格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN師走の超強者祭り」（31日、さいたまスーパーアリーナ）のフェザー級タイトルマッチで激突する、ラジャブアリ・シェイドゥラエフ（25＝キルギス共和国）と朝倉未来（33＝JAPN TOP TEAM）が21日、都内で公開練習と調印式に臨んだ。イベント後に取材に応じた榊原信行CEOは、「ベルトを巻いたらとんでもないことになる」と朝倉のアップセットに期待を寄せた。

　この日、朝倉は約1分30秒のミット打ちを披露。調整の順調ぶりをアピールした。また、王者シェイドゥラエフも空港から会場に直接駆けつけ、シャドーをファンに見せつけた。

　取材に応じた榊原CEOは、「あの未来と斎藤（裕）とのタイトルショットに始まったベルトは多くの人たちの手に渡り、だんだんと歴史が磨かれ重みが増してる。一つのRIZINの世界観の中の象徴的な戦いになる」と大みそか決戦の重みを語った。

　また、「未来のストーリーの中でタイトルショットでは負けながらも、ことごとくリベンジしている。タイミングさえずれれば王者になっててもおかしくないような戦績なり対戦相手を倒している。戦いの神にほほ笑みを得られずにきた未来が、チャレンジャーとしての挑戦権を勝ち得た中で、この10年を総括するようなメインイベントに挑むっていうのは一つのドラマチックなシチュエーションだと思う」と力強く明かした。

　そして「まあ、やっちゃうんじゃないですかね。ここで本当にベルト巻いたらとんでもないことになりますよ。本当に。みんなが『叶わないよ』って思ってるようなことを叶えてくれるのが朝倉未来。MMAに100ゼロはないじゃないですか。圧倒的に不利だと思いますよ。だけどやっぱり未来にはそのための覚悟がある」と朝倉がアップセットを起こす可能性はあると語った。

　またチケットの売れ行きは好調で過去最高の動員になるという。

　最後には「猪木イズムを引き継いで、紅白をぶっ潰せっていうかぶっ倒せっていう、あのスタンスは変わらずにいきたい」と語り、ビッグイベントの成功に自信を見せた。