話は、同期の翠星チークダンスの木佐(凌一朗)に相談して、『絶対に過去にやった強いネタ、実績のあるネタをしたほうがいい』と言われた。それを信じなくてよかった。優勝した理由は、木佐を信じなかったこと」と断言。きむらは「危な!『過去のネタにするかも』と言われた時に僕は『絶対に11月にできたネタの方がいい』と言った。木佐より俺を信じてくれた。相方を信じてくれてありがとう」と感謝した。

 優勝直後の生配信『M-1打ち上げ by -196 ~もっと笑える!もっと熱くなる!~』(TVer、サントリー公式YouTubeチャンネル&Xアカウント)では、きむらが決勝を振り返り、「僕たちはつかみがある。そこで笑ってもらえたので、楽しく4分できそうという感覚でした」とコメント。2020年王者で司会を務めたマヂカルラブリーの村上は、つかみについて「『裸眼の化け物』が1番好きだった。本当にうれしかった」と称賛した。

 野田クリスタルは「ネタの選び方が抜群だった。1本目が自己紹介になっているしその先にも行ける。2本目は逆に自己紹介が無い状態で入れる。これが1本目、2本目でつながっていた。2本目がフォーマットすぎると、『一緒だな』となるところをちょっとずらしている。あの2本目のチョイスはすごすぎる」と勝因を分析。赤木は「2本目はめっちゃ不安だった。完成しきっていないネタという感覚だった」と打ち明け、きむらは「2本目にやったネタ史上1番うけました」と手応えを口にした。

 今年は史上最多となる1万1521組がエントリー。決勝では、真空ジェシカ、豪快キャプテン、ヨネダ2000、めぞん、ドンデコルテ、エバース、たくろう、ヤーレンズ、ママタルト、敗者復活から勝ち上がったカナメストーンの10組が漫才日本一の座を巡り激突した。

 審査員は、礼二(中川家)、山内健司(かまいたち)、塙宣之(ナイツ)、博多大吉(博多華丸・大吉)、哲夫(笑い飯)、柴田英嗣(アンタッチャブル)、駒場孝(ミルクボーイ)、後藤輝基(フットボールアワー)、海原ともこ(海原やすよ・ともこ)の9人が務めた。

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