新作『アバター』で「とても日本的な発想」 出演女優が感じたキーマンの背景とは
ジェームズ・キャメロン監督による米映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が19日より日米同時公開された。世界歴代興行収入ランキング第1位に輝く『アバター』(2009年)、そしてその続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22年)に続く最新作であり、キャメロン作品としてもさらなる進化を遂げた映像美と物語が展開される。

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が公開中
ジェームズ・キャメロン監督による米映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』が19日より日米同時公開された。世界歴代興行収入ランキング第1位に輝く『アバター』(2009年)、そしてその続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22年)に続く最新作であり、キャメロン作品としてもさらなる進化を遂げた映像美と物語が展開される。
本シリーズは、神秘の星パンドラを舞台に、先住民ナヴィと人類の対立を軸に描かれてきた。最新作では、主人公ジェイク・サリー(演:サム・ワーシントン)とナヴィのネイティリ(演:ゾーイ・サルダナ)が築いた家族が再び試練に直面する。彼らの養子であり、物語のカギを握る重要な存在として描かれるのが、14歳の少女・キリだ。キリを演じるのは、シリーズ1作目で博士グレースを演じたシガーニー・ウィーバー。新たな役柄に挑戦したウィーバーは、キリというキャラクターの背景について「とても日本的な発想だと思いました」と語っている。
キリは、自然との強い結びつきを持ち、パンドラの生物たちと共鳴する力を備えている。シリーズを通して重要な役割を果たす存在“エイワ”とも深い関係性を感じさせるキャラクターだ。
ウィーバーはキャメロン監督とのやりとりを明かし、「ジム(キャメロン)が“森の少女”のアイデアを少し明かしてくれたんです。彼女は森で特別なことができます。ある意味、彼女は“森”なのです。それを聞いて私は、とても日本的な発想だと思いました。キリが持つ自然とのつながり、自然への敬意は、日本の文化に根付いています。日本を訪れて、レストランに行くと、そこに新月についての俳句が書かれたものが飾られていたりします。日本の文化は昔から自然に敬意を捧げてきたのだと思います。それは、キリの考えにとてもつながっているんです」とコメントした。
最新作では、“エイワ”をめぐる価値観の違いが、物語の対立構造をより鮮明に描き出す。ジェイク一家やキリが“エイワ”との調和を重視する一方で、「エイワに見放された」と語るアッシュ族のリーダーであるヴァラン(演:ウーナ・チャップリン)は、人類と手を組みパンドラへの復讐(ふくしゅう)に動く。キャメロンは、タイトル『ファイヤー・アンド・アッシュ』に込めた意味として、“火”を憎しみ・怒り・暴力、“灰”を悲しみ・喪失と表現しており、新たな脅威とその背景にある感情が大きな軸として描かれる。
また、“最強の傭兵”クオリッチを含む人類の再侵略により、シリーズ最大級のスケールとスペクタクルが展開される今作。米大手メディアからは「史上最高傑作」「シリーズ史上最大、最高、最も心を打つエモーショナルな体験」「圧巻の映画体験」と絶賛の声が寄せられている。
自然と深くつながる力を持つ少女キリと、“エイワ”との関係性が物語の核心に迫る『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』。家族の悲しみを乗り越え、再び立ち上がるジェイクたちの戦いの行方に注目が集まる。
あなたの“気になる”を教えてください